*中学の時に書いた作品を編集しました。文章がめちゃくちゃです!!ココが悪い!ココの文章は駄目だ!というご意見待ってます。もちろん・・・良い!っていうご意見も・・・。
1・イチゴ病
私は今、8畳の部屋に蒲団も敷かず横たわり、静かに死を待っている。
死が近づき体内から衰えてゆくのが、手に取るようにわかる。
私は十九歳、今、殺したい奴がいる。
事の始まりは、私が生まれてすぐの事。
私の体には生まれた時から『イチゴ病』という名前の赤いアザが右脇の下にできていた。
それが重い病気になるということではない。
ただ、この『イチゴ病』の所為で、私の人生は大きく変わったのだ。
イチゴ病とは、医者ではないので詳しい事はわからないが、生まれて間もない頃は苺みたいに真っ赤に腫れている。
別名を『いちご状血管腫』というらしい・・・。
「大丈夫、大きくなったら自然に消えるよ」と医者は言っていた。
十九になって、赤みは消えたけど、そこだけ皮が薄っぺら。
消えたことになるのだろうか・・大きくって何歳なのか聞いておけば良かった。
私は小さい頃から九州と関西を行き来していた。
理由も知らず転校を繰り返し、8歳になったばかりの秋。
私の居場所は関西、いつも通り小学校の砂場で遊んでいると、中年のオジサンと若いお兄さんがやって来た。
担任の陽子先生に挨拶をし、テキパキと身振り手振りで話をしている。
そして、私へと近づいてきた。
オジサンたちは刑事だった。
なんでも8歳の女の子が誘拐され、その子の特徴として『イチゴ病』が挙げられていた。
生憎、小学校に来ている、私ではないのは確かだ。
「おっちゃん、バカちゃう?」
生意気と言われるかもしれないが、口は達者な方だった。
「オジサンはな、アホや。」
「あ・・・そうなんや、アホやな。」
「お兄ちゃんはな、天才や。」
「・・・ごめん、耳カスつまってんねん。」
アホな会話を繰り返し、担任の陽子先生が会話に入ってきた。
私はピカピカの砂ダンゴを作りながら会話を聞いていた。
誘拐されたのは府内の8歳の女の子で、母親と二人暮らしなのだが、その母親が身体障害者っていうので耳が聞こえない。
誘拐された子の名前ぐらいはわかるだろうが、どうやら・・・出生届が出ていないのと、本当の母親ではないという事実から、女の子を知る者も少なく、『あんな』という名前も不確かなものだった。
「オジサン、私の名前は茜だよ。」
「知ってるさ、オジサンもバカじゃあないぞ。」
「アホやもんな。」
はははっと笑い、少ない髪の毛を撫でながら困った顔をする。
「茜ちゃん、『あんな』って女の子を知っているかな?」
「知らん。私、友達が少ないんよ。」
「う~ん、どうしましょう?梶原警部。」
「そうやなぁ・・・」
「あさみちゃんなら知ってる。」
中年刑事さんは陽子先生に顔を向けると、軽く頷いた。
急いで陽子先生が『あさみ』ちゃんの写っている集合写真を持ってきた。
私の家から1キロ先のアパートに暮らしている『あさみ』ちゃんは母親と二人暮らし、でも母親が障害者なんて聞いてないし、実際に『あさみ』ちゃんの母親を見たこともない。
二人の刑事さんは黙り込み、顔を見合わせた。
「あさみちゃんとあんなちゃんは同一人物・・・」
お兄さんが私を見て信じられないという表情をした。
「確かに、でも確証がない。『あんな』って子は二つ名前を持っているか・・・」
すると、黙って話を聞いていた陽子先生が口を開き、
「あの・・・あさみちゃんが双子だって言う話が・・・」と言った。
刑事さん達が病院や産婦人科をあたって調べたところ、『あんな』と『あさみ』の本当の親などが明らかになっていった。
そして、二人の名前が本当の名前だという事も。
見分け方はただ一つ右脇の下の『イチゴ』。
生まれてすぐに母親が死に、双子を捨てて行方知れずになった父親がいる事と、ばらばらに引き取られた先がシングルマザーを夢みる女性と、障害者で生きる希望が欲しかった女性という事、さらに誘拐されたのは『あんな』と『あさみ』で一人ではなく二人だった事。
一番、驚いた事実は・・犯人はどうやら双子を捨てた父親だという話だった。
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