永遠の別れ。それは夢を見ているような不思議な時間だった。気が付くと暖かな日射しを受けて微笑む君がいた。いつから、そこに座っていたのか。君は僕の顔を、じっと見て「もう行くね。」と一言だけ言った。これが永遠の別れになるなんて。僕は静かに、うなずいた。君は悲しそうな目をしながら、あの世に旅立っていった。僕は風のように消えた君を追いかける事も出来ずその場に立ち尽くしていた。