今夜は虫の音に誘われて←のぼせてとも言います(笑)
本日の寄り道をエッセイもどきに書いてみました
←金曜の夜だしo(^-^)o仕事帰り、隙間時間を寄せ集めて向かった先は
自宅から程近い小さな小さな小さなカフェ
今日は週末だし、カロリーを奮発してパンケーキでも…なんて
あらぬ期待を頭に浮かべて到着してみると
ひと月以上ぶりに見る、店主の優しい笑顔に迎えられ何だか少しくすぐったい。
いつもは、あまりしげしげとは眺めないメニューを珍しく
丁寧にめくっていくと見慣れない名前を発見。
「くるみラテ」
「くるみ」は「胡桃」と漢字表記をした方が何処となくイランだかイスラエルだか
異邦人だかエキゾチックな感じがして好きだけれど
平仮名で「くるみ」と書くと、「る」から連想するのか殻のままの丸くて
可愛らしい鈴のような「くるみ」をイメージするようで…
そんな、どうでもいい、むしろどちらでもいい話を
手持ちぶさたの待ち時間に何気なく思いつつ
向田邦子さんの作品「胡桃の部屋」に思いを馳せる。
そうこうしていると、オーブンから香ばしいような微かな薫りが漂い
程なく、お行儀よく座っている私の前に可愛らしい“すりこぎ”と「くるみ」の入ったボウルが運ばれてくる・・・

ぎこちなく、回りに飛ばさないように用心深く丁寧につぶしていく
すると、段々とくるみが細かくつぶさて、わずかだけれどそれはとても滋味豊かな薫りとなり
その頃には手を止める頃あいと短いけれどとても心地の良い状態とを
天秤にかけるように時を慈しむことしばし。

熱々のミルク瓶を前に、そのパーソナルな愉しみは敢え無く終了
思ったよりも温度を保った牛乳・・・

丁度いい湯気具合とオレ用のボウルの温もりが何だか妙に嬉しい瞬間
最後にシナモンをたっぷり入れたら出来上がり!

添えられたお砂糖には丁重にお断りをして
お砂糖抜きの「くるみラテ」をいよいよ頂いてみると
不思議なぐらいにふくよかな味に驚かされてしまい
倉本聡氏の作品のワンシーンを思い出す。
・・・客が珈琲を注文すると、ミルを差し出され、自分の分の珈琲豆を自分で挽くというあのシーン・・・
そんなことを思いながら両手で包むようにボウルを抱えて
たっぷりすぎる「くるみラテ」を飲んでいると
珈琲を飲む時とはまた少し違った時間をすごしているようで・・・
どの時間もいつも愛おしいのだけど、今日、そして「今」という時間を
こころから愉しんでいることに感謝したくなる。
その頃には、すっかり「何か」がチャージされいて・・・
これを単なる栄養素的な元気補給と色気のないことはいいたくないけど
でも、目には見えなくても証明もできなくても
確実に「何か」はチャージされているのだと思うのですよ(笑)
それが果たして店主の笑顔のせいなのか、くるみをつぶす所作のせいなのか
今となっては詮無きこと・・・
心地よさの秘密を探ることほど無粋なものも無いでしょうから。。。