※前回の続きです。此処から読もうとしている人は、一つ前の記事に飛んでください。
「うむ。」と、ルキアは、軽く返事をし、手に持っている本を読み始める。
事が起こったのは、丁度ルキアが、本の最後のページをめくろうとした瞬間だった。
ガッシャーーン
下の階で、なにやら陶器系の物が割れる音がした。
「な、何事だ?!一護、貴様、今いい所だったのに・・・・・!!!」
と、ルキアは愚痴を言いながら、階段を駆け下りる。
あまり行った事のない下の階をキョロキョロと見回し、一護が居ると思われる台所を探す。
「一護、一体何があったの・・・・だ?!!」
独り言を呟きながら、台所に行くとそこにいたのは大汗をかいてぶっ倒れている一護だった。
「一護!!」ルキアは叫び、一護に駆け寄る。
額に手を当ててみると、とても熱くなっている。
ルキアは一護を背負い、階段へ、そして一護の部屋へと向かった。
ーーひんやりと、額に冷たい何かがあるーーーーとても気持ちいいーーーーー
一護はハッと目を覚まし、飛び起きた。
「一護。よかった、起きたか。」
隣からルキアの声がして、ふとそちらのほうを向く。
「冷たいタオルだ。まだまだあるぞ?」と、言いながら、ルキアは手に持っている大量の白いタオルを見せた。
「貴様らしくないな。夏バテか?」
「・・・みてーだな。」
一護は腕組みをしながらこちらを見ているルキアから嫌な感じがした。
「うむ。貴様がこうなってしまってはしょうがない。今日は私が昼飯を作ろう!」
ーほらな。やっぱり。
「駄目だ。テメーに料理任すと、ロクな気がしねー。」
一護ははっきりと意見を述べたが、ルキアは堂々と無視り、下の階へといった。
次の更新は金曜日です。次回、あとがき掲載予定です。