サプライズ!(私のライオンさん)

 

 

今日のお仕事は折り込み。

土曜仕事だけど、統一地方選挙の関係で月曜入れの広告は無し。

ということで、私たち折り込みの仕事は明日付けの1日分だけ。

いつも月曜付けで入る広告が前倒しで入ったりした関係で、そこそこ仕事量はある、という感じ。

 

 

私は今週、たくさん機械を担当しているので、今日は畳み仕事。

私のライオンさんは日勤で夕刊配達があるというシフト。

(これは昨日のうちに聞いていた)

お昼に戻ってくるパターンです。

 

11時50分から、時計と外をチラチラ眺める。

そうして……

 

私は出入り口に一番近い場所で畳んでた。

暖かかったこともあって、ドアは全開。

 

来た♪

 

この時、(滅多にないことだけど)目が合った。

さらに、ふっと笑みが浮かぶ。(もしかしたら初めて)

マスクしてるから口元は分からないけど、目が二人きりでいるときの目だったから。

 

「お疲れ様でーす」

「お疲れ様ですー」

 

12時を過ぎて、事務さんが先に通っていく。

 

「いってらっしゃい」

 

ちょっと遅れて、私のライオンさんが通る。

 

「いってらっしゃい」

「いってきますー」

 

なんか、いつもと表情が違う。

 

その後、30分くらいで折り込み仕事は終了。

彼が夕刊準備で戻ってくる前に帰宅となりました。

 

2メートル程度離れているけれど、2人でいるときの視線のぬくもりを感じてほっこり幸せ。

 

 

 

16時を過ぎて……

そろそろ夕刊配達終わった頃かな?

雨はどうだったんだろう?

 

そんなことを思いながら、おやつタイムに。

 

テケテケ(LINEの音)

 

見てみると……彼から!

 

教えて欲しいことがあるから、うちに来るという。

 

「了解」と送って……思う。

なんか、お仕事の用事っぽいな。

 

少し待って……

ピンポーン♪

 

「お疲れ様」

 

当たりでした。

とりあえず、コーヒーは必須として。

隣のほうが良いというので、ベンチシートに並んで座って。

私の担当地区の購読者さんの情報の突き合わせでした。

何ページにもなるデータ量。

 

「あんまり詳しいと、”なんで知ってる”ってなるかなぁ」

「そこはお仕事なんだから、私に聞いたで平気なんじゃない?」

 

半分くらい終わったかな、というところで会社から呼び戻しの電話。

 

「すぐ戻ります」

 

って答えてたけど、玄関先でハグ&キスが止まりません。(笑)

キスの合間に質問。

 

「お昼に戻った時に、”サプライズがあるよ”って思ってた」

 

なるほど、だからいつも二人でいるときの目をしてたんだね。

 

今日は2メートルでも幸せって思ってた。

それがサプライズでゼロ距離に。

 

私もギュっと抱き着いて離れないけど、彼も私を抱きしめる腕の力を緩めない。

 

2人で、「何時間でもこうしていられる」って笑ったけれど。

笑い話で終わらず、うっかりしてると現実のものになっちゃうから。

 

「行ってらっしゃい」

階段を下りる姿に「バイバイ」と手を振る。

いつものパターン。

 

 

 

価値観と感性

 

 

時間を少し戻して、折り込み仕事中のこと。

あれはまだ彼が戻ってくる1時間も前のこと。

 

私と彼のことを知っている折り込み同僚が話しかけてきた。

この同僚は他紙を取っているのだけど、うちの所長が知りたい広告があったそうで、「持ってきてほしい」と頼まれていたそう。

確か、昨日のうちに渡してたと思ってんだけど……。

所長が出勤してきたときは何も言われず。

それが、30分ほど経ってから、急に思い出したかのようにお礼を口にした。

 

それを見ていた私。

『普段なにも口にしない人が言うだけで”おぉ~お礼言ったわ!”って思われるから、ある意味得だな』なんて思ってた。

 

そこへ、スッと近寄ってきて、

「あいさつって大切だよね」

 

常々、同僚2名のあいさつの無さを私にコソコソと愚痴る。

私なんて、「おはようございます」って言いながら入って返事が返ってこなくても、「ま、いつものことだよね」って流して気にしない。

所長の態度も、「ま、いつも通りだよね」って気に留めない、というか留まらない。

 

彼女は、ちょうどラジオで「お礼」に関する出来事を聞いたらしく……。

同じ事柄でも、人によって感じ方が違うから、真逆の受け取り方をしてしまったりする。

あいさつの件にしても、本人たちはあいさつをしてるつもりになってるわけで。

 

「そういう”価値観”が同じかどうかってのが大切だよね」と私。

「そういう価値観って、家族とか地域で違ってくるのかな」と同僚。

 

たぶん、家族や地域ではなく、「個人」の感性。

小さい頃は親のすることが見本になるけれど、自我が芽生えてくると、自分で考えて判断するから。

 

親と同じことをする、と自分で判断する。

あるいは、親とは違う行動を取る、と自分で判断する。

 

 

たとえば、あいさつ。

私の父は小学校の先生だったけれど、家の中では家族全員「あいさつ」をしない家でした。

小さい頃はそれが普通だったけれど、ある程度大きくなると、それは不自然だと思うようになる。

自分の感覚とは違う、と。

 

「行ってきます」を言っても「いってらっしゃい」と返ってこないし、そもそも玄関に来てくれることもない。

学校から帰って「ただいま」を言っても「おかえり」はない。

100歩譲って、日常のあいさつは面倒とか不要と思っているのだとしても、お正月くらいは……

「あけましておめでとう」を言い合ったことはありませんでした。

 

 

実家を出て、自分の家庭を持ったとき、決めていたことがある。

それは、あいさつ。

 

元亭主にしても、子供たちにしても、朝起きたら「おはよう」をして、出かけるときには自分の作業を中断して玄関に行って「いってらっしゃい」をする。

(元亭主とどんなにケンカしていても、玄関で「いってらっしゃい」を言うのは止めなかった)

家族が帰ってきたら「おかえり」を言う。

自分が帰ってきたら「ただいま」を言う。

0時になるのを待って……「あけましておめでとう」を言い合う。

 

 

うちの両親がどうして基本あいさつをしないようになったのかは分からない。

けれど、それで成り立っていた夫婦なので、そういう価値観だったんでしょう。

 

母と暮らすようになって、私が「おはよう」と言うから、「おはよう」と返してくれるようになった。

「行ってくるね」と言ったら、半分くらいは「いってらっしゃい」と言うようになった。(今日は言ってくれない日)

私が帰ってきて、姿を見ても「おかえり」は言わない。

私が「ただいま」と言ってから、初めて「おかえり」と言う。

母が出かける時は、玄関で「行ってらっしゃい、気を付けて」と見送る。

「わざわざ来なくて良いのに」と言う。

「いってきます」を言うのは半々。

 

いずれにしても、母から言ってくるということは皆無。

私から言わないと、何も言わない。

 

ただ、朝ご飯と晩ご飯は私が作ってるからってのもあるのかな。

「いただきます」と「ごちそうさま」は言ってくれる。

 

 

価値観とか、感性というものが違う人がいる。

それは血のつながった親子であっても。

だから、自分と価値観とか感性とかが違っても、『そういうものだよね』って思うだけ。

「合わせてほしい」と思うことも、「ムカつく」こともない。

 

 

私のライオンさんとは……

『その感覚は違うな』って思うところが一つもない。

 

昨日、「そういうところは嫌だなって思うところある?」と質問したら。

「無い」と即答された。(笑)

 

たぶん、お互いに譲れない基本的なところってのは似かよってるんだと思う。

他は許容範囲内。

「そういうのも有りか」とか

「そうくるか!」とか

自分の思考範囲を広げてくれるような感覚。

思考の癖を別方向からアプローチしてくれる、みたいな。

 

 

たぶんツインレイの私たち。

15歳もの年の差は、必要なものだったような気がしてる。

彼は懐が深くて、とっても大人。

彼に釣り合うような精神年齢を得るために、私は15年先に生まれなければいけなかったんじゃないか、と思えてくる。

それでも、彼のほうがまだまだずっと大人なんですけどね。

 

 

そうそう。

玄関でのこと。

 

「耳はどう?」

「まだ痛い」

「オレは大丈夫になってるから、もうすぐ痛くなくなるよ」

 

まるで魔法の言葉。

触ると「イテテテ」だったのが、「痛気持ちいい」に移行しつつある。

(だからといって、調子に乗って触らないように気をつけます)←今、調子に乗りました(イテテ)

 

 

 

 

 

ルノルマンカード

 

 

2人だけの間で蓄積されていく記憶が

2人の絆を強固なものにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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