12月に入ったから、続々と今年最後の教室という生徒さんが来ることになる。

今日もそう。

月1回ペースの生徒さん(お友達2人組)も、今日が今年最後の教室となりました。

HOTカーペットカバーが変わってから初めての生徒さんでもあるけれど、さっそく小さな金具を床に落としてしまい、みんなで這いつくばって探しましたよ。(笑)

これまでのはクリーム色とピンクの2色だったから、わりと見つけやすかったんだけど、今度のは色が複雑。

ただし、手触りすべすべだから手を滑らせると分かりやすいんじゃないかな?

なんて思っていたんですが、結局、”手”ではなく”目”で見つけました。

私の「見つけた!」の声に、『おぉ~すごい!』と歓声。

(小さなことで喜ぶ大人たち)笑

 

 

 

この生徒さんたちに、『そろそろ新作は?』と声をかけられ……。

「まだ材料表もレシピも何も書いてないんですが…」と新作アクセを披露しました。

まだタイトルを決めてないんですけどね。

初心者向けの簡単なものですが、何年も作っていて手慣れてる方たちにもサクッと作れると好評なんです。

 

せっかく習いに来てくれてるのだから……と、どんどん手の込んだものをデザインしていたら、かえって手が遠のいてしまったんです。

うちに来てくれる人は、”教える技術を覚えよう”というのではなく、”気軽にできる趣味として楽しむ”という目的だから、のようです。

 

それが分かってからは、私としても気軽に簡単に作れるものを提供できるようになったので、デザインの幅が広がったから良かったんですけどね。

とはいえ、今でも「こんな簡単なデザインでお金もらって良いの?」ってビクビクしたりするんですが、考えてみたら「デザイン料」ですもんね。

 

 

 

 

さて、そんな午後。

とりあえず、今日までのDLsiteクーポンがあったから購入だけ済ませて。

残っていた指輪を完成。

このとき、手作業のお伴に流していたのが映画「黒い箱のアリス」。

ついつい見入ってしまって、指輪が完成したらレシピを書こうと思ってたのが吹っ飛びました。

 

これは、2017年のスペイン映画です。

スペイン映画だけど、使用言語は英語でした。

映画のジャンルとしてはサスペンス、で良いのかな。

 

ひと言で言ってしまうと、タイムリープものです。

 

タイムリープが絡んでくるから、見ている側の頭の中も絡まりまくった糸のようになります。

 

これが、見ていて目を離せなくなった理由。

 

映画自体も、時系列でスタートしてるわけではなく、ラストに繋がる部分からのスタートになる。

(父が何者かに襲われるシーン)

 

次の場面は数日前のもの。

アリスは車の事故で右腕を失い、母も亡くなっている。

(車を運転していたのは父)

高性能な義手をつけるが、そう簡単に思い通りに動くものでもない。

事故のこと母のこと腕のこと、そんな色々なことが絡まり合って苛立って、父との関係もぎくしゃくしている。

(父としてもどう扱っていいのか最適解が分からず悩んでいる感じ)

 

そんなモヤモヤを抱えながら、アリスは犬(これはママだと言い張っている)の散歩に出ると……森の中で黒い大きな箱状の物体を見つけた。

義手で触っても反応しなかったけれど、左手で触れると表面が変化し一部分に穴が開いた。

(組木細工が形を変えるような感じ)

中にはノートを破いたような手紙(メモ)があった。

そこに書かれていたのは、「あの姉弟を信頼するな」という警告文。

でも、その文字はどう見ても『自分』の筆跡。

もちろん、自分にはそんな手紙を書いた覚えはない。

 

そこへ父が気絶している若い女性と男の子を連れて帰ってきた。

話を聞くと、恋人に暴力を振るわれたという。

(確かに顔には傷がある)

 

アリスが2度目に黒い箱からもらったメッセージは、イヤホンで”アリスの声”を聞くというもの。

話の内容から、すでに何度も”繰り返している”よう。

考えられる色々なパターンはすでにやっていて、全てダメだった、と。

また試していないのは……弟と姉を殺すこと。

 

そんなこといきなり言われても、はいそうですかって殺せるわけはないから、結局”今まで通り”に父が殺されてしまう。

 

 

そこで、今度は過去へ戻って、過去の自分と入れ替わって殺すことに……。

 

同じ時空間に同じ人物が2人いる、という状態ですよ。

しっかり顔合わせちゃってますから。

もうね、何度もやってるという時点で時空間がこんがらがってるんじゃないかと思ってしまうくらい。

 

 

 

冒頭で、父が何者かに襲われているし、不思議な手紙で姉弟が不信だと思っているから、誰がどう行動するのかと神経を張り詰めながら観てました。

最後には、そもそもの発端である”事故”をなかったことにすれば良いんじゃないか、と。

父の車のカギを捨てるという新たなミッションが発生したわけですが、それがどうなったのかは描かれてません。

 

 

考えて悩んでしまうと、余計に混乱してしまうから、こういうタイプのお話は素直に受け入れてしまったほうが楽しめる。

同じ時間を、今のアリス視点と未来から戻ってきたアリス視点で描いて、「あの時こうだったのか」ってなるのは面白い。

全体的にとても静かに物語が進んでいくから、時間と人物の不可解さとか不穏な感じとか混乱とかが際立ってる、という印象。

 

 

他のレビューはどんな感じ?と検索してみたら、どうやら良い作品と駄作と真っ二つに分かれてるようです。

たぶん、病んでる系で自分ではどうしようもないジレンマにモヤモヤしつつ”離れられない”ってのが好きな人は面白いと感じるんじゃないかな。(私ここ)

 

 

 

 

 


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