朝から雨。
時々止み間はあったようだけど。
室温も28度±0.1度をキープ。
少し前まで軽く30度を超えていて暑かったから、このくらいになるとちょうど良いと感じますね。
(これが春先だと同じ28度でも暑く感じるのに)
そんな今日は自分作業日。
やはり涼しいからか作業がはかどります。
ずっとストップしたままだった新作のリング・ペンダント・ピアスを作り上げました。
レシピ等はまだですけどね。
今日のメインは『親愛なるタナトス 第五巻 徒花』。
カナリアレコードさんのChouetteレーベルから、2020年10月30日に発売された作品です。
キャストは佐和真中さん。
たぶん、発売日に受け取ってるはず。
最近、受け取ってから取り込むまで日が開くことが多くなってるけれど、遅くても11月中には取り込んでたはず。
タイトルを見て、「これって誰のだったっけ?」と再生してみた。
佐和真中さんの声だと分かり、しばし悩む。
私……感想書いたかな。
の前に、これ……聞いたかな。
冒頭を聞いていても、全然続きが思い出せない。
もしかして、聞いていないのかも?
聞いていないCDを置いてある場所をチェックしたら、ありました。
もう少しで発売から1年経っちゃうというのに。(苦笑)
今作の彼は加地良哉(かじりょうや)さん、25歳。
現在は休職中だけど、この若さで大学の助教授(数学)。
IQも高く天才数学者だが、人に教えるということが苦痛なため、休職して郊外の山の中に手作りのロッジハウスを建てて暮らしている。
将来的には完全な自給自足性活をしたいと考えている。
家の周りに畑を作っているが、時々は街に降りて買い物やお気に入りの喫茶店でくつろいだりもする。
『わたし』の趣味はソロキャンプ。
キャンプの準備で立ち寄ったスーパーで『彼』に出会った。
どうやらお財布が見つからなくて困ってるらしい。
焦ってパニックになっているのを見て、放っておけなくなった。
彼の代金を払い、店を出る。
歩いていると、後ろから追いかけてくる足音と声が聞こえた。
時間があるなら、お礼にお茶をごちそうさせてください、という申し出に頷いた。
わたしは、彼のことを知っている。
彼は同じ大学の先輩で、天才数学者として学内で有名だったから。
自然が好きという趣味趣向が同じで話も合う。
広告代理店勤務で仕事に忙殺されているから、彼の自然と共に暮らす生活が羨ましかった。
携帯電話は持っていないというので、メールアドレスを交換した。
週末、彼のロッジを訪ねることになった。
メールだとくだけた口調なのに、こうして面と向かうと敬語になってしまう。
どうやら、緊張しているらしい。
天才と言われた人のそういう一面、天才ゆえなのかもしれないが、なんだか可愛いと思えてしまう。
ある日。
わたしの職場の広告代理店に小包爆弾が届いた。
かなり威力のあるもので、死者は5人にのぼった。
わたしの上司も亡くなってしまった。
わたしは、彼に内緒にしていたことがある。
彼の住む山の辺りで土地開発が進んでいる。
彼は自然破壊だと反対している立場。
この土地開発の広告を担当しているのがわたしの職場。
ところが、作業員が行方不明になる事案が複数発生している。
そこへこの爆弾事件。
不意に耳元で囁かれた。
彼がいつの間にか、わたしの背後にいた。
「ここは山の中だから、入ってきた動物を殺した時の血だよ」
「今日はキミが来るってわかってたのに、うっかりしてたな」
その言葉を聞いて、ホッとした。
(イノシシとか、かな?)←私
『それ、食べるの?』
「食べないよ。共食いはしない主義だから。殺した動物は畑に埋めて肥料にしてるんだ」
『……え?共食いって?』
「ほら、人間だって動物だろ?」
親愛なるタナトスのシリーズはシリアルキラーを扱った物語。
5巻中3巻だけ未購入です。
1,2,4巻では、ある種の性的倒錯があった。
今回の5巻目は殺人に対する性的倒錯は感じられない。
自分の利益のために殺人を犯してる。
今までの巻の彼たちも相当ひどい人だったけれど、今回の加地さんのひどさは向いているベクトルが違う気がする。
思考の方向はテロリストに近いかもしれない。
彼自身、悪いことをしているとはちっとも思ってない。
悪いのは開発会社であり、それを煽っている広告会社。
『わたし』はその悪い会社に”洗脳”されている、と信じ切っている。
わたしにとって幸いなのは、彼の狂気が”土地開発”に向いていること。
わたしが目撃者だとか、真実を知ったから口止めをしなくては、という思考にはならないところ。
とはいえ、どう言い包めようと解決できそうにない、という絶望感は同じだけれど。

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