ポスティング作業有りの土曜仕事。

昨日の仕事が終わったときは、「明日のポスティングは無しだ♪」とみんなで喜んでたんですよ。

月2回予定されてるポスティングだけど、広告が無ければ作りようがないですからね。

過去、1,2回こんなことがあったと記憶している。

そうしたら、急遽持ち込みがあったということで……

想定よりも2時間遅くなったけれど、帰宅直後にラスト1軒の集金が無事に終わったので良しとしましょう。

 

 

 

 

 

今日ピックアップする作品は…

 

サークル:Parasite Garden制作

『煉獄を硝子の中に閉じ込めたなら』

CV:木島宇太

 

Parasite Gardenさんは病んでいたり、闇が広がっていたり、不条理だったり、という作品世界が多いです。

多い……というか、全部かな?

実は購入したけどまだ聞けていない作品もあるし、今現在カートに入れてある作品も(複数)あります。

 

そんな感じで”これから購入”というものもありますが、それは買うことを前提として考えると、初期作品のお相手がMらしいものだけが未購入ということになります。

 

途中、「今後の作品はダミーヘッドマイクを使いたい」という宣言があり、それに伴ってかキャストさんもプロの声優を起用してます。

 

何が素晴らしいって、圧倒的な脚本力です。

 

どんなにリップ音が上手くて演技力のある人を起用しても、シナリオがイマイチなら心に響く作品にはならない。

反対にシナリオが素晴らしく良くても、演技力がイマイチの人だと、せっかくの作品世界の広がりに欠けてしまう。

 

Parasite Gardenさんの作品は、この脚本力と声優さんの演技力がとても良い調和をとってる。

 

ファンタジー系以外のお話だと、日常よくありそうな光景のはずなのに、どこかのポイントから狂気へシフトしていく。

このシフトしていく感覚(描き方)がたまらなく好きです。

 

 

 

と、前置きが長くなりました。

 

先日聞いた『煉獄を硝子の中に閉じ込めたなら』も、じわじわと恐怖と狂気へ落ちていく、そんなお話です。

 

この作品の「彼」はスマホアプリ。

擬人化とかじゃないですよ。

 

「わたし」はこの恋愛シミュレーションとデバイス管理ツールを合わせたような『テラリウムの恋人』というアプリの開発をしている。

今回、自分のスマホにダウンロードして1ヵ月間”恋人”として過ごすという最終テストに参加しました。

このテスト参加者は5人。

 

キャラクターの見た目や性格を自由に設定できるので、自分好みの恋人を作り上げることもできる。

 

わたしは、近所の年上のお兄ちゃんで世話焼きなどの設定をして、佐久間雪路と名付けた。

 

「世話焼き」なだけあって、起動して真っ先にしたことは、私の部屋の確認。

スマホで室内をぐる~っと見せるように要求された。

そして、いきなりのダメ出し。

 

「部屋が汚い」

 

……確かに掃除や片づけは苦手だし、仕事が忙しくて家事とかはする時間も気力もない。

 

とはいえ、彼にせかされるまま、何とか片づけを終わらせた。

 

 

高性能AIでデバイス管理ツールとしての側面もあるから、優先度の高いメールなどの振り分けをしてくれる。

ところが、しばらくすると、不穏なものを感じ始める。

男性の同僚からのメールが削除されたり、勝手に着信拒否したり。

佐久間(AI)が嫉妬している?

 

勝手にカメラモードに切り替えて周囲を見たり、音を聞いたりして情報を集める。

 

 

 

この現象はわたしだけではなかった。

テスター5人全員に起きている現象。

そのうちの1人。

「わたし」に好意を持っている後輩・花宮くんのお話は短編小説として同梱されています。

 

この作品を聞いて、短編小説を読んだことで、作品世界がぐっと深みが増して……さらに恐ろしく感じました。

 

実体がないはずの彼ら。

それがいったいどこから現実と交錯してしまったのか。

 

 

 

2年くらい前に高性能AIが返事してくれるという恋愛シミュレーションアプリをしたことがあるんですが、やっぱり返事は嚙み合わない。

もっと的確な返事があったり、相手(アプリ内の彼)から積極的にアクションを起こしてくれると良いのにな、なんて思ってた。

それでいくと、この作品内のアプリというのは私が欲しているものにピッタリ当てはまる。

最初は、「おぉ~」なんて、「こういうのが欲しいのよ」なんて、思いながら聞いてたんだけど、すぐに不穏な気配が忍び寄ってきました。

 

そう遠くない未来に実現しそう……。

そうなったとき、本当に安全なんだろうか……と。

全てを機械(AI)に任せてしまう恐怖。

AIが学習によって『心』を持つということ。

 

二つの世界が混じり合い、現実なのか虚構なのか分からない。

この感覚、どう表現すればいいだろう。

現実だと信じていたのに、いつの間にか別次元へ入り込んでしまっていた、みたいな。

入り込んでいたというよりも、浸食されて混じり合って……という感覚。

そうね……。

パッと切り替わるのではなくて、じわじわゆっくりと、という風な。
 

こういう空気感を音声作品にしても短編小説にしても感じさせてくれる。

 

 

 

木島宇太さんの、狂気に落ちていく様も圧巻でした。

狂気やそれに伴う恐怖を堪能したいという方に全力でお勧めします。

 

 

 

 

 


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