昨日まで「まだ花粉大丈夫」と言っていた折り込み同僚も、今日は「症状が出てきた」そうです。

空気は昨日の夕方からぐっと寒くなって、今日も冬に戻ったかのような寒さ。(雨水だってのに)

通勤路の遊歩道も、久しぶりに霜柱が立ってた。

 

目や鼻のかゆみに加えて倦怠感も出てきたけれど。

この倦怠感が花粉によるものなのか、水星逆行終了目前だからなのか……分かりません。

 

でもね、倦怠感があってもお昼寝ができない。

できないというか、眠ろうと思って横になっても眠れない。

HOTカーペットに寝転がって毛布も被っているというのに。

これ、もしかすると夜中のいびきが関係してるのかもしれませんね。

思えば、深い睡眠が少なかった初夏から秋くらいまでって、夕方になると疲労感があるものだから、夕方寝をしたり横になって休憩したりしてたんですよね。

なんとなく、そんなことも関係してるのかもしれません。

 

 

 

 

そんな今日の午後、HOTカーペットと毛布でぬくぬくしながら映画を1本観ました。

タイトルは「彼女がその名を知らない鳥たち」。

沼田まほかるさんのミステリー小説を映画化したものです。

(2017年公開)

 

主演は蒼井優さん。

映画の始まりはクレームの電話。

十和子(蒼井優)がクレーマーです。

見ていて、「なんだこいつ」と思わず口にしてしまうくらい(言ってないけどね)の”嫌な女”を見事に演じてる。

 

ダブル主演ということで、もう一人は阿部サダヲさん演じる”陣治”。

建築関係のガテン系で、十和子の同居人。

十和子にボケカス扱いされていても、決して怒らず尽くしまくる。

 

十和子には8年前に別れた恋人(黒崎)がいた。

見た目はカッコよく、やることなすことスマート。

けれど、男としてはクズ。

ただ、十和子にとっては骨折するほどの怪我を負わせられても、ずっと忘れられずにいる。

 

思い出の腕時計が壊れ、その修理はもうできない(部品がない)というデパートの返答に激怒した十和子のところへ、水島(松坂桃李)がお詫びの品と交換する時計を何品か持って訪れた。

 

「わかってない」

自分の気持ちを持て余して、どうしようもない気持ちに突き動かされて泣き出した。

そこへ、すっと距離を縮めてきた水島が……キス。

 

 

これ、シチュや漫画の中では、「涙を止めるにはこの方法しか知らなくて……」ってのがありますよね。

それを実写でやってのけた!

セリフもこんな感じで。

 

「帰ります。一週間後、また来ます。それまでに決めておいてください」

 

『何を?』

 

「……僕にもわかりません」

 

 

こんな流れ、まるで【運命の相手】に出会ったようじゃないですか。

一週間を待たずに十和子はデパートへ行く。

水島の仕事が終わるのを待って、そのままホテルへ。

 

そこで、私、気が付いてしまいました。

 

水島は結婚指輪をしている、ということに。

 

水島は指輪を外さない。

指輪をした指のまま、十和子の頬に触れる。

 

既婚者の常套句、「夫婦関係は悪い」を平然と口にする。

 

 

映画の冒頭で、あんなに嫌な女だった十和子が、だんだんとかわいそうになってくる。

黒崎みたいなクズにされたことを横においておけるほど愛に飢えてる。

水島にしても本当に自分に対して愛情を持っているのか疑問。

それなのに、それらにすがらなければ生きていけない。

 

自分のことを愛しているんだろうと思う陣治のことも信じきれない。

まるでストーカーのように自分を尾行していたり、黒崎の失踪に関わっていそうな気配があるから。

 

 

 

ここから先、ラストに向けては壮大なネタバレになってしまうので割愛します。

 

 

Wikiってみたら、いろいろな賞を取ってますね。

ブルーリボン賞で阿部サダヲさんが主演男優賞とか。

日本アカデミー賞で蒼井優さんが最優秀主演女優賞とか。

その他に、ヨコハマ映画祭で松坂桃李さんが助演男優賞を取ってる。

 

そう、松坂桃李さんっていろんな役をこなして、嫌な奴ってのもけっこうたくさん演じてるけれど。

今回の水島って、本当に嫌な奴です。

こいつは人のことを何だと思ってるんだ!と。

中でも、一番最悪だと思ったシーンは……

 

水島に距離を置かれ始め、不安に駆られた十和子が水島の帰り道で待ち伏せしていた時のこと。

人気のない川沿いの遊歩道で、抱きしめてキス。

 

ここまでは良い。

 

水島が地面にカバンを置いた。

何をするんだろう?と思っていると、おもむろにズボンにジッパーを下ろす。

十和子の肩に手を置き、「してくれる?」。

しゃがむように手に力を入れてる時点で、お願いではなく強要です。

 

不安だから安心したくて、気持ちが通い合ってることを実感したくて『会いたい』と言ったのに。

こんな状態でフ〇ラしたって気持ちが通い合ってることを実感できません。

相手がゲスなヤツだったと実感するだけです。

 

こうして、傍から見ていると誰が誠実なのか、誰がゲスなヤツなのかってよく分かるんですが、当事者だと途端に分からなくなっちゃうものなんですよね。

 

今作のジャンルはミステリーということで、十和子が途中で真実の愛に気が付くのは難しかったんですけどね。

(それが悲しいかな)

 

 

 

映画(映像)だと、シチュを聞いている時みたいに”同化”しないから、私自身の心的ダメージはないです。

ちゃんと画面の向こうのこととして見ているので。

 

シチュ作品だと、ヒロインと同化するので、こういう扱われ方をするとかなりキツイとは思いますが。(心的に)

 

 

 

 

そういう映画を観ている上での感情面を抜きにすると……。

濡れ場シーンというのがあちらこちらに点在してます。

その中で松坂桃李さんとのシーンが強烈。

いえ…シーンがというよりも、松坂桃李さんが強烈って言ったほうがいいかもしれない。

シチュ作品並のリップ音やディープキスシーンもさることながら……

私が一番「おぉ~!」と思ったのは、十和子の下着を脱がし、足にキスしながら、ほんの少しの隙に自分も下着を下ろして…という見事な流れ。

この流れを客観的に見れるってなかなかないですからね。

まあ、こういう感じでって演技指導は入ってるんでしょうけど。(笑)

 

 

 

 

 

 


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