今日は冷たい雨が降り続く一日でした。
職場も寒い。
換気してますからね。
家の中も冷え冷え。
そういえば、着る毛布があったっけ…と引っ張り出してきて、ぬくぬくしてます。
天気が悪くて日差しが全然入らなかった日は、私の寝室もかなり冷え込んでるんですよね。
現在、リビングのエアコンに頑張ってもらって、全室暖房みたいな感じにしてますが、足が冷たいから寝付くまでにいつも以上に時間がかかるかもしれません。
さて、今日の話題はシチュCDの感想。
TUNABONIさんから発売の『心をきみに奪われている』。
CVはテトラポット登さん。
10月のフォルダに画像があったということは…10月末ころの発売ということですよね。
お待たせしました。
まずは「わたし」の説明からしましょうか。
わたしは茫然とカフェの椅子に座ってる。
つい先ほどまで、わたしの目の前には婚約者が座っていた。
その彼から、突然婚約解消を告げられた。
理由は浮気相手が妊娠したため。
あまりの出来事に思考回路が停止している。
テーブルにはサンドイッチが置いてある。
お昼時だけど、ショックのあまり空腹は消え去った。
そんな時、電話をしながら隣の席に座った人がいた。
どうやら仕事相手とトラブルが起きたらしい。
ボーっと聞くともなしに聞いていると…
「一方的すぎる」
という彼の独り言が聞こえてきた。
思わず呟いてしまった。
『一方的にひどい』
彼にしてみても、まさか見知らぬ人から反応があるとは思っていなかったから、少し興味がわいて話しかけてみた。
が、いや、ちょっと待って…。
「大丈夫?なんだか顔色が悪いんだけど。具合悪い?救急車呼ぶ?」
気が利くタイプで人当たりがよくて優しい。
適度に話を聞きだす。
この加減が絶妙。
無理に深入りしてこない。
それでいて、「気が付いてるから大丈夫」という気配がバンバン出ている。
不思議と何を話しても大丈夫なんじゃないか、と思ってしまう。
「美味しいものを食べに行こう」
”飯友”として、いろんなお店に連れ出してくれる。
「どう?美味しかった?」
『普通かな』
わたしはあの時以来、食事を美味しいと感じたことがない。
どんなものを食べても”味気なく”感じてしまうのだ。
「もしかして…」
彼が勧めてくれたのは病院。
精神的なことが原因で味覚に異常が起きることがあるのだとか。
こうして彼と一緒に食事に出かける機会ができ、いろいろな話をした。
彼は29歳で自動車部品メーカーの開発技術者だということも。
恋愛に興味がないというか、恋愛が分からないのだということも。
告白されて恋人ができたら、他の女性とデートやえっちはしないけれど、「恋人」という形になっても彼の心が何も変わらないことに疲れるからか、告白してきた彼女たちから別れを切り出してくるのだと。
「食事に行くのも、デートするのも、エッチするのも、交流するためのツールとして捉えている」
好きだから、愛しているから、それを伝えるためだったり表現するためにエッチをするのとは考え方が違う。
ふと…思いついた。
『それなら、わたしともエッチできる?』
答えはYESだった。
「じゃあ、ラブホ行こ」
彼にはわたしの気持ちなんてお見通しなんだろう。
「こういう男だから気にしなくていい。上手に俺を利用してみて」
そう、婚約者がわたしを捨てていったという事実を消し去るために、上書きするためにエッチしたいと思った。
いつまでも気になんてしてない、と。
自分に欲情する人は他にもいるのだから、と。
エッチや恋人に対する考え方が違う二人。
これが一変するターニングポイントがありました。
食事をしに入ったお店で偶然見かけたのは、元婚約者と見知らぬ女性。
ところが、淳は女性が知っている人だという。
取引先の人で…
「あの人、既婚者だよ」
ということは、妊娠したという浮気相手とは別人なのか。
「わたし」が怒ったり嫌な気持ちになったりしたのは、元婚約者の男のせい。
でも、淳が怒ったのは、相手の女性に対して。
後に明かされますが、これは淳の家庭環境のせい。
母親に対する不信感や嫌悪感だけでなく、愛情をくれるはずの人から愛情をもらえなかったから。
「浮気だけは許せない」
ジャケ絵は何となく意味深な病んでる風ですが、ちゃんとハッピーエンドになるのでご安心を。
なんかね、心理状態がすごく複雑です。
もし、淳みたいな人がそばにいたとして。
食事に行ったり遊んだりエッチしたり、まるで恋人みたいですよね。
おまけに「浮気」を毛嫌いしているから、自分と付き合っている間は他の女性のことは気にしなくて大丈夫。
それだけで良いような気もする。
他に何を望む?って。
でも、きっと”足りない”ってものが出てくる。
彼は、「エッチは交流のためのツール」だという考えだけれど…
私は、「エッチは言葉では伝えきれないものを伝えるための行為」だと思ってる。
愛してる、可愛い、好き、愛おしい、幸せ。
そういう言葉で伝えきれない愛を、愛おしさを、幸福を、全身を使って伝える。
そこにあるのは身体の感覚における快楽じゃなくて。
悦びで心が震える感覚が伴うもの。
淳は考えましたね。
自分と向き合って考えた。
人を愛するということを、人に恋するということを。
最後にちょっぴりリップ音等のお話。
我ながらうっかりし過ぎでしょと思ってしまったのですが。。。
テトラポット登さんの耳元ゼロ距離の囁きとリップ音は、相変わらずの破壊力でした。////
そして息遣い。////
今作はすごくタイミングが取りやすかったですね~。
微妙な距離感と位置移動がリアルさ増し増しですし。
淳のセリフで、どのくらい日数が経過してるかってのも把握できるし、無駄な繰り返しがないから物語の流れがスムーズです。
優しいけれどクズな人が、自分が切っ掛けになって生まれ変わるって、なかなかに嬉しいものですよね。
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