2月19日、今日は息子の誕生日。

 

朝、「おめでとう」のLINEを送り、『ありがとう』のスタンプが返ってきた。

 

その後、Twitterで『眠い』の呟きを見つける。

誕生日だっていうのに、普段と変わらない朝の呟きに思わず笑いがこぼれる。

 

「今日も通常運転でなにより(笑」とリプを飛ばす。

 

『最近、毎日眠いw』と返ってきた。

 

それを見つつ、「いやいや、最近じゃなくて、いつもでしょーよ」と、心の中でツッコミを入れてみた。

 

 

 

息子とは相互フォローしてて、こんな感じでTwitterでお喋りすることも多々ある。

なにせ、息子がまだ”ここ”に居たとき、同じ部屋の中(リビング)にいるというのにTwitterで喋ってたこともあるくらい。

私と息子、両方をフォローしてくれている息子の友達もいるんだけど、その子(井上和彦さんの弟子で声優)から、『親子で何やってるのww』と言われたこともある。

 

息子が独立した年だったかな。

Twitterで『誕生日おめでとう』を送ったら、『ありがとう』の返事と共に、『それ、ここで言うww』と笑われて。

 

あぁ、そうか。

LINEを使うべきところか、なんて。(笑)

 

 

息子のことも、何度かここで書いてきたから、過去記事で知ってる人もいる思う。

うちの息子、戸籍上は女です。

性同一性障害です。

大学に入るときに、「もしかしたら、性同一障害かもしれない」と告白されました。

私の反応は…『やっぱり』。

 

確か、『やっぱり』と返事した後で、『どうしよう、今まで”ちゃん”って呼んでたけど、”くん”で呼んだほうがいい?』って言ったんじゃなかったかな。

 

息子も、”自分の親”について知っているから(性格とか)、最終的には受け入れてくれるだろうと思ってたけど、まさかここまであっさりとした反応になるとは思わなかった、と言ってました。

(呼び方じゃなくて、他に言うこと無いの?とも)

 

他の反応の仕方ってのは全く思いつかなかっただけなんですけどね。

私にとって一番大切なことは、『この子にとって、どうすれば生きやすいか』ということだけ。

『どうすれば心の負担を軽くしてあげられるか』ということだけ。

 

結局、”くん”じゃなくてもいいってのと、私も長年の呼び癖を直すのが大変ってことで”ちゃん”のままにしたんですが…。

問題は呼び方だけじゃなかったんです。

それまで長いこと女の子として育ててきてますから。

しかも、中高生になっても女の子らしくなるわけじゃないから、親としてはいろいろと気になってたわけですよ。

共学だったけど、若干男子が多い学校だったし。

そうすると、ほら…制服とか、ね?

Yシャツって…透けたりするから。

私自身、こんなに女の子を意識するようなことを言ってたんだってビックリするくらいでしたね。

いろいろなことから守ってあげる立場である母親の私が息子を傷つけていた…。

これについて、息子から文句を言われたことは一回もなかったけど。

カミングアウトされた後でも”つい”『女の子に対する言葉』を口にしてしまい、何度反省し自己嫌悪に陥ったことか。

 

長年の癖を正すには、それを上回るくらいの反復が必要。

ってことで、ブログ記事で『息子』と書くようにしました。

 

同時に、周囲で『子供のこと』が話題になったときにも『男の子』として認知してもらうようにしました。

女の子だと知ってる人には、ちゃんと性同一性障害だと告げて。

最初は、相手がどう反応するかな…ってのがあったんだけど、私が深刻ぶってなくて、『今日は晴れてるね』って言うのと同じレベルで話すと、「あら、そうなの?」って返ってきてますね。

そして、幸い私の知り合いのほとんどは「いつくらいから?」とかって話題に発展します。

実は、これが良い反応なんです。

変に戸惑ったり、触れちゃいけないことに触れたみたいに『失礼なこと言ってごめんなさい』って言う人は『壁』を作ります。

 

こういうことって難しいっていう印象があるかもしれないけど、単純なことに置き換えてみると、本当に簡単になるんですよ。

 

例えば…

『私は右利きだけど、この子は左利きなのよ』

そこで、

「左利きなの…変なこと聞いてごめんね」

なんて、会話ってものすごく変でしょ。

 

多くの人が右利きだけど、左利きの人も確かに存在していて、普通に生活してる。

これと同じことなんですよ。

 

 

 

大学の4年間、カウンセリングを受けて、卒業目前になったところで、ホルモン治療が開始になりました。

このとき、カウンセリングをしてくれていた病院の先生から何ページにもなるレポートをもらいました。

ざっくりとしたカウンセリングの内容とか、心のこととか、身体のこととか。

その中に、私へのメッセージがありました。

要約すると、性同一障害は親のせいではない、ということ。

これを読んだとき、「ん?どういうこと?」と思ったんだけど、読み進んで納得しました。

自分の育て方が悪かったとか、自分のせいでこういう風に生まれてしまったとかって思って悩む方がいるんだそうです。

っていうか、きっと、そっちの方が多いんでしょう。

私の中には、そういう考えって全然なかったんですけどね。

(我ながら脳天気だな)笑

 

 

 

 

ホルモン治療が始まっても、どこまで男の子っぽくなるかは個人差がある、ということでした。

3月に一人暮らしを始めるのと同時くらいにホルモン治療も始まって、GWに帰ってきたとき…

 

もしかして…声変わりしてきてる?(ワクワク)

 

今でも残念に思ってるのが、第二次成長を見られなかったこと。

次に帰ってきた年末には、声変わりもひと段落してきてたし、すね毛もはえてたし。(ふふ)

途中経過を経験できなかったってのが…なんとなく悔しいかな。

 

 

 

 

 


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