今日のメニューは…

 

* 一気に華やか

* シチュ作品の感想

 

 

≪シチュ作品感想の注意事項≫

ネタばれが困る、嫌いという方、こういうのに興味がない方はスキップすることをお勧めします。

 

 

 

 

――――П―――П――――

 

 

 

 

出勤途中の遊歩道の桜(ソメイヨシノ)は咲き始めが早い方なのですが、週末の温かさで一気に開花が進んだようです。

確か、土曜日に出勤した時には二分咲きくらいだったんだけど、今日はほぼ満開?というくらいまで。

この遊歩道、この時期は本当に色鮮やか。

桜の薄ピンク、ボケの真っ赤、レンギョウの黄色、スイセンの白と黄色。

そして、今年初めての蝶々さんと遭遇です。

この遊歩道で出会ったのはモンキチョウよりも少し小さめで色ももう少し淡い感じの子。

帰り道でモンキチョウ2匹、モンシロチョウ1匹を見かけました。

 

春ですね~

 

 

 

 

――――П―――П――――

 

 

 

 

終末の密室

CV:三楽章さん

 

 

SWALLOWさん(サークル)のダウンロード販売作品です。

 

彼の名前は橘朝陽(たちばなあさひ)。

『わたし』は彼に誘拐された。

目が覚めると、足に鎖がつけられていた。

 

わたしは大病院の院長の娘だけれど、後妻の連れ子なので血の繋がりはない。

彼が言うには、通り魔的な犯行でも、営利目的の犯行でもない。

 

『突然だけど、君には屈辱と苦しみの後に死んでほしいんだ』

 

『あの男に復讐するため』だと言う。

 

 

凌辱されているところをビデオに撮られる。

これもみな『復讐のため』なのだ、と。

 

というところで、まずはリップ音のお話。

今作も三楽章さんの濃密強烈リップ音がさく裂です。

初聞きの昨夜は物語全体の流れや気持ちの温度というのが分からない状態だったので、一応『誘拐された』ってことを考慮して、できるだけ嫌がるように気持ちを持っていっていたんですが。

どうやら、”嫌がる”というよりは、”素直に状況を受け入れる”っていう感じでOKなようです。

これで存分に三楽章さんのリップ音を堪能できる。(///)

 

 

 

 

『わたし』が”素直に状況を受け入れる”という状態なのには理由があります。

 

誰にも気づかれていないけれど、わたしは母に虐待されている。

父にも周りの人たちにも気づかれないように、わたしの身体に虐待の痕を残すようなことはしない。

だからきっと、周囲の人には何不自由なく甘やかされているお嬢様のようにしか見えないのだと思う。

母からは『醜い』、『ゴミ』と言われて育った。

愛情を与えられたことはなく、いつも蔑まれてきた。

今、わたしの婚約者となっている人も、母の愛人。

病院内での地位をねだられ、わたしと婚約させた。

 

彼が誰に復讐しようとしてるのかは分からない。

けれど、こんなわたしを凌辱したからといって復讐になるのかは疑問。

…だって、誰もわたしのことを気にかけたりなんてしないから――

 

彼はわたしを凌辱しながら、『可愛い』と口にする。

初めて言われる言葉。

誘拐犯であるはずの人なのに、不思議と憎めない。

甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる。

本当は恐怖を感じなくてはいけないのだろうけれど…。

時々見せる照れた顔、優しい顔に妙に心が疼く。

 

 

 

後半、真実が明らかになっていく。

彼が復讐しようとしていた『男』は、わたしの父。

理由は、不倫関係にあった父が彼の母親を殺したから。

犯人が捕まらぬまま時効を迎えた。

そして、父が彼に謝りに来たのだという。

さらに、大切な妹も…。

妹も殺し、山奥に埋めたと…。

 
彼は母に溺愛されていた。
母親にとって、彼は『宝物』だった。
そして、母に育児放棄された妹は、彼の『宝物』だった。
 
 
わたしは、母の連れ子だけれど実子ではない。
理由は分からないけれど、誰かから預けられたということらしい。
 
 
そして……
 
わたしの足の付け根には―――痣がある。
 
同じ痣が―――彼の死んだ妹にも。
 
 
『生きる希望が湧いてきたよ』
『ちょっとやることができた』
 
先に寝ててと言い置いて出かけていった。
 
 
実は、凌辱初日にこの痣は彼に発見されている。
その時、彼は『偶然』と捉えていて、この時点で『妹』の存在は示されていなかったけれど、「やっぱりね」という感じ。←補足:何となく感じてたとか示されてないのに知ってたっていう感覚
 
父は『わたし』を殺さなかった。
後妻の実子ということにして引き取った、ということ。
そう…
わたしと彼は血の繋がった実の兄妹。
 
 
この真実を知った彼はどうするだろう。
これが、次に気になるところ。
 
兄妹として生きるのか。
タブーを犯して生きるのか。
 
 
『わたし』は彼が実の兄だとは気がついていない。
足の付け根の痣のことなど知らないのだから。
 
彼は後者を選んだ。
妹だとは告げずに。
自分の元に戻ってきた『宝物』を二度と手放さないと。
 
 
ハッキリとは示されていないけれど、彼が『やることができた』と言っていたのは、父と後妻が絶望の末に死ぬように仕向けたのか。
どういう風に告げたのかは分からない。
 
 
 
 
何度かあるエッチシーン。
わたしの方も徐々に心を寄り添わせていますが、彼の方の心の変化ってのが如実に表れてます。
 
思えば…
『わたし』の方の気持ちの変化がある作品ってのはよくあるけれど、『彼』の方の気持ちが変わることで抱き方に変化があるってのは…初めてかも?
ぱっと思い付かないだけで、初めてではないかもしれないけど。
まあ、とにかく、そういう意味でも二度美味しいというか、三度美味しいっていう感じかな。
最初と最後なんてかなり違いますからね。
 
107分と長編なんですが、不思議と長さは感じませんでした。
ということは、それだけガッツリと作品世界の中へ引っ張り込まれた、ということなんでしょう。
 
 
 
 


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