今日のメニューは…
* いきなり春が顔を見せた
* 監禁婚のお話
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明日からまた寒くなるようですが、今日も暖かい日でした。
半袖Tシャツに裏起毛のパーカーに薄手のマフラーを軽く巻いて、てくてく出勤。
帰りには、マフラーが暑いと感じるくらい。
午後には雨が降り出して(帰り道に降られてちょっと濡れた)、風も強い南風。
でも、南風のおかげか室温がエアコン無しで20度あります。
少し肌寒い感じがするからHOTカーペットはつけたけど。
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さて、昨日の続きです。
征徒会~誘惑の日々~のラストトラックは凍時と『わたし』のお話。
ここで、凍時の両親の話が出てきます。
これがかなり衝撃的で。。。
西条家の庭には、西条の屋敷が建つ前からあるという桜の木があります。
その桜を2人で見ている時に凍時が語り始めた。
『5年前に亡くなった乳母のことは覚えているかい?』
『監禁婚』の中で、凍時の母は凍時を産んですぐ亡くなったこと、凍時の父は母に執着していたこともあり、後を追って亡くなった、という話はありました。
彼の父が、まだ十代のころ庭師の見習いとして西条家に出入りしていたそうです。
祖母は、そんな彼をたいそう可愛がっていて、『まるで親子のよう』に見えたのだとか。
ところが、その親密さが気に入らなかった祖父は彼を屋敷から追い出した。
見返してやろうという気持ちだったのか、事業に成功し、西条と仕事の取引をするまでになった。
西条の家を追い出されてから15年以上。
久しぶりに訪れた西条家で、『運命』の出会いがあった。
そこにいたのは、かつて自分を可愛がってくれた人にそっくりの少女。
ひと目で恋をした。
幸い、彼女のほうも好きになってくれた。
結婚し、子供ができ、幸せになれると思った。
ところが、愛する彼女は死んでしまった。
残された『息子』と『真実』に押し潰され…自ら命を絶った。
真相は…闇の中。
だから、これは乳母が見聞きしていたことから凍時が推測したこと。
『自分には西条家の呪いの血が流れているんだよ』
父が西条家に出入りしていたころ、西条に娘はいなかった。
追い出された後に生まれた、ということになる。
追い出されて15年以上。
彼女の年齢とほぼ同じ。
母はいつ知ったのだろう。
自分の結婚した相手が―――自分の父だと……。
母は、自分が死んだら、庭の桜の木の下を掘るようにと言い残していた。
出てきたのは一通の手紙。
『お父様、わたしが残した呪いの種子は可愛いですか』
父は、この手紙を読んだ翌日に自殺した。
『どうしたの?キミから手を握ってくれるなんて初めてじゃないか』
わたしは思わず凍時の手を握りしめていた。
「手が冷たくて…」
彼は、いつものように、ふざけているのか本気なのか分からないセリフを言いながら、わたしの手を包み込み温める。
彼は、この桜の木の下に散骨してほしいと言う。
『天国には行けないだろうから、地縛霊となって、ここからキミを見守るよ』
「わたしも……地縛霊となって、あなたを憎み続ける」
わたしの人生を無理矢理狂わせた憎い人。
けれど、彼のことを知れば知るほど、自分の気持ちの置きどころがあやふやになる。
憎いという気持ち以外の感情は、確かに存在してる。
認めたくないけれど…
これもある種の愛情なのだろうと思う。
始まりがあんなだったから、作中のわたしが素直になれないのはよく分かる。
聞いている私としては、あんな始まりだったからこそ、彼の心の奥に触れるたびに…わたしへの思いをぶつけられるたびにほだされた。
愛されることを知らずに育ち、愛することを学ぶ機会がなかった彼に、愛されることと愛することを教えてあげたいと思った。
想像もしていなかった出生の秘密。
このことを知った時、彼に変化はあっただろうか。
いずれにしても、わたしは気がつかなかった。
押し潰されてしまいそうな真実をたった1人で抱えて…。
苦しみや悲しみを一緒に背負うことはできなくても、凍時を大きな愛で包むことはできたはずなのに。
やっぱり、私…凍時のことかなり気に入ってます。
監禁婚シリーズでキャラが増えてきて、それぞれ魅力的とは思うけれど、『やっぱり凍時だな』って落ち着くという。
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