今朝のカード。
ルノルマンで出たものは『鳥』。
これはメールやTwitterを含む軽くて楽しいおしゃべり。
もう一つ、面白い情報を手に入れる、という意味を持ってる。
JUMPカードで『十字架』が出たことで、『情報』の方かな、と読んでみた。
そうしたら、どうやらおしゃべりの方だったみたい。(笑)
午前の生徒さんたちとは普通に過ごしたのだけど、午後の生徒さんのとき。
この方はこの間からRejet楽曲に興味を示してくれていた2人のうちの1人。
いつも通りJAZZを流していたら、『先生、例の曲が聞きたいです』
今日はマンツーマンだしね。
もう、喜んで聞かせちゃう!
自らはアルフィーの熱狂的なファンで、最近は息子さんの影響でラブライブにもハマっているということで、どうやら素養はあるみたい。(ふふ)
楽曲の話はもちろんだけど、シチュCDの話もしたりして。
手を動かしているよりも口を動かしている方が圧倒的に長かったりして。(苦笑)
来月から、友達に合わせて午前中にと思ってたらしいんだけど・・・
『やっぱり、来月からも午後に来て、この曲聞かせてください。他のお話も』
気分が上がったところで集金に出発。
ところどころで少しずつのおしゃべり(!)、予定エリア全部回れなかった。(苦笑)
ま、楽しかったから、イイか♪
ということで、本日の本題はこちら。

新撰組暁風録 勿忘草 第壱巻 原田左之助
ボイスは立花慎之介さん。
ではでは、いつものように、ネタばれは困るのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
勿忘草の新シリーズのスタートです。
黙秘録、血魂録、比翼録、そして今回の暁風録。
前までの3シリーズの舞台は京都。
池田屋事件が物語のスタート地点になってました。
原田さんのお話があったのは、血魂録と比翼録。
簡単に言うとバッドエンドとハッピーエンドという分け方になってます。
聞いたこと無いとか、感想を読んでないとか、読んだけど忘れちゃったって方は・・・
血魂録 (2013年10月7日の記事)
比翼録 (2015年1月22日の記事)
さて、4期目になる今回の暁風録。
舞台は江戸。
時期は新撰組の結成前になります。
今作でも『わたし』は下女なのだけど、どこの下女なのかというと・・・近藤さんが経営している道場『試衛館』の下女になりました。
ある日の朝。
いつものように道場の掃除をしていたところへ原田さんが姿を見せた。
当然、挨拶します。
「おはようございます。原田さん」
ところが・・・・
『お前は誰だ。何故オレの名前を知ってる』
・・・・えーっと、わたし・・・・ここの下女になってすでに”半年”経ってるんですけど?(苦笑)
この半年の間、一度も顔を合わせたことがないわけじゃない。
ちゃんと何度も顔を合わせて、挨拶だってしてるっていうのに。
『興味のないことは覚えられないから、気にするな』
・・・・なんか、とんでもない言われように、こうなったら意地でもという気持ちがふつふつと湧いてくる。
「わたし、料理が得意で」
『あっそ』
「わたし早食いなんです」
『だから何?話が見えないんだけど』
・・・・ちょっとでも興味を持ってもらえるかな?と思っただけなんですけど。。。。(凹)
それでも数日経って顔を合わせた時に、わたしのことを覚えててくれました。
『そう言えば、朝早く道場にいた女だ』
・・・・今はいいです、その程度で。
全てが砂色に見えるという原田さん。
これは過去巻にもありましたね。
全てが砂色で生きている実感がなく・・・生き続ける理由もない。
聞き返しの回数が少ないので記憶が定かじゃないのですが、確か比翼録の『わたし』は原田さんに『色』を見せることができましたよね。
今作の『わたし』はどうなんだろう?
結論から言ってしまうと・・・・原田さんに色を見せることはできませんでした。
一応、かなりの努力はしてるんです。
キレイな花を見つけては原田さんの元へ持っていくというのが日課になった。
春も夏も秋も、そして冬も。
使いで外に出るたびに色々な場所を歩き回り、様々なお花を持ってきた。
『手折った花なんて、数日で枯れてしまうのに。どうしてこんなに熱心なんだか』
わたしの思いはうまく伝わらない。
ある日、わたしが持っていったのは”赤い花”。
小さな赤い花がいくつも集まっている緋衣草(ヒゴロモソウ:サルビア)。
こんな色鮮やかな花を見せてもダメ。
それでも、わたしはめげずにせっせと彼に花を届ける。
ある日の夜。
土方さんに怒られて落ち込んでました。
そんな気持ちを癒そうと縁側に立って夜空を見上げる。
でも、月は見えない。
ちょうどそこは原田さんの部屋の前。
寝ようとしていたところでわたしの気配。
『気になって寝れない』
この月を見上げるシーンっていうのが他にも出てきます。
でもね、1回も月が見えないの。
雲が出ていたり、星が見えるから晴れてるんだろうけど月は見えない。
江戸の治安もかなり悪くなってきているころ。
不逞浪士が火付けをしようとしているところへ出くわした。
初めて・・・・人を斬る。
『あの花に似てる。緋衣草だっけ。あの小さな花を撒き散らしているようだ』
人を斬った際の血しぶき。
原田さんが初めて目にした『色のある世界』。
『とてもキレイだ』
近藤さんと土方さんにこのことを報告すると、思いもよらぬことだったけれど褒められた。
治安を乱している不逞浪士、さらには火付けを止めたということで『良い行い』だと言われた。
なので、それからも頻繁に夜の街を自主的に見回り、不逞浪士を斬っていた。
『あの赤い色を見たいから』
原田さんのお腹にあった傷の話も出てきました。
何人もの人を斬り、殺してきた。
『死』とはどういうものなのだろうか。
台所にあった短刀で斬る。
これが想像していた以上に痛くて。(苦笑)
ちょうどその現場をわたしが見て、慌ててみんなを呼びに行った。(原田さんは止めてたけど)
それはもう大騒ぎで。
ところが、思っていたよりも痛かったことで傷は浅く(苦笑)、大したことは無いと分かった途端に近藤さんたちに相当きつく怒られたのだとか。
もちろん、わたしも怒りましたけど。
今作でのわたしと原田さんの距離は、本当にゆっくりゆっくり近づいているのかいないのか分からないくらい少しずつ変化してる。
『丸一日、オレに付き合って』
突然、こんなオネダリされて、朝から2人で出かけた。
冬の寒い日だったけれど、原田さんに見せたい花のところへ案内した。
たくさん歩いて・・・・でも身体が凍えそうなくらいに寒い。
「試衛館に戻ろう?」
まだみんなは稽古している時間。
わたしの部屋で、抱き締められる。
『お前が欲しい』
いつしか眠りにつき・・・・
1人目を覚ました原田さん。
外はすでに真っ暗。
わたしに買ってあげた金木犀の練り香水の入れ物を手に縁側へ出る。
夜空を見上げたが、今日も月は見えない。
彼は一つの決心をしていた。
昨日、近藤さんたちに告げられた。
浪士組(新撰組の前進)に入り、一緒に京の不逞浪士を一掃しに行かないか、と。
心は決まっていた。
どこにいても味気ない世界。
人を斬ったときにだけ感じる『色』。
思想なんてものに興味はない。
けれど、ここの残り『あの子』と共に暮らしたとしたら、『あの時こうすれば』という後悔が必ず出てくる。
それは嫌だ。
でも、死の街となりつつある京に、あの子を連れていくことはできない。
『何も言わずに消えたら、きっと怒るだろうね』
例え、自分を追って京へ来たとしても・・・・
『二度と・・・会わない』
新撰組の一員として生きる少し前の物語。
涙がこぼれるまではいかなかったけど。
胸がギュッと締め付けられた。
この暁風録があるから血魂録が、あるいは比翼録があるという100%完璧な位置付けではないけれど。
大きな流れとして存在しているならば・・・・。
今作の『わたし』ができなかったことを比翼録の『わたし』ができたのかな。
そんなことを思って、比翼録の自分にちょっと嫉妬した。
そして、思った。
原田さん、月は見れたのかな。
血魂録も比翼録も、リピート回数が少ないこともあって月を見たシーンってあったのかどうか・・・覚えてない。
自分の感想記事にも”月”のことは書いてないし。
原田さん、月見れたらいいね。
月を見た時、金木犀の香りをかいだ時、『わたし』のことを思い出してくれると、いいな。
さて、立花慎之介さんといえば、リップ音。(笑)
勿忘草シリーズですしね、思いっ切りリップ音の技術を披露されています。
一瞬、裏名作品かと思うくらいの強烈なヤツを。(笑)
いよいよ次回は初の新撰組以外の方。
どんな高杉晋作さんに会えるのか、楽しみです。
次のCDたちは明日到着予定です。
明後日からは再び感想ラッシュに入ります。
とりあえず、明日は通常記事でお会いしましょう。

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