今朝、8時半少し前。
先日設定したYAHOOの地震警報アラームが鳴りだす。
震源地周辺は震度4、うちの辺りは震度3の予想。
(震度3から鳴るように設定してる)
この時、私はまだ布団の中でヘッドホンと一体化中。
日曜でお休みな今日は8時半を過ぎるまでは”起きないぞ!”という決意の真っ最中。
一瞬、”起きなくちゃダメ?”と思ったものの・・・・・
このくらいなら・・・・と、改めてヘッドホンを装備し直し・・・・
『あと3曲聞いたら起きるから・・・』
誰にともなく呟いてみる。
そんな今朝のカード。
まるで昨日の『蛇』が作用しているかのよう。
ルーンオラクルで、状況の新たな始まりと積極的な行動。
シャドウ&ライトオラクルで、自分のエネルギーフィールドから不必要なもの(嫉妬・妬み・恐れ)を取り除き、良いエネルギーを入れる。
ドリームエンジェルで、『蛇』
これは移行の先駆けであり、ありとあらゆる形の転生の象徴。
隠されている教え、あるいは情報や、肉体と精神の統合も象徴している。
って、これじゃあなんのことだかさっぱり分からないよね。
具体的には、どのような人間関係を始めるのか良いのか、何から抜け出て何を解放し何を明らかにするのか。
取り戻さなければならないものは?という問いかけを、自分に向かってするということ。
その手助けとしてJUMPカードでイマジネーションの世界で精神を自由に遊ばせることによって受け取ることができる・・・・。
いくらエデンの蛇の話に触れたからといっても、これは難易度高過ぎでしょ。(困惑)
困り果てたところで、今日の本題に移っちゃおう。

磔(はりつけ)第3巻 ~やさしい躾と悪魔の福音書~
ボイスは黒井勇さん。
ではでは、いつものように、ネタばれは困るのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
これ、どう書こうかってもの凄く悩んでます。
(この状態ですでに15分は経ってる)
物語のスタートは、『男』がドアを開けて部屋に入ってくるところから。
ひじ掛けのある椅子に座った『わたし』の傍まで歩み寄り、キス。
瞬時に頭が沸騰してしまうほどの、熱い熱いキス。
今は、夜。
この男との逢瀬は何度目だろう。
こうして毎晩、わたしの元へとやってくる。
わたしも、この男が来ることを・・・・・待っている。
この男は、わたしに命令してくる。
今夜は、下着を脱ぎ、スカートの裾を咥え、椅子に座るように、と。
足首と太ももはタオルで縛られ、椅子のひじ掛けに固定される。
男が取り出したのは、剃刀とシェービングフォーム。
「それは嫌。彼に知られてしまうから」
『浮気がばれるのが怖いか?』
しかし絶対に知られることはないと、男はほくそ笑む。
『おまえの裸を見たことすらないんだからな』
ここで『彼』の紹介をしておきましょうか。
彼『真尾浩一(まおこういち)』は現在30歳。
『わたし』とは同じ会社の同僚だけれど、所属部署は別。
仕事納めの打ち上げが切っ掛けとなり仲良くなり・・・現在同棲している。
ところが、彼・浩一はわたしに触れようとしない。
子供にするような軽い挨拶程度のキスはする。
一緒に暮らし始めてどのくらい経ったのだろう。
愛されているとは思う。
大切にもされている。
結婚の2文字は出てきていないけれど、将来的には結婚する・・・・
いえ、結婚したい人だと、わたしは思っている。
彼がわたしに触れてこないのには一つの理由がある。
それは彼の育った家庭環境。
どちらかと言えば貧しい家庭で育ったのだけど、彼の家族には強い信仰心があった。
結婚前の性的接触(自慰を含む)は『穢れ』であり、神への裏切りである、という厳しい戒律。
今時、こんな戒律に縛られている人たちがいるということも驚きだった。
それでもわたしと一緒に暮らしたいと、ある意味一歩踏み出した。
それだけわたしのことを強く思ってくれている、ということなのだろう。
あの男は、彼とは全くタイプが違う。
真面目で慎ましやかに暮らしている彼に対して、この男はネットで馬券を買ったりしている。
『パソコン持ってダイニングへ来い』
男は、彼と暮らすこの部屋の中を自由に動き回る。
ダイニングの床に座り、競馬新聞を広げる。
わたしにパソコンの操作を命じ、購入する馬券の指示をしてくる。
・・・イタズラをしながら。
時々、男の本心が見える。
『俺に乗り換えてみないか』
『あいつよりも俺の方が稼げると思うぜ』
『おまえに先に出会ったのがあいつだったから、か?』
『あいつと結婚しても、毎晩こうして抱いてやる』
『愛してる』
男から感じる彼への対抗心。
現状を打開したいという気持ち。
それを聞くたび、見るたび、わたしは悲しげに微笑むことしかできない。
『朝が来る前に終わらせないと、な』
男との逢瀬は、夜の間だけだから。。。。。
朝。
わたしのところへ彼が、”起きて”来る。
寝不足気味のわたしの顔を見て心配そうに声をかける。
『キミのところは仕事が忙しいから、よく眠れていないのか?』
「大丈夫」と答えながら、彼の顔を見る。
・・・・・大丈夫、今日も彼に知られてはいない。
そして、夜へと思いを馳せる。
・・・・・今夜もまた、あの男は顔を見せてくれるだろうか。
夜。
わたしのところへあの男が来る。
『もう決着をつけたい』
『俺の名前、教えてなかったな。”けい”っていうんだ。景色の”景”』
彼は、解離性同一性障害。
真尾浩一の中に、景がいる。
浩一が眠っている時にだけ、外へと出ることができる。
景は浩一が思春期の頃に現れた人格。
浩一が押し殺し続けた欲望によって生まれた人格。
彼と一緒に暮らすようになって、景の存在に気がついた。
解離性同一性障害の本を買い込み勉強もした。
セミナーや講演会にも足を運んでいる。
どうするのが彼にとって一番いいのか。
わたしに何ができるのか。
景は浩一の存在を消し、自分が真尾浩一として生きるために戦うと言った。
わたしは・・・・
確かに浩一が好き、だけど・・・・景に惹かれていることも間違いのない事実。
どうすればいい?
浩一に会えなくなるのも、景に会えなくなるのも・・・・・嫌。
じゃあ、ずっとこのまま・・・・
やっぱりそれは無理。
今はそれでも良いかもしれない。
けれど、結婚するとなったら・・・・このままの関係を続けられるはずがない。
会社から帰宅すると、いつもは『疲れた』と言って早々に寝ているはずの浩一が起きていた。
・・・浩一だよね?
間違いなく、この話し方は浩一。
今日は忘れていたわたしの誕生日だった。
渡されたリング。
『これ、婚約指輪』
『内側に名前をを彫ってもらったんだ。キミの名前と俺の』
そして、プロポーズ。
『今度、結婚指輪を買いに行こう。俺の方にはキミの。キミの方には”to K”』
「けい?!」
『そう”ケイ”。浩一の”K”』
戦うと、必ず戻ってくると言っていた”景”。
今、わたしの目の前にいるのは・・・浩一。
今晩は頭がすっきりしていると言う浩一。
じゃあ・・・景は消えてしまったの?
もう、景には会えないの?
浩一にプロポーズされて嬉しいはずなのに、嬉し涙とは違う涙が流れる。
『泣かないで、キミの笑顔が見たいから』
『泣くな、俺はずっと側にいるから』
「泣くな、オレはずっと側にいるから」
左右から聞こえる、浩一と景の言葉。
景は消えてしまったわけではないのだろう。
浩一が結婚へと一歩踏み出したことで、ある種の融合が進んだのか。
景が少し引いたのかは分からない。
解離性同一性障害。
昔でいうところの、多重人格。
浩一の場合は景という2人目の人格が存在していた。
浩一が自分の思いも欲望も全て押し殺し、云わば自分を殺した時に景が生まれた。
作中でも景は悩んでます。
自分は何のために生まれたのか、と。
別人格というのは自分を守るために生まれると聞きます。
景は浩一を守るために生まれた。
けれど、景は恋をした。
守るべきはずの浩一を消してでも手に入れたいと思った。
景には浩一の口に出さない想いというものは手に取るように分かってるんだろう。
だから、一歩引いたのではないかな、と感じた。
結婚することで、あの戒律の呪縛から解き放たれる。
少しずつ少しずつ、浩一と自分(景)を融合させて、本来浩一が持っているはずの気質である景を出していけるように導いていけばいいのではないか。
そうすることが、浩一にも、景にも、そして『わたし』にもベストなのではないか、と。
それを予感させるような後日談が特典CDになっていました。
私が購入したのはステラワース。
ここに出てくる”彼”は、景。
ストーリーの時間帯が昼であることを考えると、融合が進み、浩一が景に近くなってるのではないかな。
浮気相手との密会?疑惑から始まった本編。
進むにつれて、景の心のうち(自分の存在理由や存在価値への悩みと苦しみ)を知ることとなり、どんどん惹かれていきました。
本当に、消えてほしくないと願うほどに。
プロポーズされて幸福なはずなのに、暗闇に突き落とされたかのような絶望を感じてしまうほどに。
真っ暗な部屋の中、目を瞑って聞いているのだけど、『to K』のセリフのところで思わずハッとして目を見開きました。
浩一の声と話し方だけど、景なんじゃないかという希望。
『浩一のK』と言われ、やっぱり景は消えてしまったんじゃないかという不安ともう会えないのかという絶望。
初めての方ということで声やリップ音の話も書いておきましょう。
浩一の声は少し低めで落ち着きのある感じ。
対して、景の声は浩一よりは高めで心の揺れや感情をストレートに出してくる感じ。
リップ音は湿度たっぷりのネットリ系。
私の大好物のタイプです。(ふふ)
このリップ音もさることながら、頭が沸騰しちゃうくらい強烈だったのが、『耳元で話すときの息』です。
私が愛用しているヘッドホンは、耳全体をすっぽり覆ってしまうタイプのオープン型。
耳に息がかかる時の空気圧と空気の流れが、実際に耳とヘッドホンが接触している耳の外側の皮膚に感じられる。
これが一ヶ所二ヶ所なんてものじゃなく、あちこちに大量にあるわけです。
(なにせほとんどずーっとシてますから:笑)
ちょっと気になると言えば、サー音が入ってること。
(1巻目2巻目はどうだったかな…)
もっとも、サー音が入っててもそんなことは吹っ飛んでしまうくらいリップ音が強烈なんですけどね。
この方もチェックリスト入りかな。
次回、どんな作品で再会するのか、楽しみなところです。
さて、今夜はハピシュガにしようかな。
(昨夜は濃かったからね~:笑)
明日の感想記事もお楽しみに。

人気ブログランキングへ
ブログランキングに参加中
地震、びっくりしたーって人も
すでに起きてて動き回ってたから気が付かなかったって人も
よかったら、ポチっとしてあげてくださいな