感想書き、まだ残ってるけど、書き終わったCDたちが山になってきたので、お片付け。
回転式ラックに収納しているのだけど、だんだん場所が無くなってきた。
近いうちにマンガ本を他の場所に移動して空きスペースを作らなくちゃ。

そんなこんなで、シリーズ最終巻になってきてギチギチになってきてる棚から別の棚にごっそり移動して・・・
こっちのCDたちはあっちの棚に・・・

うーん、やっぱり年内にはスペースを確保しないとダメだな。

なんてやっていた・・・夏時間では夕方だけど、辺りは真っ暗という頃合い。

ピンポン

出てみると、色々な不用品のリサイクルのお店なのだとか。
小さめのBOXティッシュとチラシを1枚渡された。
ホントに何でもいいんだと言う。
片方になってしまったピアスとか、それこそ夜店にあるような偽物でもOKだと。
ちゃんとしたアクセサリー店で買った時に入れてくれるケースも引き取るって。

うーーん。。。

片方になってしまったピアスはこの間ざばーっと捨ててしまったし、ケースはうちでビーズアクセを売った時に『プレゼント用だからケースが欲しい』って人に差し上げてるし。
急に不用品って言われても・・・・思い付かない。

で、その人が帰ってしばらくしてから思い付いた。
去年か一昨年に職場の新年会のビンゴで当たった『紫外線で殺菌』っていう代物があったじゃないか。
これ、危険な紫外線(癌化する可能性あり)を出すもので、水銀も使われているからそう簡単に捨てられるものじゃない。
その紫外線、見なければ大丈夫っていう説明書だったけど・・・・なにせ中国製ですから、信用できない。
そんなわけで、部屋の奥の方に押し込めてあったのすっかり忘れてた。
失敗したな~。
思い出せてたら、持って行ってもらったのに。(苦笑)



ということで、本日の本題はこちら。




ラクリモサ-七つの罪(あい)-Vol.6 暴食の章 ハリィ

ボイスは梶裕貴さん。

ではでは、いつものように、ネタばれは困るのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
























タイトルにもあるように『七つの・・・』なので、このシリーズは新シリーズが始まる10月に食い込んでます。
1つ溢れちゃった・・・ってヤツですね。(苦笑)
七つの大罪をモチーフにしているから、7作品になるのは仕方の無いことなんだけど・・・・。
それでも新シリーズを多数打ち出してくるのなら、こういう風に新シーズンにはみ出すものは”できる限り”無い方向でお願いしたいな、なんて思ってしまうわけです。


さて、今回の暴食のハリィ。
今までが外側の要因による悲しい結末だとすると、今回のは内側の要因による悲しい結末です。


『わたし』は今までの巻同様、封印を解こうと思って解いたわけではありません。
たまたま『禁忌の塔』に入り込んでしまい、それが結果として封印を解くってことになった。
封印が解かれてすぐ、七翼の騎士たちは『わたし』を幽閉することにしたようです。
封印されていた時間が長かったため、解かれたからといってすぐに力が戻るわけじゃない。
その間に、王国に攻め込まれては困る、ということで。
そうですね、時間稼ぎの材料にっていうことのようです。

ハリィは見た目も可愛いし、なにせ朗らか。
でも、騎士なんだよね?

確かにハリィは千年戦争の時に将軍だったそうです。
ただし、戦いの最前線ではなく、食料調達の兵糧部隊。
これは食べることが大好きで、尋常ではない食べっぷりのハリィにとっては最適な場所。

そうそう、他の騎士たちが封印された理由ってのが、王国の存続が危うくなるから無実の罪を着せて・・・ってのでしたが、ハリィの場合は・・・・

『食料を独占した罪』

彼の食べっぷりを見ていたら(聞いていたら)、うん・・・これは無実じゃないよ、仕方ないよね、って気になってくる(笑)
もう、それだけもの凄い食べっぷりなの!
その食料をどこから持ってくるかっていうと、そこら辺から奪ってくるのね。
これが、買い集めてくるのなら、何の問題も無かったのかもしれない。


ハリィには大切なお友達がいます。

ぴーちゃん・・・・・豚くんですよね。
イラストには姿がないので、どんな色とか大きさなのかとかは分からないけど。
もうずっと長い間一緒にいるようで。。。。。
(ぴーちゃんも不死者ならぬ不死豚?)
この塔での食料の調達はピーちゃんがしてくれてるみたい。
わたしにお水を持って来てくれたりと、なかなか使えるヤツです。(笑)


他の騎士たちには、塔のてっぺんの部屋に幽閉するようにって言われていたんだけど、みんなを説得してキッチンに幽閉することに。
だって、塔のてっぺんの部屋だったら、キッチンから遠くて食事をするのに不便だから。


ある日のこと。
ぴーちゃんの姿が見えなくなりました。
ハリィは『わたし』が食べたんだろうと言い掛かりをつける。
何度も『食べてない』って言っても信じてもらえない。

倉庫に閉じ込められ、食べものも水も与えられず・・・・・
3日ほどが過ぎた頃でしょうか。
ハリィが『真実を言う気になりましたか?』と倉庫のドアを開けた。
でも、わたしはずっと真実を言ってるから。
『食べてない』と繰り返すことしかできない。

そこへ・・・・・・

ぴーちゃん帰宅!(笑)

何でも、珍しい食材を探しに行っていたのだとか。(ハリィはブヒブヒ言う言葉の意味が分かる)

ハリィって、素直です。
自分が間違ってたと思ったら、素直にすぐに謝れる人です。
すぐに食事を作ってくれて、謝ってくれて・・・・
わたしが怒ってないというと、何て優しいんだ!と『大好き』の仲間入りさせてくれた。


どうやら、わたしは彼にとっては美味しそうな匂いがするらしい。
で、舐めると甘いのだとか。
大好きだからと、ほっぺにキスとかぺろぺろ舐められたりとか。
キッチンに閉じ込められていたけれど、塔の中を自由に歩き回れるようにしてくれたり。
一緒に塔の外で遊んだり。
ふかふかのベッドのある『わたし』の部屋も用意してくれた。
いつも2人一緒にいて(ぴーちゃんも)、美味しいものを食べたり、お喋りしたり。
もの凄く楽しい日々が続く。

姫として、なんの苦労もなく暮らしていたけれど・・・・
実際は不自由だらけ。
誰も、わたしのことを分かってくれない。
いつも、わたしは孤独。

それが、全力で何にも隠すことなく『大好き』と言ってくれて、常に一緒にいてくれて、わたしのことを思ってくれる人ができた。
たとえ、『化け物』と呼ばれる人であったとしても。


珍しくハリィがいない。
わたしは塔から城を眺めていた。
口が重そうな雰囲気でハリィが戻り、城を見ているわたしを見て・・・・

『城に帰りたいの?』

ううん、帰りたいわけじゃない。
でも、ハリィの様子が変。

『何でもない。言いたくない』

それでも、わたしが問い詰めると教えてくれた。
他の騎士たちが城を攻めたのだと。
それを聞いて、本当なのかを確かめるために城に行ってきたのだと。

『城の中は血の海で何も誰も残っていなかった…』



今までの巻みたいに王国から攻め込まれるわけじゃない。
じゃあ、どういうことなんだろう。
それとも、残党が残っていて・・・なんだろうか?


このままある種幸せな状態で終わってしまいそう・・・・・?


この幸せの均衡が崩れたのは、ハリィの内面から。

ハリィの『食』に対する狂気が浮き彫りになってきました。

『身も心もひとつになりたい』
『好きで好きで・・・食べてしまいたいくらい好き』

そんな強烈な欲求。

これ、普通なら、キスやえっちな方向で完成されるもの。
ところが、ハリィの場合は、【文字通り】の意味になる。

不死者である自分と、普通の人間であるわたしとの『時間』も問題になってくる。
どんなに好きで一緒にいたいと思っても、そこには『時間』の制約がある。

だったら、食べて自分の血肉としてしまうことの何がいけないのか・・・・分からなくなってくる。


今は必死に抑えている。
好きだけど食べちゃいけないんだ、と。
好きだから食べちゃいけないんだ、と。

この衝動を止めるためには・・・・死しかない。

最初に取り上げられていた『王家のナイフ』を握らされた。


わたしにはもう何も残されてないのに。
ハリィが死んでしまったら、わたしは本当に一人ぼっちになってしまう。

それならば・・・・・


ハリィの望みは『死』。

わたしの望みも『死』。

大好きなハリィと、共に・・・・・




なんだかね、もの凄く切なかった。

笑って、『食べて』とは言えなかった。

好きなものを、愛するものを食べたいという衝動。
これを抑えることができない、暴食の罪。
狂気へ落ちる淵でかろうじて持ちこたえている苦しみ。
きっと、食べてしまったら、それ以上の苦しみを味わってしまうことになるに違いない。

そんな彼を救うには・・・やはり『死』しか無かったのだと、思う。




もうね、やっぱり梶くんって凄いの一言。
豪快な食べっぷりのシーンもそうだけど、圧巻なのがラストの『狂気へ落ちる淵』ギリギリのところの演技。
必死に理性を保とうとしているところと、狂気が垣間見えるところとの“揺らぎ”が上手い。

ラクリモサはキャストトークの無いタイプですが、今回のは聞いてみたいと思っちゃいました。






さて、山とあったCDも残り1枚。
お待たせの幽幻ロマンチカ最終巻。
明日の感想記事もお楽しみに。








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