今日は昨日の分を挽回するがごとくボリューミーですから、覚悟して読み進めてくださいね。
感想はいつものように、少し下がったところからのスタートです。
さあ、シルバーウィークが始まりましたね。
我々折り込み部隊は、こういう長期連休の時は中間くらいで1回出勤日ってのが出てきます。
日にちが先送りの広告がどどんと届くと、入れる日にちを間違ったりっていうミスが出るために、配送自体が連休を二つに分けて…ということになってます。
これ、幸いうちの店舗ではこの手のミスは発生していないけれど、別のお店で日にち間違いのミスがあって、高額の賠償金が発生したって事例があったんです。
そのため、二重三重のチェックをしてます。
で、今年はこの2回に分けて届くっていう連休が、今回を入れて3回あったわけです。
(今回のシルバーウィークが3回目)
折り込み6人だから、単純に考えて休日出勤は2回しなくちゃいけない。
私はすでに2回の休日出勤をしているので、連休は休みをもぎ取りました。(笑)
(といっても、明日は教室があるんだけど)
まあ、そんなわけで、今日は3日分の広告を作ってきたわけですが・・・・
急遽ポスティングが中止になって良かった。
(ポスティングがあったら、帰宅は20時過ぎって確実なラインでした)
今日はノート当番。
しかも水星逆行してる。
さらに朝のカードでは『人に振り回されないように』って注意が出てる。
これは、いつも以上に慎重に心してかからなければ!
ところが、自分でも信じられないくらいのボケボケぶり(苦笑)。
『これをああして』って思ってたことがぽろぽろと零れ落ちてる。
単純な計算ミスに順番の入れ替えミスに勘違い。
まあ、確かに私以外の人もうっかりミスってあったけど、自分が自分に振り回されてるって感じになっちゃった。
(そういえば、私と共にぼけぼけ全開だった人は年齢は違うけど同じ誕生日の人だった)
さ、こんなボケボケの中ですが、今日の本題はこちら。

狂愛カタルシス第三巻
篝火:平井達也さん
氷月:ワッショイ太郎さん
ではでは、いつものように、ネタばれは困るのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
まず、この作品は『篝火』から聞くのが正解です。
この篝火と氷月ですが、これは『作品』のタイトルです。
新聞『列島新報』に連載されている小説のタイトルが『篝火』。
作者は平井達也さん演じる『逢坂宗爾』。
逢坂は『わたし』の結婚相手でもあります。
『わたし』の父親は有名な小説家で、父親の勧めで逢坂と結婚するように言われたのが3年前。
わたしはまだ16歳。
そのころ逢坂は30歳になっている。
逢坂はそういう風に無理に引き合わされたものの、あまりに子供なために、イギリスで勉強すると逃げだした。
それでも海外の紀行文という感じでエッセイ風なものは発表していた。
そうそう!
狂愛カタルシスの第一巻の物語は、逢坂が書いたもの、という位置付けになってました。
逢坂の文章は全くの無から作られるものではなく、実際にあったことを脚色して膨らませて・・・というエッセイとフィクションの中間というものらしい。
久しぶりに帰国した逢坂は、再び私の父に押し切られるようにわたしと祝言をあげることとなった。
この初夜の話が『篝火』の第一話として、CD内で語られている。
当初は押しつけられたというものだったけれど、3年の間に少女から女へと成長したわたしを見て、その考えを改めたということらしい。
そして、この新聞に連載している『篝火』は、逢坂自身とわたし、そして詩人の霧生雪乃助との不思議な三角関係を描いたものでした。
逢坂が最初に感じた違和感は、この初夜の時のこと。
確かに『わたし』は処女だったけれど・・・・・
『それにしては反応が良すぎる』
ワッショイ太郎さん演じる『霧生雪乃助』。
霧生は詩人で、雑誌『ホタルカズラ』で『氷月』というタイトルの詩を発表している。
当初は花鳥風月や郷愁を描いた作品だったけれど、7回目から男女の情交が描かれるようになった。
そこに描かれている男性は自分、女性は『わたし』だと簡単に想像がつく。
『わたし』と霧生との関係は、逢坂がわたしの前から逃げた後に始まる。
逢坂に逃げられた形になっているわたしを労わり大切にし愛情を注いできたのは霧生。
霧生と恋ををしなかったら、わたしはもっと傷ついていたのかもしれない。
ただ、小説家であるわたしの父は『詩人』である霧生に冷たかった。
交際は猛反対され、破局を迎えたのは1年前。
最後の一線は越えていなかったものの、わたしは霧生に悦びを教えられていた。
霧生と逢坂。
お互いに別の紙面で発表している作品を読み、相手とわたしの中を邪推する。
始まりは逢坂。
篝火の一回目で祝言の話、初夜の話、そして、その反応からわたしと過去に関わりのあった『Yくん』との関係を疑い始める、という内容の小説になっていた。
この小説を読んだ霧生雪乃助は、作中の人物が自分たちだと察し、わたしに会いに行くことにした。
連載されている小説では、疑いを持った夫が妻を攻め立てるというシーンが書かれている。
この場合の攻め立て方というのは、えっちな方向でのってことね。
縛ったりってのを含めて、『おまえが誰のものかということを身体に教えてやる』っていう理屈のアレです。(笑)
運良く、霧生が訪ねた時は逢坂は留守。
下女も留守で、家にいたのはわたし一人。
突然現れた霧生に戸惑う。
誰もいないと察すると、無理に家の中に入り、わたしを問い詰める。
『ひどいことはされていないか?』
事実、この時までわたしは霧生と隠れて会うということもなかったのだから、『今でも霧生と関係があるのではないか』という逢坂の考えは、全くの妄想ということになる。
でも、この瞬間から、『文章』の中の出来事だったことが、現実のものへと滲み出ていく。
シフトしていく。
少しずつ、少しずつ、文章と現実の境があやふやになっていく。
どこからどこまでが妄想なのか・・・・
そして、どこからが現実なのか・・・・
霧生の方は、自分が間男という役回りな分、文章と妄想の区別をつけていた。
ところが、逢坂の方は、わたしが『霧生と会っているに違いない』というある種の確信を持ちつつも、それが真実であるという確証は掴んでいない。
常に付きまとうのは疑心暗鬼。
徐々に精神が蝕まれていく。
ある時から、2人とも作品が書けなくなった。
逢坂の方は『妻が失踪した』と篝火の中で語り、そのまま休載となる。
そして、霧生も行方をくらませ、氷月は掲載停止の状態になる。
あ、そうそう!
霧生と担当の編集さんとで、狂愛カタルシス第二巻の滝澤の展覧会に出かけたっていうエピソードも語られてました。
こんな感じで、ちらちらと絡んでるってのが面白い。
さて、『わたし』の失踪だけど、本当は失踪ではなく、逢坂の書斎にしか出入り口の無い地下の座敷牢に監禁されています。
ところが、これは『わたし』が言い出したこと。
霧生はわたしが自分に何も言わずに姿を消すはずが無いと思い、逢坂の家の内部を調べ地下に座敷牢があることを突きとめた。
書斎から出ることの無くなった逢坂だけど、篝火の重版記念パーティのために出かけなくてはならない。
その隙に書斎へ忍び込み・・・・わたしの元へ。
そして、わたしを連れて、親戚名義で自分が所有している家に隠れ住み始める。
霧生の精神が病み始めるのはこの辺りから。
この作品。
作中の『わたし』が一番のくせ者です。
一番病んでいるのが『わたし』だと言い切っても良い。
ここから先は、作中で語られていないことです。
聞いていて、私が感じたことです。
なので、あくまでも憶測。
16歳のわたしは、すごく傷ついたのだと思う。
いくら父の命令だったとはいえ、とてもステキで知的で優しげで大人な逢坂。
もちろん、才能もある。
わたしが一目惚れしたとしても不思議じゃない。
ところが、彼は・・・・わたしから逃げた。
婚約者に逃げられた女という事実がわたしを苦しめる。
自分のどこがいけなかったのか。。。
自分を責め、逢坂を責め、こんな話を持ち出した父も憎んだ。
そんな時に目の前に現れたのが霧生。
霧生は傷ついているわたしを癒してくれた。
愛を与えられるということの意味を教えてくれた。
ようやく、逢坂への呪縛から解き放たれて、霧生との愛に生きれると思ったのに・・・・
父の猛烈な反対にあう。
父に逆らったら、物書きとしての未来は無くなる。
文壇で高い地位にいる父に逆らえる人など・・・・・いない。
そう、わたしも含めて・・・・。
詩を書いている霧生が好き。
けれど、不満も残る。
詩人としての自分を守るために、わたしを切り捨てたのと同じだから。
わたしは、また捨てられてしまった・・・・・。
きっと、この辺りからわたしの『病み』は強く深く・・・『闇』へと落ちていったのだと思う。
待ちに待った逢坂の帰国。
ここから、わたしの復讐は始まる。
わたしを捨てていった2人を、わたしに縛りつけるために。
彼らの心の中に、『わたし』しか存在しないように。
全てのこと・・・・そう文章を紡ぐという彼らがこの世の中で一番大切に思っていることすら捨て去るように。
わたしのことだけを考えて、狂ってしまえばいい。
そうして、わたしは、全てを手に入れる。
もう、わたしは捨てられる存在じゃない。
わたしが支配し、わたしが決める。
わたしを欲しがりなさい。
じゃないと・・・・わたしがあなたを捨ててしまうからね。
時系列でのラストは霧生と共にいるところ。
この時に、普段は鎖で繋がれているはずのわたしが、『あの日』に限って鎖に繋がれていなかった理由を推測します。
『身体が痛いとか何とか言って鎖を外させていたんじゃないのか』
このときのわたしの笑み。
これが、とても妖艶で恐ろしかった。
聞き終わった直後は、とってももやもやとしてました。
愛という暖かい繭の中で幸せを感じるのではなく、自分も、そして、2人のことも狂わせてしまったのだから。
何とも言えない後味に、このまま眠りにつくことはできず、平井さん繋がりでかれピロを聞いて、何とか落ち着かせたって感じ。
さて、問題のリップ音。(笑)
平井達也さんは全く問題なし。
いつものあのゾクリとくるリップ音です。
ワッショイ太郎さんの方は、ちょっと聞き直ししたいかな。
それというのも、最初に聞いた篝火でもやもやした状態のまま聞いたので、リップ音の中に上手く入っていけなかったっていうか。
って、意味分かるかな。(笑)
えーと、頭の片隅で篝火のもやもやが燻ってるものだから、リップ音に集中できなかったというか。
何となく分かってくれたかな。(笑)
一度聞いたことで、もやもやの正体も気持ちの持って行き方も分かったので、次はキスに集中できるかな。
そうそう。
これの連動購入特典ってことで、付属している申し込み用紙と応募券が入ってます。
なんでも、逢坂と霧生から愛される本編”アフターストーリー”ということのようです。
これは楽しみですね~。
応募締め切りは11月の末日。
発送は来年1月の末ころからってことのようです。
応募締め切りが近いですからね。
買うつもりだけど、まだ先かなって思ってる人で、その特典も欲しいなって人は要注意ですよ。
そういう私も応募し忘れないようにしないと。(苦笑)

人気ブログランキングへ
ブログランキングに参加中
実は自分もボケボケしてましたって人も
自分は平気だったけど、周りがボケボケしてたなって人も
よかったら、ポチっとしてあげてくださいな