さあ、下半期に突入した今日。
日々、生き急ぐわけではないけれど、それでも色々と先延ばしにしないでいこうと緩く決意。
ってことで、今回はユーマイメージアクセサリーたちのレシピをサクサク描き進めています。
下書きとボールペンでの本線は入れたから、あとは色付け。
ユーマのレシピが完成したら、お待たせのシュウのイメージアクセたちの画像UPしますね。
(今夜遅く、または明日の仕事が終わってからってタイミングかな~)
では、今日はこちらの感想を。

大正偶像浪漫「帝國スタア」 参番星 参邇
ボイスは梶裕貴さん。
ではでは、いつものように、ネタばれは好きじゃないって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
世間では『病みCD』という位置付けで、まともというか普通の人が『わたし』と関わり『わたし』の何気ない行動や言葉によって病み始める、狂い始める、というものが出回ってます。
(それはそれで好きなんだけど:笑)
前回の『帝國スタア』の感想でも書いたのだけど、この作品はそれとは真逆。
最初、スタートはとてもとても病んでます。
『この人たちって、人間的にどうよ』
って人ばかりです。
それが、『わたし』と関わることで、『わたし』の行動で言葉で、どんどん健全になっていく。
作中の彼らを【見守り】【叱咤し】、そして【愛する】。
もう、どんなこんなしても、とうてい通じそうにないという相手にでも、心を思いを見せ続ける。
そう、【見せる】の。
決して、わたしの思いや気持ちを押し付けてはいない。
言わなければいけないことは言うけれど、『わたしがこうしたのだから、あなたもこうあるべき』というような押し付けはない。
ただ、彼らの側にいて、静かに愛情を注ぐ。
大きな愛情で包み込む。
そういう、『本当の愛』や『偽りの無い心』を感じて、彼らが変わっていく。
『病みCD』とは対極の『成長CD』です。
成長していく彼らを見る喜びと、自分の存在がその成長に大きな力を与えているんだっていう意識が、聞いている自分にもとてつもない幸福感を与えてくれる。
聞き終わって、キュンとするとか、心が震えたとかっていうのではなくて、何とも清々しいっていう感情に包まれる、そんな作品です。
さ、色々と問題のある人がこの帝國劇場のスタアたちなのですが…。
今回の参邇は彼自身に問題があるというよりは、彼が育ってきた環境と今も取り捲いている周りの環境が問題となって、結果歪んでしまったという人物です。
彼の生い立ちが本当に辛い。
あの時代だからあることなのか。
今でも、私の目に入らないだけで、耳に入らないだけで、あることなのか。
彼の両親は彼がまだ幼いころに危険思想人物として投獄、そして処刑された。
孤児となった彼が生き延びるためには、女の子のような可愛らしい容姿を使うしかない。
サイトのプロフィールで『娼年』と書かれているのを見て、春を売る相手は上流階級のマダムなのかと思ってた。
私、普通にBLも読むし(好きだしw)、そういうことに違和感や嫌悪感を感じる方ではないのだけど、何故だか普通に女性相手だと思ってた。
ところが、彼の楽屋で遭遇した状況は……相手は男性。
『わたし』も相当ショックを受けていたけど、『私』も『あら、そっち?!』って衝撃を受けました。(笑)
彼は普通は親から与えられるはずの≪無償の愛≫っていうものを受けたことがない。
(いや、両親がいた幼いころには受けていただろうけど、それはあまりにも幼すぎるから)
彼が与えられてきたのは≪本当の愛情≫ではない。
そうだな……ギブ&テイクとでも言えばいいのかな。(ただし悪い意味での)
彼が身体を差しだす代わりに、ある程度の庇護とお金を与える。
その庇護でさえ、相手の気分次第。
常に相手の顔色を見て、内心怯えている。
『いつ、この手を離されるのか、分からない』
『必要とされるのは、いつまでなのか』
『本当に自分のことを思ってくれているのか』
常に常に不安に絡め取られている。
そんな人だから、わたしが心から心配して、なんとか良い方向へ進んでもらいたいと思う心すら疑いの目で見る。
『本当に自分のことを心配してくれるんだろうか』
ここで参邇がとった行動は、【試す】ということ。
どこまで許してくれるのか…
どこまで思ってくれているのか…
我儘を言う。
段々とエスカレートしてギリギリの線まで。
いや、そのギリギリすら超えてしまった。
あろうことか主役を務める舞台に穴を開けてしまう。
『本当はそんなつもりじゃなかったのに…』
どうしても素直に相手を受け入れることができない。
どうしても素直に自分を受けれて欲しいと言えない。
何度も、何度も、わたしを試す。
『本当に自分は必要とされているんだろうか』
不安が頭をもたげるだびに、何度も、何度も。。。
そんなある日、わたしに偽の電話をかける。
『建物が倒壊し、参邇が怪我(重傷)をしたから、すぐに来るように』
息を切らし、必死の形相で現れたわたしを見て、喜ぶ。
『こんなに急いで来てくれたってことは、自分は必要とされているんだ』
さすがにこれには『わたし』も怒った。
『私』も怒った。
彼に平手打ちをくらわせ、劇場へと戻る。
そこへ、あの地震。
そう、9月1日、関東大震災。
慌てて劇場に行ってみると、建物は崩れかけ火が出ている。
時間的に、わたしは劇場内の客席の掃除をしている時間。
助けに行きたくても、助けに行くことはできない。
この時に、自分がついた嘘で、どうしてあんなに怒ったのか、初めて理解する。
自分があんな嘘をついたから、罰が当たった。。。
子供のように泣きじゃくり、心の内を吐き出したことで、彼の心の殻が外れたのかな。
無事に逃げていたわたしを目にし、自分の中の『愛』に気がついたのかな。
きっと、急激に変わるなんてことはないから、ふとしたことで不安になったりするんだろうな。
それでも、きっと偽らない気持ちを言葉にしていくことで乗り越えていけるんだろうと思う。
不安だったら『不安だ』って言えばいい。
淋しかったら『淋しい』って言えばいい。
好かれているのか不安に感じたら『好き?』って訊けばいい。
そして、『好き』と『愛してる』と告げればいい。
手を触れて……
目を見つめて……
思いは必ず伝わるから。
心の枷が外れてからの参邇は本当に良い男になりました。
彼の涙に誘われて、ポロポロと泣きました。
逆境がまた彼を強くし、真実の愛で自信を得たんでしょうね。
辛かったあの状況を経験したからこそ、優しくもなれるし、強くもなれる。
さて、あと3つ感想を書くCDがあるのですが、明日には2枚到着予定です。
夏の風物詩となっている『くらやみがたり』と雨枕二期の第2巻。
どんな怖い話に仕上がっているのか…ってとっても気になっているので、順番待ちをしているCDたちを差し置いて聞いちゃうんじゃないかな…って予想してます。(苦笑)
とりあえず、今夜は裏名の……(ムフ)
では、明日もお楽しみに~

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