実は、今日はプチ鎌倉旅行へ行ってきました。

近所の友達たち4人で。

以前は2年前でしたね。

直通の特別列車ということで、乗ったら現地までそのままという気楽さ。

旅行レポは数日後にUPします。

今日はこっちの感想を書きたいの。


ってことで…




DIABOLIK LOVERS VERSUS Ⅱ Vol.Ⅲ カナトvsスバル

ボイスは梶裕貴さん&近藤隆さん。


ではでは、いつものように、ネタばれは困るのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
























いつものように、あらすじに沿った書き方はしないので、あらすじを知りたいとか、話の流れの通りの出来事が知りたいって人は、他の方のところを探してみてくださいね。


さて、今回の舞台もシュウとレイジの時と同様、カールハインツ城となります。

シュウとレイジが舞踏会の前日という設定だったけれど、今回は舞踏会の翌日なんですね。

それにしても、舞踏会が終わったというのにすぐに帰らなかったんだ。


月蝕が始まり、欠けゆく月を見ながら苦しげに歌うカナト。

喉が渇いたために起き出してきた『わたし』が遭遇する。

ここで、カナトに指摘されますが、確かに喉が渇いたからといって魔界のこのお城の中、しかも真夜中にうろつくなんて…。
よく1人でうろつく気になったものだと。

『キミもあの月の影響を受けてるの?』

少しは影響があるのかもしれない。
彼らヴァンパイアほどじゃないにしても。



私、今回ほどカナトを怖いと感じたことはありませんでした。

逆巻兄弟6人の中で一番怖い。

何て言うのかな。

逃げ場のない恐怖、とでも言えばいいのかな。

アヤトは優しかった。
ライトは追い詰めることはしなかった。
レイジは一歩引いてくれてた。
シュウは普段は感じさせてくれない『愛』を与えてくれた。

そして、今回。
スバルは普段より饒舌だけど(私的には同じだけど?)変わらず優しく…

カナトは、全ての逃げ道を閉ざされている感じがした。

どこまでも、どこまでも、暗い淵へ落ちていくような、底の知れない暗闇の恐怖。

一応、カナトなりに自制しているのかもしれないけれど、そのストッパーの位置はかなりギリギリで、こっちにしてみれば止まることを知らないという感じを受ける。

吸血され、快楽よりも恐怖が身体を走る。

怖い怖い、吸血されて、こんなに怖いと感じたのは初めてかもしれない。



そこへ、助けてくれるかのように現れたスバル。

スバルがカナトを突き飛ばし、背後に庇い守ってくれた時、安堵と共に再び恐怖が背筋を走る。

普段よりもかなり凶暴になっているカナト。
月蝕のせいで常軌を逸してるとしか思えない。
他の兄弟たちが、普段とは違い、優しい側へと、深く考える側へと一歩近寄ったのに対し、より過激な方へ進んでしまった。

カナトとスバル、普通に考えてスバルの方が強いだろうから安心…なはずなのに、こんな凶暴なカナトを感じた後だと、『万が一』のことがあるのではないかと気が気じゃない。

『わたしを庇って怪我でもしたら、どうしよう…』


この時に、『私』がかなりスバルを気に入っていたんだと実感した。
カナトを振り切ってスバルと地下迷宮に無事に逃げ込めた時には心の底から安堵したから。

そして、この地下迷宮はカナトの嫌いな場所だし、月蝕のせいで感覚が鈍くなっていて、ここにいることは気付かれないし、ここに探しに来ることもないと聞かされ…

(じゃあ、『わたし』がスバルから逃げ出さない限り、大丈夫なんだ)


何故、この地下迷宮をカナトが嫌いなのか。

スバルが言うには、カナト、アヤト、ライトの3人は何か悪さをしたりするとお仕置きとばかりにこの地下迷宮にたった一人で閉じ込められたから…父に。

ところが、スバルにとっての地下迷宮は、父からの避難所という意味合いになるらしい。
外界から遮断され、たった一人で閉じこもってしまいたい時に、ここへ逃げ込んでいたのだと。



そして、明かされた真実。
カナト達三つ子を閉じ込めていたのは、父ではなくて、母。
カナトは許してもらえるように、何度も何度も歌い続けた。
母が唯一褒めてくれた歌声。

『わたしのカナリヤ』

そんな母の気まぐれな気持ちを必死で手繰り寄せようと歌い続ける。
たった1人、真っ暗な迷宮の中で。


スバルが告白する。
実はその時、自分も地下迷宮に潜んでいたのだと。
スバルは1人になりたかった。
他の誰も近寄らせずに、たった1人、闇の中に包まれていたかった。

だから、苦しげに歌うカナトの声を聞いても、姿を見せることはしなかった。



あの時、あの子供の時。
スバルが姿を見せていたら、状況はずいぶんと違ったものになっていたのかもしれない。





それぞれが父親と母親から受けた仕打ちからトラウマになってしまった、というように、全体的にとても重いと感じる内容です。
さらに地下迷宮でのシーンが長いということもあり、暗闇に支配され重い空気が身体にまとわりつく。
そんな印象に囚われる。

もっとも、全部が全部『重い』というわけでもなくて、ついつい『くすっ』と笑ってしまうシーンもところどころに散りばめられてます。

例えば、カナトは自分の方が兄だからとスバルのことを子供扱いするのだけど、スバルにしてみれば…
『どう見てもカナトの方が子供』
というように。(笑)




今回は2人とも手加減なしに吸ってくれちゃうので、失神しちゃいます。

『え?わたし…死んじゃう?そんなわけないよね?え??!』
って焦ったくらい。(笑)



カナトはどこまでも怖くて怖くて…

でも、彼を突き離してはいけない。
カナトがこれ以上闇に飲まれることがないように、繋いだ手は放してはいけない、と思った。



スバルはとても愛おしく…

わたしを思いやれる優しい心と、自分を律する強い心、わたしを守ろうとする強い力。
それに、大人っぽく感じる部分と子供っぽく感じる部分とが同居していて、可愛くてたまらなかった。
抱きしめて、スバルがわたしを守ってくれるのと同様に、わたしもスバルを護ってあげたいと思った。


2人の過去の辛かったこと、そして今へと続く彼らの心の傷が少しでも癒えるように。
少しでも安らぐように。


…やっぱり、どちらの手も放せない。


涙が流れることは無かったけれど、何度もグッとこみ上げるものがあり、彼らの思いと自分の力のなさ(癒してあげられない)にもやもやした感情が渦巻くということになりました。



そして思った。

この2人に比べると、シュウとレイジって遥かに大人なんだな…と。








人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加中

鎌倉が気になるって人も

これからバーサス聞きます!って人も

よかったら、ポチっとしてあげて下さいな