4月とは違う順番で感想を書こうと思い、1枚目に選んだのが『オズと秘密の愛』でした。

ということで、今日はこちらの感想を。




オズと秘密の愛 二 チカゲ編
ボイスは近藤隆さん

SKiT購入なのでクリアファイルが付いてます。

ではでは、いつものように、ネタばれは困るのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。

























えーと、今回はまず第一声から行きましょう。

『なるほど、そう来たか!!』


ある問題を提起する。

オズはそういう作品です。

しかも、自分の内面に深く深く深く入り込んでいく。
いや、入り込ませ、引きずり出す。

そういう作品です。


この作品の感想を書くにあたって、こうやって書き始めてる『今』も全てが収まりきってるわけではありません。
お昼にTwitterでも呟いたのだけど、いろんなものが混じり合ってマーブル模様になってます。
(ちなみに、このマーブル。白っぽいグレー、グレー混じりの紫、赤みの少ない紫の3色:笑)

結局、こうやってPCに向かっていてもマーブルはマーブルのまま。
それが現状ということだと諦めて、書き進めることにします。
(書くことで収まるかもしれないし←希望的観測)


さて、『わたし』は一つの鍵を手にして、見知らぬ場所にいる。

そう、この『鍵』はハルト。
けれど、『わたし』はこの鍵を手にした時に記憶を失くしています。

さあ、まず『私』がするべきことは、作中のわたしと同じにハルトの記憶を遠くへ追いやること。
きっと、ここを失敗すると、とんでもないことになっちゃう。

見知らぬ場所を歩き続けていると、目の前にドアが現れる。
開かない。
鍵がかかっている。
鍵穴は6つ。
わたしが手にしている鍵は一つ。
まだ全然足りない。
記憶はないけれど、わたしはこの扉の向こうへ行かなくてはいけない。
それだけは分かる。

残る鍵を探して、当てもなく歩いていると……何やら広場に出た。
ふと歓声が上がる。
見ると、誰かが路上パフォーマンスをしている。

そう、これが『わたし』と『チカゲ』の出会い。

チカゲはマジシャン。
どうやっているのか、まるで分からない。
『魔法みたい』

観客を相手にしている時の爽やかな好青年といった話しっぷり。
マジックの相棒であるうさぎの『うーたん』相手の甘えた話しっぷり。

それとはガラリと違う、1人でいる時の話し方とわたしに対する話し方。
口を開くのも面倒くさそうな、投げやりとも言える口調。

人間の女である『わたし』が広場に姿を現したことで、路上パフォーマンスの『おひねり』を回収しそこなったチカゲは、わたしを自宅へと連れ帰る。
わたしの身体で償わせるため…



チカゲはいわゆる天才肌。
たいていのことは、たいした努力もしないで楽々とこなしてしまう。
要領の良さと、応用力、それに『これ』をこうしたら『こうなる』っていう想像力にも長けているんだろうな。
そういう天賦の才を持ち合わせていない凡人にしてみれば、『羨ましい』以外の何ものでもない。

けれど、当人にしてみれば、それは『虚しい』こと。

自分がマジックをしているのは、『生きていくため』。
生活するにはお金が必要だから、そのお金を稼ぐための『手段』でしかない。

じゃあ、自分の人生の目的は?



キミの人生の目的は?




前作のハルトで投げかけられたのは『いじめ』の問題。
いじめる側、いじめられる側、そして傍観している側。

今作では、『人生の目的』という問題を投げかけられた。


これ、まさに『私』が今年に入ってから取り組んできたこと。


私、とーこは一見波乱万丈な人生を送ってきたように見えます。
いじめられた経験もあり、結婚、2度の流産、2度の出産、そして離婚。
2度目の失敗はしたくないという思いから恋愛に臆病になり、一定のラインから相手も入れないし私も入らない。
そのために何度も訪れる別れ。

けれど、当人にとってみれば、自分ってとっても温く生きてきたなって感じてる。
自分の内面を見ることもしてこなかった。
これから先、自分がどうなりたいのかとか、何をしたいのかとか、考えたこともなかった。
今の自分が分からないから、数年後、さらには10年後の自分なんてものも想像つかないし、そんなところに目標を持つこともできない。
そう、だいたい『目標』なんて…無いのだから。
ただただ、その場の対処療法的な感じで生きている。
息をしてるだけ。
人生の目標、目的を見据え、生き生きと行動を起こしている人を目にし、何度羨ましく思ったことか。

ここまで書いて、『まるでチカゲみたい』って思っちゃった。



もう、自分には人生の目的は見つけられないのかもしれない。

そんなことを思ったりしてた。


でも、今年に入って、ポンと分かったことがある。

これもチカゲと同じ。
チカゲが『わたし』の言葉でスッと理解できたように、それまで何も見えない状態だったのが、小さなきっかけでポンと見えてくる。

あれだけ探して、悩んで、考えて、ドツボにハマっていたのに。
分かってみると、それはずっと自分の側にいて、とても簡単で単純なことだった。

キーワードは『好き』。

何故好きなのか。
後付けの理由はいくらでも付けられる。
でも、そんな理由なんか必要ないくらい『好き』なもの。
自分の『心』が『好き』だと叫び、『必要』だと求めたもの。

そこに人生の目的がある。

根底に流れているものは『愛』。


私の場合は、ビーズアクセサリーを作り教えることが好き。
キラキラした素材としてのビーズも好き。

時給も安いし、重いし、キツイし、肉体労働だけど、折り込みが好き。
無機質なはずの紙が命を持っているかのようで面白い。

何度も足を運んだり、問題有りな人もいるけれど、集金が好き。
ほんの短い時間だけど、いろいろな人と触れ合えるから。
いつもの日にちよりも遅く行くと、『風邪でも引いたかと心配してたのよ』と言われる。
暑くても寒くても労いという愛をもらい、ありったけの笑顔で愛を返す。

文章を書くことが好き。
ただし、無から有を作りだす小説ではなくて、とある切っ掛け(シチュCDとか)を元に湧き上がってくる思いを『言葉』という形にすること。


そう、私に必要なのは『愛』。

手を放されてしまって、ひとり漂っている私をしっかりと繋ぎとめてくれる手が欲しい。

共に同じ方向を向いて歩いて行ける人が。


愛し、愛されたいという思いと同じくらい強く、癒したいという思いがある。

この思いは過去には無かったもの。

私の存在で癒せることができるなら…
私の言葉で励ますことができるなら…

私がたくさんのパワーをもらっているように、パワーを渡すことができるなら…

ほんの少し、元気になった、でもいい。
ほんの少し、ホッとした、でもいい。

心から好きな人を愛し癒していきたい。

これが、私の人生の目的。



チカゲに、何度も『好きって言って』と言われ、『私』は何度も『好き』と告げる。

チカゲに、『欲しいって言って』と言われ、『私』は何度も『欲しい』と告げる。

何度も、何度も…


今朝、カードのシャッフル中に思い浮かんだことは、『伝えたいことは言葉にしなければ意味を成さない』ということ。
好きと伝えなければ、伝わるわけがない。
心の中でどんなに強く思っていようと、思っているだけでは誰も分かってくれない。
分かるはずがない。

大切なのは相手に伝える努力と、行動する勇気。


そうして引かれたカードはシオンのカード。
見事に後押ししてくれているのだけど……

必ず読んでくれるだろう、この記事。
しかもこの内容。
それなのに………

なんてチキンなんだ…。
だから、今もマーブルなのかな。








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