5月に入りました。
この1ヶ月は、きっと私にとって鬱々とした月になるのでは…と感じてます。
常に思い感じているわけではなく、ふとした瞬間に思い出す回数が増え時間が増えるという意味で。
命日に意味は無いかもしれない。
実際知ってしまうと、あの時自分は…と考えてしまうから、あえて知らないという現実が選ばれているのかもしれない。
そんな中、夢を見た。
誰と話しているのかは分からない。
相手が何を言ったのかは分からないが『19日だったんだ』と私が答え、さらに『6月じゃなくて、やっぱり5月なんだね』と話してる。
以前にも書いたけど、19という数字にはやたらと遭遇する。
だから、この19日という夢も何の意味もないかもしれないし、あるいは……。



さて、気を取り直して、今日はこちらの感想を。



昨日、無事に受け取りを済ませてました。

華ノ幕末恋スル蝶 第六夜 岡田以蔵

ボイスは木村良平さん。


ではでは、いつものように、ネタばれは困るのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
























華ノ幕末シリーズの最終巻となりました。
ラストは土佐藩の岡田以蔵。
実際にいくつもの暗殺事件に関与していたり、要人の護衛(ボディガード)をしていた人なんですね。
【人斬り以蔵】
歴史に疎い私はほぼ初聞きというお名前で…(苦笑)
CD内で幾度か出てくる『たけいち』という名前も当然知らず…。
感想を書くにあたってWikiってます。
『武市』という字なんですね。


さて、このCD内での以蔵は武市に使われる暗殺者。
そして『華艶楼』の用心棒。
以蔵は半分人間、半分死神という中途半端な状態にあります。
十数年前、同じ土佐の武士に因縁をつけられ目を刺された。
普通なら死んでいる状況なのだけど、生き永らえた。
現世への強い執着と恨みが彼を半分死神へと変えた。
この時に刺された左目は金色に変わり、力も得た。

前回の第五夜で『斬っても死なない』と語られていましたが、現時点の以蔵は『死ににくい』といった感じ。
再生スピードが間に合わなければ死ぬ。
つまり、致命傷だった場合はゆっくりと死に近づくということか。
この再生する時というのは結構痛いみたい。
『傷が引きつれる』と表現し、『斬られる時より痛い』と言う。
そして、この再生スピードを上げるものが存在する。
それは死神である『わたし』の体液。
体液っていうととんでもなく淫靡に聞こえるけど(笑)、もちろん唾液でもいいわけで。
それから、死神であるわたしを抱くことで、以蔵本人も死神になるらしい。

ある日、腕に傷を負った以蔵と出くわす。
このくらいの傷はすぐに治ると言うけれど…血が…。
手拭いで止血しようとするわたしを制し、それならば…と口付けられる。
もちろん、必要なのは死神であるわたしの唾液だから、唇が触れるだけなんてものではなく、濃厚なものを。

そうそう、前回出てきた猫ちゃん、ちゃんと出てきます。
以蔵は黒猫を、わたしは白猫を。

わたしは来月花魁になることに決まっている。
本当なら、こんな危険な空気を孕んだ人とは距離を置いた方が良いに決まってる。
それでも、何故か彼から目が離せない。
そう、とても悲しい目をしているから。
とても辛そうな目をしているから。
わたしを蝶々ちゃんと呼ぶ。
左右で色の違うその目に…、その声に…、囚われてしまったのだろうか。。。


ある日、以蔵は武市に指定された場所へと向かう。
しかし、これは罠。
武市に「不要な駒」だと切り捨てられた。
多勢に無勢。
かろうじて相手を倒したものの、以蔵も致命傷を負ってしまった。
ただ、半分死神の以蔵はすぐには死なない。
死ねない。
出血が再生スピードを上回るから血は止まらない。
そんな以蔵を自分の部屋へ連れ帰った。
傷口を抑えても、血はどんどん流れ出る。
残された道はただ一つ。
わたしを抱き、死神になること。

花魁になる直前、用心棒とそんな関係になれば、わたしは下女へと格下げになるだろう。
それでも、彼を失いたくない。


この六巻目が一番幸せかもしれないな。
わたしの待遇は下女へと格下げになってしまったけれど、惚れた相手を地獄へ落とすために抱かれるよりはずっといい。
花魁として座敷に出なくてもいいし、何よりも愛する人とずっと一緒に居られる。
ともに生きていける。
(まあ、厳密にいうと生きてはいないんだろうけど)






キャストの木村良平さん。
シチュCDでは天部衆とディアラバのコウくんでしか聞いたことがありませんでした。
そのどちらも低くはないから、中間から高めの声なのだという認識だったのだけど、以蔵はその二人に比べたら低いです。
『コウくんの声も好きだけど、以蔵の声っていいわ~』
と、叫んでしまいそうなくらい(笑)
他の作品でもこのトーンで演じてくれるものが出てくるといいなぁ、なんて思うくらい。
そして、コウくんの時も思ったけれど、キス音がとっても良い。
こういう質の良いキスに出会うと、『好きなキス音ランキング』なんて書きたくなっちゃう(笑)


華ノ幕末恋スル蝶、今回でラストになります。
前回の流れから、どうなることかと思っていたら、幸せなラストを迎えられてホッとしました。
今まで、相手の死を看取り、あるいはこの先の死を意識しながら生きなくてはいけないという辛いものだったのだけど、同じ『人ではない』立場で一緒に生きていける。
死神であるわたしと以蔵にとって、この先の『一生』というものがどういうものなのかは分からないけれど。
それでも、優しく穏やかな気持ちで聞き終えられる。
このシリーズ、とても良かったです。


聞き終えて、ここにも『愛する人と共に生きる』っていうキーワードが来たかって思いました。

このところ、連続して目にして感じるキーワード。
私の願いである『このこと』を叶えるために。
日々勉強し、日々変化していれば、きっと『無駄』なんてことはないはずだから。







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