さあ、今日はこちらの感想です。

毎日恋をする

新撰組血魂録勿忘草 第弐巻 原田左之助

ボイスは立花慎之介さん



では、いつものように、ネタばれはイヤだなって人や、
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。

























お迎えするのが遅れていた3枚の最後を締めくくるのが
今回の勿忘草になりました。

自分はネタばれ感想を書くけれど、
自分の耳(目)にはネタばれ情報を入れたくないというわがままな私に、
情報を入れないようにしてくれていた友たちに
本当に感謝です。

これは・・・・・言いたかったでしょう。

これは・・・・・語り合いたかったでしょう。

昨夜、これを聞きながら、悲しさと共に、
友たちへの感謝の気持ちでいっぱいになるという
何とも、表現の難しい状態になりました。

それをそのまま引きずって、今日一日を過ごしたのだけど・・・・
何だか、身体も心も・・・・・もやもやと変。

ん~、変っていうのともちょっと違うか。

上手く、この気持ちを吐き出せるかしら・・・・・・。






前回シリーズの黙秘録にはいなかった原田さん。

ということでなのでしょう。
血魂録の始まりは池田屋事件の翌日。

屯所内で偶然鉢合わせするところからのスタート。


原田さんの印象は・・・・・ちょっと冷たい人。

投げやりっての?

どんなことにも興味がないというか・・・。

そう、自分の怪我にすら。。。

これは、後に
『いつでも死を望んでいるから』
なのだということを知って納得したが。


池田屋事件で両親を亡くしたわたしが、
約三ヶ月経った時期にでも泣くほど悲しんでいるのを知り、

『そんなに悲しいなら、なぜ死なない』

と、問いかけられる。


【死なない理由】

裏を返せば、【生きていく理由】。


私がもやもやとした気持ちに置かれてしまう理由がコレ。




さて、わたしが下女として働くことになったと知った原田さん。

下女=夜の慰み者

という、勘違いをなさってくださいました(笑)

えぇ、しっかりと襲われております。

もちろん、わたしは全力で抵抗させてもらってますが。


私にとって、立花さんの声というのは苦手な部類に入るのだけど、
他の裏名作品で実証済みのように、リップ音にはしっかり持っていかれます。
今回も、しっかりと持っていかれましたとも。
そんなに全力で抵抗しなくたって・・・って思うくらい(笑)
このまま流されたって、私はOKだよ・・・・・って思うくらい(爆)




同じ屯所内にいるのだから、頻繁に顔を合わせているはず。
けれど、2人きりでじっくり話をしたりする時間というのは
ほとんど無く。。。

3年を超える長い長い時間にポツンポツンといった感じ。


そして私、自分の勘の良さというか、
物語の構成の受け止め方というか、
まあ、とにかくそんなところ、鈍感でいたかった。


新しいエピソードが始まる度に、原田さんのモノローグから始まる。

回数を重ねるごとに、私の心には不安が過る。

その不安が、どんどん溜まっていく。。。。。

(今、頭に浮かんでいる嫌な感覚が杞憂でありますように)






わたしと、原田さんの関係。

黙秘録の時に、それぞれの隊士に抱いていたハッキリとした
『好き』という気持ちとは少し違う。

わたしが泣いているところを見つけては声をかけてくれる。

優しいんだか、優しくないんだか、よく分からない。

相変わらず、自分の怪我のことには興味がなく、
いつも怪我をして戻ってくる。

『いつでも死にたいと思っている』

『ただ、この場が自分の死に場だと思えないから死なないだけ』

そんな彼をハラハラしながら見つめている。

これが『恋』なのか、そうではないのか・・・実はよく分からない。

ただ一つ言えることは、
『原田さんがわたしの生きていく理由』
だということ。



『身体から始まる関係だってあったっていい』

お互いに肌を重ねることに嫌悪感を持たないくらいには『好き』なのだろう。

好きで好きで恋焦がれて・・・・というのとは違うけれど。


『興味』というところからスタートして、
2人で『恋心』を育てていくという関係も、有りなのかもしれない。



相手の存在を『死なない理由』 『生きていく理由』にするのは、
純粋な恋心ではないかいかもしれない。


けれど、『恋心』の中には、これらも含まれているはずなのだから。。。





こんな風に始めてみた2人の関係。

だが、月日を重ねる前に終わりが訪れる。



日が暮れて、原田さんと2人で散歩していた時のこと。

暗闇にいきなり人影が現れ・・・囲まれる。

以前、街外れで原田さんが切り捨てた残党たちの仲間なのか。

見回りの時には槍を手にしている原田さんだけど、
あいにく今は散歩の途中。

当然、帯刀はしているけれど・・・・。

本人いわく、『刀は苦手』だと。。。

まあ、そうはいっても十番隊組長を務めているのだから、
そこいらの人よりはよっぽど腕が立つのではないかと思うけれど。


でも、わたしをかばいつつの戦いは圧倒的に不利。

『俺の背中から離れるな』

(そんな無茶苦茶な・・・)


わたしが原田さんの動きについて行けるはずもなく・・・。

原田さんを中心にした戦いの輪から外れてしまったわたし。


『相手の一番の弱点を討つべし』

戦いのセオリーなんてコレでしょう。


見るからに、わたしは原田さんの唯一の弱点。

原田さんの叫び声と共に、敵の刀のきらめきが視界に入る。




『私』の右肩から左の胸の下にかけて、熱い痛みが走った。



彼に抱きかかえられ、強張っていた身体から力が抜ける。

死にたくなったら、あなたが殺してくれるって言ってたのにね。

ようやく、心が通い始めたかなって思ってたところだったのにね。

あなたを置いて逝かなくてはならないのだと思うと涙が溢れてくる。



わたしの仇をとったら、すぐに『逝くから』待っていてと言う。

【生きていく理由】を失った世界は、
それだけで、【死ぬ理由】になるのだと。



それでも、あなたは生き続けて・・・・と思う気持ちと、

そこまで思ってくれて嬉しい・・・・と思う気持ちが、混ざり合う。




ずっと・・・・今も・・・・心の中がもやもやとしている。

これは、私の『生きていく理由』、『死なない理由』というものが
心の中に存在しているからなのだろう。

『死ぬ理由』というハッキリとした思いではなく、
『死んでも構わない理由』といった曖昧なものも存在している。


自分で掴みきれていない、この曖昧模糊としたモノたちが
今回の血魂録で刺激されたことは間違いない。

だから、こんなにもやもやしているのだろうと思う。





ディアラバでは自分の性癖と愛を。

セブンスでは死と愛を。

勿忘草では生と愛を。


自分の心の奥を覗き込み探るということを・・・・

決して強要ではないのだけれど・・・・

こうして私の心を捕えて離さない作品に出会うということは、
今の私に、これからの私に、必要なことなのだろう・・・・




でもね、昨夜、これを聞き終わって苦しかったの。

作品の収録時間は2時間。

すでに3時になろうとしていたけれど・・・・・

作品に身体と心を持っていかれすぎてて、
自分が生きてるっていう感覚が薄れてて・・・・・・

なので、この後、ディアラバ・ユーマを聞きました。


いやいや、血を吸われちゃダメでしょ(爆)

って声が聞こえてきそうだけどwww


吸血されて快感に打ち震える感覚って、
『生きてる』っていう感覚そのものだから。







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