さて、今日はいよいよこちらの感想を。


毎日恋をする

SEVENTH HEAVEN Vol.4 ユーリ

ボイスは近藤隆さん。


ではでは、いつものようにネタばれは困るのって人や、
こういうのって興味ないんだよねって人は、
このまま、回れ右してお帰りくださいね。




























ユーリの感想を書くのにもの凄く手間取ってしまいました。

原因は、初聞きの時に、どうも自分の中でしっくりこないというか・・・
何かがずれてる感じがしたんです。

この『ずれてる』というのは、音の位置とかっていうものではなくて、
『気持ち』が『感情』が一体にならない、っていう感じ。

それで、どうもうまくまとめられなくて・・・後回しに。

でも、昨夜あらためて聞いてみて、落とし所が見つかった感があるので。








さて、今回の主人公である『わたし』。

何とも大胆な人みたいです。

だってね、自殺を考えた時に、
よそ様の・・・しかもかなり大きな屋敷に放火して、
そこで焼身自殺しようなんて・・・・・

なんてハタ迷惑な!!!


当然、ユーリに見つかってライターを取り上げられる。


この時ね、ちょっと気になることを言ったの。
って、正確な台詞までは覚えてないけど、

『屋敷に傷がつくだけで主人が怒るのに・・・』

という意味合いのセリフ。

一回目に聞いた時って、主人ってカナデのこと?って思ったんだけど、
よく考えてみたら、全員『執事』設定のはずだった。
しかも、作中にちゃんと『カナデ』と名前をあげているところをみると、
この柊館にはちゃんとご主人がいるってことなのかしら?



とまあ、今までのように、次の満月まで屋敷で暮らすことになったわたし。

ユーリはとても物腰も柔らかくて、優しげで・・・。


『0時までには寝るように』と、言われていたのだけど・・・

ある日、0時の鐘が鳴る頃、突然わたしの部屋の窓が割れた。

けたたましく鳴くカラスの声が響き渡る。

恐怖を感じたわたしはユーリの部屋へ行く。

ドアをノック・・・・。


あ!
ここでちょっと気になることが!

他のシチュCDでもあることなんだけど、
お部屋のドアをノックする時は3回じゃないかしら?

2回のノックは『トイレのドア』です。
これって、『ここはトイレでしょ』って失礼な表現をしてることになるからね。



と、ちょっと脱線。
話を戻すと・・・・。

ユーリの部屋に入ったわたし。

(どうぞって言われてない気がするんだけど・・・?)

部屋の中は真っ暗。

聞こえてきたのは、何やら不思議な音とユーリの声。

だけど、いつものユーリの声と違う。

すごく不機嫌そう。。。。

最初はわたしを他の誰か(ミント)と間違えるのだけど、
すぐにわたしだと気が付いて。。。

電気は点けるなと言う。

・・・真っ暗な部屋の中で何をしていたんだろう・・・。


その疑問はすぐに晴らされた。
雷光で部屋の中が照らされたから。

そこにあったのは・・・・・・・・・・・


羽を毟られた・・・蝶。。。。



この時、初めて悟った。
ユーリは表面的に優しさをまとっているだけで、
内面には残虐性を秘めているのだと。

この残虐性はわたしへも向けられてしまうものなのだけど、
どうも、わたしに対してはただの残虐とは違っている。

ユーリがわたしのことを好きだというのは間違っていないんだと思う。

ただ、愛し方が・・・・そう歪んでいるんだ。

わたしへの好きという気持ち、愛しているという気持ち、これも歪んでいる。


わたしが死を決意するほどの出来事。

それに関わった人、張本人。

たぶん、わたしの恋人だった人。
手ひどい裏切りにあったんだろうな。
生きる元気も勇気も失くしてしまうくらいの絶望を味わったんだろうな。

ユーリは、そんなヤツがのうのうと生きているのが許せないと、
殺してきてしまう。

わたしに褒めてもらおうと嬉々として語る。


この行動もユーリの愛が歪んでいるが故のこと。



ユーリの残虐性と歪みを感じたわたしはユーリと距離を置くようにしている。

部屋に閉じこもっているってことなんだけど。。。


悲痛な声で『ここを開けて』とドアをノックしていた・・・のに・・・

『なーんてね』

鍵を持ってる。


優しいユーリと恐ろしいユーリとが瞬時に入れ替わる。

いや、入れ替わるんじゃないな。

仮面をつけたり、はずしたり・・・そんな感じだな。


そうだね、仮面をつけてても内面は変わらないんだから。
表面に見えてるものが違うだけ、なんだから。



ユーリにキスされて動けなくなる。

どうやら、精神的に動けないのではなくて、肉体的に動けないみたい。

長い長い時間をかけて仕組まれた・・・薬。

どうしてこのタイミングだったんだろう。

どうして、今よりも前じゃなく、今よりも後でもなく・・・今、この時だったのか。

考えられるのは、ユーリのキスがトリガー(引き金)になったということ。



初聞きの時に一番モヤモヤしたのがここからのシーン。

わたしは薬の影響でユーリを受け入れている。

顔には笑みすら浮かべて。

ところが、わたしの目は・・・笑っていない。

身体はユーリを受けて入れていても、心は拒絶している。


モヤモヤと落とし所がスパンと決まらないのは、
このわたしの表面的なものと内面的なものがずれているからに違いない。

そう思いながらも、なんだかそれでもしっくりこない感じがして。。。。。



そうして、昨夜聞いた時にそこら辺が分かった。

作中のわたしは、薬で身体の反応はしてしまうものの、心は許していない。

ところが、現実の私は、
こんなに歪んだ愛を押しつけてくるユーリが愛おしいと感じてる。

わたしと私の思いが、意見が一致してなかったのだから、
『ずれてる』と感じたのも無理はない。



ユーリが歪んでしまっているのは彼が死神という存在だからなのだろう。

人間が生きているのとは違った部類の生を受け、
味わうこともなく、温もりを感じることもなく、そして死ぬこともできない。

人の命を狩りながら、ただただ歳を重ねていく。

いつ果てるともない自分の目の前を、幾人もの人間が通りすぎていく。

自分の姿をさらすということは、相手には死を与えなくればならない。

心に溜まっていくのは・・・孤独と空しさ。。。

歪んでしまったとしても仕方がない、とすら思える。



わたしの心が離れていることに気が付いて、

『もういいです』

『もう、殺してあげます』


わたしがユーリに関わったばかりに殺されてしまった彼。
そして、わたしを知る人たち。

この人たちには申し訳ないけれど・・・・

わたしは・・・安堵したのかな。

この茶番から解放されることに。




そして、私は・・・・

『もういいです』

見捨てられた悲しさを感じ・・・

『もう、殺してあげます』


何もしてあげられない自分がもどかしく・・・・・。





『永遠のWALTZ』


一言で感想を言うと・・・


『身体の中を掻き回される感じがする歌』


上手く表現できないんだけど、身体の中がざわつくんです。


このざわつく感じは初聞きの時から感じていたもの。

再生リストに入っているから、この歌は何度も何度も聞いているけれど。

このざわつく感じは、何度聞いても健在。

ざわついて、ざわついて、掻き回されて、


『・・・貴女を滅茶苦茶にしてしまいたい!』


大きな手で身体の中をギュッと掴まれる。

息が止まるほど強く。。。


そこから・・・じんわりと広がる快感。。。。


狂気すら愛おしいと思えてしまう、私の狂気が垣間見えた気がした。










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