さて、今日はこちらの感想を。


毎日恋をする

感応時間11 ~黒十字の失せる日~

ボイスは梶裕貴さん。



では、いつものように、ネタばれは困るのっていう人や、
こういうのって興味ないんだよって人は、このまま回れ右してお帰りくださいね。






















まず、第一声。



これ、最高です!

今までの感応時間シリーズの中で一番好き。

いえ、これはもう別格です。

別枠、殿堂入り、そんな感じ。



いつもは夜に1回ないし2回聞いて、翌日の夕方から夜にかけて書くのだけど
今回は昨夜2回、今朝1回聞いて、
さらに珍しいことに聞きながら書いてます。





わたしは彼の家のメイド。

彼専属のメイド。


物語は彼・・・ゲオルク様が屋敷へ戻ってきたところから始まる。

敗戦のために、大旦那様は罪に問われ、ゲオルク様も親衛隊ということで
追われる身となっていた。

屋敷は扉は閉まっていたものの荒果てている。

壊れていた窓から屋敷内に入ってきたゲオルク様。


屋敷にはわたし一人。
他の使用人たちはみな逃げ出してしまっている。

『なぜ、ここに残っている』

彼に問い詰められる。

なぜ、わたしはここに残っていたんだろう。
ゲオルク様が帰ってくるという保証は何もなかったのに。

口には出せないけれど・・・・・
そう、口に出してはいけないことだけど・・・・・・
わたしは、わたしがここに残った理由は分かってる。

いくらゲオルク様の命令だと言っても・・・これは言えない。
言ってはいけないことだから。




キリキリと引き絞る鞭の音。

空気を切り裂くヒュンという鞭の音。


身体がビクッと跳ね上がる。



ゲオルク様はわたしに残っている鞭の痕を見せろと言う。

見せられない。
だって、もう痕は消えているのだから。
わたしとゲオルク様を繋いでいた証の鞭の痕は消えてしまっているのだから。




『大きく息を吸え』

『あらぶった呼吸を整えるんだ』

こう言われて、ハッと気が付く。

鞭が空気を切り裂く音を聞いているだけで、呼吸が弾み、身体が熱くなっている。



彼と一緒に深呼吸を繰り返す。

今までの作品にもあったシーンだけど、
過去のどの作品よりも身体の高ぶりが大きい。

『おまえが吸いこんでいるのは何だ?』

「空気?」と、頭の中で答えてみる。

『違う。私の・・・声だ』


あぁ、声なんだ、と思ったら、高ぶりのレベルがポンと跳ね上がった。


作中のわたしのすぐ後ろに控えている私、本人。

私がどんどん頭の片隅に追いやられる。

頭の中、胸の中、いや身体中全部が彼の声で侵略される。



すぐに跪かなかったわたしの足に鞭が振るわれる。



『痛いと言え。気持ちいいと言え』

幾度も幾度も振り下ろされる鞭。



もちろん、実際に私は痛くはないけれど、
すでに催眠状態・・・ある種のトランス状態に入っている私には
打たれる鞭のピリッとした痛さ、そこから広がる熱さを感じる。

だんだん激しくなる鞭。
高ぶっていく彼の声。

それとともに、わたしの快感も高まっていく。

頭の遠く片隅に引っ込んでいる私が戸惑ってしまうほどの圧倒的な快楽。





圧倒的な支配者である彼。

鞭のお仕置きに耐えたわたしにキスのご褒美が与えられる。

唇へのキス。
(ちょっとだけずれているような気がするけれど)
頬へのキス。
首筋へのキス。
鎖骨へのキス。

他の男が触れていないかと訊いてくる。

わたしはゲオルク様のものだから。
そんなことあるわけない。


『他の男と関係を持った形跡がないか、自分で慰めた形跡がないか、
全てを確かめてやる』

(え・・・自分でもダメなの?:困)



赤く浮き上がった鞭の跡。

わたしと彼を繋いでいる証。

その証を、彼の指がなぞっていく。




後ろで手首を縛られ、足も閉じられないように縛られる。


そして与えられるキスと愛撫。

全身で感じる彼の存在。

息が上がる。
声が止まらない。
身体が震える。

最高のエクスタシー・・・・・


放心。。。。。



そして、催眠からの解放。





最後のトラックで泣きました。

自分と一緒にいれば、関係のあった人物だと知れただけでも、
わたしも無事にいられるという保証はない。

わたしを守ることができなくなっている今、
逃亡者として生き延びている今、
わたしを自由にしなければならないという彼。


作中のわたしも泣いているけれど、私も泣いている。

『なぜ涙を見せた』

と問われる。


答えは決まっている。


帰ってくるか分からないゲオルク様のことをずっと待ち続けていたのも同じ理由。



わたしは、メイドという身分違いの立場だけれど、
ゲオルク様のことが好きだから。
ゲオルク様のことを愛しているから。



明かされた秘密。

わたしのことを、わたしの行動を見ていてくれただなんて。

嬉しくてたまらない。

おもちゃのように扱われようとも、
ひと時でいいからゲオルク様の視線の中にいたかった。

彼と繋がっているのだという証の鞭の跡が大切だった。




わたしの名前を教えてくれと言う。

わたしの名前を呼びたいと思っているのだと。

生涯でただ一人愛するであろう、わたしの名を。。。。



嬉しくて嬉しくて、涙が溢れる。

泣きながら、初回特典のフリートークに突入しちゃいました。





これが本物のSMです。

って、大きな声で言いたくなる。

絶対的な支配者の彼とわたしの関係にはとても大きな愛がある。

一見、無茶しているように見える鞭のプレイも拘束も、
わたしの様子をちゃんと観察していて無謀なことはしない。



18歳以上推奨になっている『女王蜂の甘美なる交合』。
これよりも遥かにエロい。

意識も身体の反応も、こちらのほうが遥かに強い。

なぜか?

エロさというのは18禁ワードの有る無しではないから。
いやらしい音の有る無しではないから。

いやらしい単語を聞いて発情するのではなくて、
いやらしい息遣いを聞いて発情するから。


追い上げられていくテンポ、息遣い、間。
それが言葉に、声に反映される。




シナリオもとても良かった。

深呼吸を使っての催眠導入。
カウントを使っての催眠の解除。

やっぱり、導入と解除がハッキリとある方が好みだな。

呼吸を使った導入もやりやすい。
回数もたっぷりとあったし。(数えてないけど)



梶くんもとても良かった。

もともと演技力は半端ないと思っていたから、
いいものができているのだろうと、予想していたのだけど、
予想の斜め上行くというよりも、
トランポリンで遥か上にジャンプしたような、そんな感じ。

もう、ゲオルク様は梶くんの声以外では成立しなかったのではないか。

そう思えるほど。

梶くんの低めゾーンの声に空気を多めに混ぜ込んだ出し方。

この声の出し方、とっても好き。





唯一つ、残念なことは・・・・

音割れの一歩手前?
って思ってしまう声の響き方というか・・・クリアじゃない感じ。
なんて言えばいいんだろう。
金属音っぽいっていうのかな。。。
初期作品にはこういうことなかったんだけど、ここ最近のものは・・・・。

でも、こういうところがあっても、あそこまでの反応をしてしまうということは
これがクリアな状態なものだったら。。。

現世に戻ってこれていなかったかもしれない。



いや・・・


あまりにも幸せで・・・・・



戻ってきたくなかったけれど・・・・・・・・・・









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