今日は何を書こうかなと、アメーバニュースを彷徨っていた時に、
こんな記事を見つけた。
夫のアニメグッズを捨てたら「離婚だ今すぐ出て行ってほしい」と言われる 妻は家事放棄
30代半ばの専業主婦が夫の趣味がきっかけで離婚沙汰になっているらしい。離婚のきっかけは夫が買ってき..........≪続きを読む≫
記事の内容から、ついたコメントの全てがトピ主さんに批判的なもの、
というところにも惹かれて原文になる『発言小町』を読みに行ってみた。
要約すると、このトピ主さんはご主人が自分のお小遣いをやりくりして
集めたアニメグッズやブルーレイに文句を言い、
やめないのなら主婦業を放棄すると宣言し、実際に放棄。
妻にお財布を握らせるのではなく、
家計費を入れる形に変えることにした夫に腹を立てたトピ主は
夫のコレクションしているグッズやブルーレイを捨てた。
しかも、ただ捨てただけではなく、ハサミで切り刻んだり傷をつけたりして。
『幼い恥ずかしい趣味』から卒業できた記念にと、ご馳走を作ったけれど
それを無視された挙句、離婚を言い渡された。
11歳の息子は父の方を選んだ。
が、離婚したくない。
確かにこれは、どう考えてもトピ主が悪い。
この人のトピ記事を読んで、もの凄くムカムカしてます。
切り刻まれた大切なグッズをゴミ捨て場から拾い集めて、
部屋にこもったご主人の悲しみと悔しさを思うと、
ホントにいたたまれない。
この人の頭の中には、『アニメ=幼い恥ずかしい趣味』という構図がある。
もの凄くたくさん来ているコメントの中にも、『アニメの趣味は理解できないが』
という断り書きを書いた上で、トピ主さんは『やり過ぎです』という
意見もちらほら。
きっと、このトピ主さんは世間のオタクへの扱いをみて、
みんなが自分の味方をしてくれる、と思ったんでしょうね。
反論してくるのは、ご主人と同じアニメオタクからだけだと。
この人の行動で、怒り心頭になる部分は多々ある。
もう二度と手に入らないグッズだってたくさんあるし、
もう一度手に入れようとしたら、とんでもないプレミア価格になってるものもある。
ブルーレイやCDにしたって、アニメ等に興味のない人にはわからないかもしれないが
製造枚数が一般の映画のように大量にあるわけでなく、
レンタル禁止になっているものもあるから、
簡単に『レンタルすればいいじゃん』ってものでもない。
(だいたい、レンタルじゃなく、手元にコレクションしたいし)
私が、シチュCDにハマった頃に『月刊男前図鑑』というシリーズが気に入り、
全シリーズ欲しいとあちこち探したのだけど、
すでに1年以上前から発売されていたシリーズとあって、
売り切れのショップが続出しているものがあった。
(まあ、出演声優さんの関係もあるのだろうけど)
大元の制作会社に連絡を入れて、
どこかに在庫がないかと探してもらう、なんてことまでした。
この時の思いがあるから、欲しいと思ったものは発売前に予約して
確実に手に入れられるようにしている。
他にもショップ限定のものや、初回限定版、
シリーズをコンプリートしてもらえるものもある。
ご主人がどのアニメのグッズを揃えていたのかは分からないけれど、
最新情報を仕入れて、どこで買うのが自分にとって一番良いのかを考え、
吟味に吟味を重ねて、お小遣いをやりくりして揃えたって、
同じように、見聞きすることも楽しみながらコレクションしていくという趣味を
持っている身として、これらの品がどれだけ大切なのかってのがとてもよく分かる。
『アニメ=幼い恥ずかしい趣味』
という構図も、受け入れている人たちがいるってことは知ってる。
シチュCDも、テレビ番組で変な放送のしかたをされて、
それでなくても肩身が狭い感があるのに、
さらに狭くなってしまったって経緯もある。
どうして、アニメをそういう風に見る人たちがいるのか。
じゃあ、本気でアニメを作っている『製作者サイドの大人たち』は
『幼くて恥ずかしい人』なのか?
では、そう思っている人たちの(このトピ主も含めて)、
幼い恥ずかしい趣味とは真逆の言葉になる『大人で高尚な趣味』って
いったいどんな趣味なのか。
しかも、このトピ主に言わせると『お金をかけないもの』ってことになるでしょ?
だとしたら、スキューバダイビングとかお金のかかるものはダメ。
コレクション系もダメ。
読書だって本を買うっていう行動がある。
お金をかけない趣味ってあるのか??
しかも、お金をかけないうえに高尚じゃなくちゃいけない。
私には思いつかないな。
どんな趣味でもお金はかかるものだと思うし。
このトピ主さんの趣味がどんなものなのか、聞いてみたい。
テレビによって作られたイメージの『オタク』。
これ、いい加減止めにしませんか。
あのイメージ、いったい何年前のことですか。
それに、どこからあのイメージを引っ張ってきたんですか。
あの『オタク』のイメージにピッタリの服装をしている人って、
アニメ好きの世界だけでなく、どの世界にもいる。
本来の意味の腐女子にしても、広い意味での腐女子にしても、
テレビで作られたイメージ、噂されているようなイメージの人って、
普通にあちこちにいるでしょう。
割合は変わらない、っていうか、かえって少ない気がします。
私もそうだけど、大好きな人に会いに行けるイベントやライブ。
この時って、メチャクチャ気合い入れてオシャレしますよ。
爪先なんて舞台から見えるわけないって思ってても、
ネイルをバッチリきめて、手を振った時にキラキラと目立つようにブレスレットしたり
指輪をしたり。
ちょっとでもスタイル良く見えるような服を選んだり、
他の人の中で埋もれてしまわないような色を選んだり。
みんな、そんな感じ。
オタクな腐女子=ブサイク
なんて図式は存在しません。
そうそう、私が新しく関わることになった『新撰組』。
先日の江戸巡察会の時に長崎から来ていた人とで『オタク』の話題になった。
彼女は歴史が大好きで最近よく言われる『歴女』。
私はアニメの好きな『アニオタ』。
どっちにしても、周りが面白可笑しく名付けているもの。
私は意識したこと無かったんだけど、歴女というのもある種バカにされてる
っていう印象を持つ使われ方をすることがあるのだとか。
『一つの事柄を極める。深く考え知っていく』ということが『オタク』という
ことならば、喜んで『オタク』と名乗ってやる。
つき進めることが歴史なのか、アニメなのか、新撰組なのか、
様々なスポーツなのか、手芸なのか、本などの知識欲なのか、
つまりはそういうことでしょう。
自分以外の人間が、
自分と同じ価値感覚や興味の有無を持ってるなんて、思う方が間違ってる。
しかも、それを相手に押しつけるなんて、愚の骨頂としか言えない。

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