仕事が休みになった今日。

先月から気になっていたブロ友さんに会いに行くことにした。



彼との出会いは、
私がアメブロに引っ越してきて2ヶ月ほど経った2011年の6月。

『室蘭の焼き鳥は豚肉』

っていう、話題にコメントをくれたのが最初。

これが切っ掛けになって毎日のようにコメントくれていたんだけど、
1ヶ月ほどでフツリとコメントが途絶えた。

実はこの時、他のコミュニティで知り合った人とお付き合いを始めたそうで、
アメブロには顔を出していなかったのだとか。

久しぶりに顔を出したなと思ったら、恋愛相談。(笑)

ところが、これが彼女のお気に召さなかったようで。(苦笑)

うーん、普通に友達なだけなんだけどなぁ。


けっこう嫉妬深いらしい彼女さんを刺激しないように、
私が彼のブログにコメントすることは止め、ペタも時々に抑え・・・。



初めてリアルで会ったのが、息子の大学の学祭のイベントの一つとして、
私のビーズアクセサリーのお店を出した時。

私がブースにいる時を目がけて来てくれた。

ほんの30分程度だったけど、お喋り。



次に会ったのは、去年のゴールデンウィーク。
秋葉原オフ会の時。


次が、2週間後くらいだったかな。
5月の野々宮さんの舞台を見に行ったとき。


その次が、10月のSECOND PLANの赤坂ライブの時。


本当は11月の京都オフも一緒するはずだったんだけど、
ちょっとトラブルがあってキャンセル。


年が明けて今年2月の野々宮さんの舞台。


実際に会ったのは、この日が最後になった。


3月の半ば、がんの告知を受けたと・・・・ブログで告白。







彼はいわゆる『見える人』。

我が家で起きる不思議な現象のことを相談してアドバイスをもらったり。

趣味が似ていることもあって話も合った。
(アニメや観劇、私はビーズ、彼は皮細工)

コメントがメインだったけど、時にはメールしたり、電話したり。


ベッタリ仲が良いという間柄じゃなく、

そうだなぁ・・・・・幼馴染的な・・・。

年齢も生まれた場所も違うけれど、
それでも、小さい頃から知っていたような・・・幼馴染のような・・・
そんな感覚。

頻繁に連絡を取り合って、絆を常に繋いでおかなくちゃいけないような
そんな関係じゃなく・・・・
何年も経ってから、『よっ!』って声をかけても
年数のブランクを感じない、っていうような・・・そんな感覚。


こんな感じだけど、恋愛感情はない。
お互いに。
それぞれ別の人に思いを寄せて、ふられたり、片思いのままだったり。
こんなことも、相談し合ったり、悩みを言い合ったり。




告知を受けた日の夜、電話で話した。

持病の関係で禁酒してきたのだけど、今夜は飲んでる、と。

今日は浴びるほど飲んで、明日からは出来る限りいつも通りにしよう、
と、約束してくれた。


定期的に連絡があると安心するから、ということで
体調の良い時に電話、メール、Twitter、コメント、ペタなどのアピールを
してくれるようにお願いした。


ヤバいと思ったら、すぐに連絡をくれるように、とも。


彼が可愛がっていた猫のMeyちゃん。

Meyちゃんは私が引き取るはずだった。




5月に入ってから、Twitterで

『辛い、もう逝ってしまいたい』



辛いことは分かってる。
充分頑張っていることも知ってる。

もっともっと頑張れとは・・・言えない。

だけど、まだ諦めないで、諦めてほしくない。



薬が効いてきてるのか、コメントが来るようになって、
ブログも更新されたり、Twitterで呟いたり。


メールを出しておくと、体調の良い時に電話をくれる。

いつものパターン。


数日経っても電話が来ない。

でも、ペタは来てる。


そのペタも、ピタリと止まった。

メールを出しても、返事はない。

電話をしても留守電サービスに繋がる。


最後にアクションがあってから2週間が過ぎた。



住所は知ってる。

うちからだと、電車に乗ってる時間だけで2時間弱。

調べてみると、最寄駅から徒歩20分強。

途中で何回か迷子になりながら辿り着いた。


玄関ドアの横には何やら荷物の入った段ボールがいくつか。
畳んである段ボールも数個。
クッションか座布団かっていうのがゴミ袋に詰められて置いてある。


表札を確認して、

チャイムを1回。

返事はない。

もう一度チャイムを鳴らし、ドアをノック。

声もかける。

ドア横にある電気メーターを見てみたが・・・・ピクリとも動いてない。

全然、動いてないって・・・・おかしいよね?


幸いにも1階の部屋だったので、玄関とは反対側の窓の方に回ってみた。

置いてあったブロックに乗って部屋の中を見る。


空っぽ


そう、空っぽなの。


何ひとつ、荷物がない。

Meyちゃんの姿もない。



慌てて、電話してみた。

いつもなら留守電サービスに繋がるのに・・・・・

いきなり、『この電話は使われておりません』のメッセージが流れる。





実は、彼のアパートの前に辿り着いた時、
『何か』の匂いを感じた。

瞬間、嫌な予感がしたのも事実。


同じように心配しているブロ友さんから電話をもらって
アパート前に立って話していたのだけど、
さっきの匂いはしない。
その後、この匂いは感じなかった。

良い匂いってわけじゃなくて、でも悪い匂いってことでもない。


この匂いがどんな種類の匂いなのか、考え始めたら
本当に鼻で感じたものなのか・・・自信がなくなってきた。




玄関前にまだ荷物が置いてあるということは、
誰かがまたここに来るに違いない。

お隣の人も気がついてくれるかもしれない。


私の電話番号を書いたメモをドアに残してきたから、
誰か、気がついて連絡をくれるかもしれない。





私の早合点であることを願うばかり。

だけど、携帯の解約と部屋の状況、乗っていたはずのバイクがないこと、
なんかを考えると・・・・・・。

最悪なケースを考えざるを得ない。








最後の電話の時、

『頑張ったね』って頭なでなでしてあげるよ、って言ったら

『ハグがいいな』って言ってたじゃない。


コメントで、

『おじいさんとおばあさんになったら、手をつないで散歩しようね』

って、言ってたじゃない。