昨夜は予定通り、『新撰組黙秘録勿忘草』の沖田さんを聞きました。

2本の新撰組の映画を見て(沖田さん主人公ではないけれど)、
それに起因していろいろと調べ回って(ネット上で)、
以前(2012年8月31日)に書いた初聞きの感想と、
変わって感じるところがあるのか。
また、変わったとしたら、どこが、どのように。



それから、前回はスルーしてしまっていた『辞世の句』と云われているもの。

CDの作中で、わたしに意味を考えなさい、と詠んでくれたもの。


『動かねば闇にへだつや花と水』


CDの作中で、『水』は土方さん、近藤さん、そしてわたしを指していると
教えてくれている。

じゃ、花って誰?

ってことで、検索してみた。

一番多かったのが、『花』は沖田自身を指している、というもの。


どうして、そういう判断がつくのか?

ということで、一番有力なのが

『さしむかう心は清き水鏡』

という土方さんの句に対して返句にになるから、
というのが主流の意見のようだ。


もっとも、沖田さんの『動かねば・・』の句は
沖田さんのものとハッキリしてはいないようだ。


沖田さんの父上のいた福島県のほうの神社に納められている
という説があるのだけど、筆跡が違うらしい。

本当に死の間際に書いたものならば、誰かの代筆でというのも頷けるけど。

一応、裏に沖田さんの辞世の句という覚書があるらしい。


とはいっても、全くのねつ造だ、という意見もあったりして、
真実は”彼”のみぞ知るといった感じなのだけど。


まあ、これが本当の沖田さんの辞世の句だとして、
土方さんの『さしむかう・・・』の返句だったとして。


この土方さんの句がいつ頃詠まれたものかということで、
意味合いは大きく違ってくるのだけど。

いずれにしても、
『死』を意識した沖田さんの心が、乱れ一つなく凜と澄み渡っている水鏡のようだ、
と表しているのだろう。
男気の高さを褒めている、といった感じか。

この『死』というのが労咳(結核)を発症した後ならば、
死の病で死を目の前にして、ということになるだろうし、
発症前ならば、いつ死んでもおかしくないほどの動乱の世の中なのに、
ということになるだろう。


これに対しての返句だとすると・・。


これって、二つの解釈ができると思う。


今、動かなければ『花』と『水』は闇に隔たてられてしまう。

『花』は自分、『水』は土方さん。(という見方がほとんど)
『闇』は見えなくするものだから、見失ってしまうということなのか、
『死』ということなのか。

どっちにしても、心が凪いでいる状態ではなくて、
どうにかしたいのに、どうにもできないことに焦りの気持が感じられる。

決して『水鏡』のように清く澄んでいないよ、というもの。



もう一つの解釈として、『水鏡』をそのまま受けたとして、
鏡のような水面に映る花。
動いて水面を揺らしてしまっても花は消えるし、
動かずにいたとしても、月の無い暗闇の夜には花は映らない。

そうか、沖田さんの句は発病してからのものだな、きっと。

しかも、療養を言い渡された後のもの。

最後まで新撰組として戦っていたかっただろうし、
近藤さんや土方さんの側で、この混乱の世の行く末を見守りたかっただろうし、
だけど、それは叶わない。

戦いで命を散らしても、静かに療養していても、
どちらにしても自分は死んでしまう。

それならば、最後まで戦いの中に身を置いていたかった。

えーと・・・ちょっとばかり・・・愚痴って感じ?(爆)



そして、『花』は土方さん、『水』が沖田さんの方がすっきりするんですが。。。
(この見方の人が1人だけいました))



まあ、そうはいっても、私は俳句の達人でもなければ、
史実に詳しいわけでもないので、
一般多数の意見に従うとして、CD内でも『水』は土方さんと語っていることだし。



CD内で『守りたい人』=『水』で、
『水』は近藤さん、土方さん、そしてわたしも入ると言ってくれてる。



前回の初聞きの感想(去年の8月31日)の時は、
目を離すとふっと消えてしまいそうな、そんな寂しさと儚さを感じた。

つい、私が守ってあげたくなるくらい。



これからどんどん病状が悪化して、
わたしを置いて一人逝ってしまうことを知っているから、
近藤さんの最期を、
土方さんのこれからを、
知らないまま逝ってしまうのを知っているから、

涙がホロホロと流れるのは変わらない。
同じだった。


だけど、沖田さんの強さを知ったからかな。

私が守ってあげたいという気持ちは消えてた。

ただ、寄り添っていたい、とだけ。


わたしを守ることで生きる力が出るのなら、
思う存分守ってほしい、と。




このCDは長いから、普段は全編を通して聞くことは滅多にない。
たいていはエロパートだけ。(笑)

だから、エロパートは聞きなれたものだったはずなのだけど。。。

沖田さんのことを調べたりしてから聞いたからなのかな。

過去最大級に心も身体も揺さぶられました。

キス音の位置のずれも全然気にならないくらい。

自分の脳内変換で位置修正しちゃったのかな。

それとも、ナニカ(ダレカ)来てた?!











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