さて、今日は先ほど観終わったばかりの映画の話しをしようかな、
と思っていたら・・・・いや、書きますけどね。

その前に・・・・・・・。


うちのご近所さんで、徘徊してしまっているあの方。

このところ、よく叫ぶのだけど・・・・・・・今もまた叫んでる。

集めた情報によると、お子さんはいなくて、ご主人もあまり家にいないとか。

ただ徘徊して叫んでるだけだったらいいのだけど、
何か事件性のある行動にでないか、ってのがちょっと不安。

友達のところが役員をやっている関係で苦情が上がってきてるようなのだけど
なかなかご主人がつかまらなくて話をできないでいるのだとか。









さ、気を取り直して、映画の話し。


今日見たのは『アザーズ』。
アメリカの公開は2001年、日本公開は2002年。


まだ見たことなくて、ネタばれは困る!って方は回れ右してお帰りくださいね。

















これを見たのは2回目。

1回目はしっかりと騙された状況で・・・

っていうか、自分の目に見えるものを見て、

2回目の今日は、裏にあるものを想像しながら見た、といった感じ。

3回目に見るとしたら、さらに細かく見れるんだろうな。


そう、これは何度見ても楽しめる。
いろいろな視点から見ることができる作品だと思う。



見たことない人は、なんのこっちゃって感じよね。

ではここから、ちょいとネタばれで。



古い大きなお屋敷に住んでいるのは、二コール・キッドマン演じる屋敷の奥様。

そして、2人の子供。(姉と弟)

ある朝、3人の人物が訪れる。

1人は庭師、1人はメイド、
1人は屋敷全般の管理をするメイド長&ばあやという立場。

子供たちは日光に当たると皮膚が腫れてしまう病(膠原病?)ということで
屋敷内は薄暗い。
厚手のカーテンが閉められている。
不用意に光を浴びないように部屋のドアに鍵をかけてから、
次の部屋のドアを開ける。

この物語のメインの視点はグレース(二コール・キッドマン)。



娘のアンが見たという『侵入者』。

グレースには見えない。
見えないけれど、気配を感じたり、物音を聞いたりはする。



画面を見ている私にも、『侵入者』の姿は一切見えない。
グレースが聞いた子供の泣き声やピアノの音、2階を走り回る足音、
ドアの閉まる音などは聞こえるけど。


中盤、戦争に行っていた夫が帰宅する。

けど、何だか様子が・・・変、何か違和感が・・・・。

この違和感の原因に気がついたのは2回目である今日。


夫は鏡に映っていない!

夫は・・・死んでいるのか?


翌朝には夫は姿を消し、カーテンも消えた。

屋敷中に陽の光が差し込む。
今まで薄暗かった屋敷の中が隅々まで明るく照らされる。


全て使用人のやったことだと思ったグレースは3人を追い出す。



夜になり、父親を捜しに屋敷の外に出た子供たち。
庭の隅にあったお墓でこの3人が死者だと知った子供たち。

使用人たちが使っていた部屋で『死者のアルバム』に載っている3人を
見つけたグレース。


侵入者といい、いったい何人の死者がこの屋敷に絡んでいるのか。

屋根裏でグレースが見つけた『死者のアルバム』にはたくさんの人が・・・。
このアルバムに載っている人が侵入者なのか?


全体像が見えなくて、ざわざわした気持ちのままエンディングへと進んでいく。





庭から屋敷の中へ逃げ込み、鍵をかける。

とりあえず、使用人の3人は外にいる。
あの3人が『侵入者』なら屋敷内は安全なはず。

先に2階に上がった子供たちの叫び声が聞こえ、
急いで部屋へ行ってみると・・・・・。





交霊術をしている人たち・・・・・・・・・・。




娘のアンが何度も見たという『老婆』は盲目の霊能力者。

この屋敷を買った父、母、霊能力者の関係者と思われる人が2人。


『なぜ、あなたたちは死んだの?』 の問いに、

死んでない!
死んでない!!
死んでない!!!




ここで初めて、現実の人間側に視点が移る。

交霊術をしている丸テーブルはグレースによってゆさゆさと揺らされ、
自動書記していた紙は巻き上げられ破かれる。



そして、グレースは全てを思い出した。

夫はもうダメだろうと聞かされ、気がつくと枕を手にして子供たちの側に立っていた。
子供たちを殺してしまったのだ。
自分もライフルで命を断つ。

暗やみに落ちる時に、子供たちの笑い声が聞こえ、
行ってみると子供たちが枕を手に遊んでいたのだと。


全ては夢だったのだと・・・・

現実ではなかったのだと・・・・



そうして強く強く思う。

『ここは私たちの家。どこにも行かない』、と。




使用人のミルズ夫人が言う。

『こちら側と向こう側と共存していかなくてはいけない』のだと。

こちらが気付く場合もある。
あちらが気付く場合もある。

そういうものだと、折り合っていかなくてはいけない。

のだと。。。。





これ、何となく分かる気がする。

私はしっかりハッキリ見えるわけではないけれど、
何故かうちが通り道になっているようで、
時々気配を感じたり、うっすらと姿が見えたり、タバコの匂いがしたりする。

常に感じるわけじゃなくて、きっとこのミルズ夫人の言う通りで、
私が気付いている時もあれば、気付いていない時もあって、
あちら側が私を意識してる時もあれば、意識してない時もあるのかなと。






ほとんどのホラー作品は『現実の人間』側に立って作られている。

この『アザーズ』は死者側に立った作品。

これの他にもそういう作品っていくつかあるけれど、
この作品のように、屋敷内という『閉じた空間』の中だけで描かれているのは
珍しいんじゃないかな。

そして、血しぶきとか、オドロオドロシイ死者の姿とかいう
ホラーに付き物の映像は皆無。

血なまぐさいところは一切出さずに、
屋敷の雰囲気と薄暗さと役者たちの表情と声だけで恐怖と切迫感を伝えてくる。

2回とも見たのは吹替え版なので、原語の印象は分からないけど。(苦笑)


重要な役割であるグレースが戸田恵子さんで良かった。

これがもし、そこらの女優さんもしくはタレントだったら・・・・


映画の面白味が半減・・・どころか皆無になってたことだろうな。


(実は、ちょっと前に見た某映画の主人公の吹替えが某タレントで
 あまりの下手さに感想を書いたら悪口になると思って書けなかったものが・・・
 映画自体は良かったから、次見る時は字幕で見ようと心に決めた)










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