昨日、手元に届いたこちらのCD。

禁断吸血鬼~黄薔薇ノ咎人~
ボイスは立花慎之介さん。
今日は、これの感想を。
いつものように、ネタばれ有りなので、
自分が聞く前は何も知りたくないって人や
シチュエーションCDに興味のない人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
パチン
フリードリヒの指の音で始まる本編。
女の子が一人で出歩くのはどうかという時間帯。
ここはフランス。
『わたし』はバレリーナのようだ。
複数の暴漢に絡まれていたところを助けてくれたのが、彼。
左右の眼の色が違う彼。
髪の毛の色も明るいゴールド。
指をパチンと鳴らしただけなのに、
暴漢たちは動けなくなり、倒れてしまう。
・・・あなたは、何者?・・・魔法使い?
尋ねてみると、あっさりと・・・・・本当にあっさりと『吸血鬼』だと明かしてくれた。
でもね、なんか・・・・私・・・バカにされてる?
彼は・・・話し方も、態度も、すごく偉そうなの。
わたしのことが気に入ったという彼。
コレクションに加えるために彼の屋敷へ連れて来られる。
彼の魔法でこの部屋のドアを開けることはできない。
自分の身体も自分の思い通りにならない。
自分の所有物になれと言う。
自分のためだけに踊る人形。
わたしが自由にできないように、足を鎖で縛られてしまった。
ここから出たくて、何度もドアを開けようとしているのだけど、
彼の魔法がかかっているからなのか、どう頑張っても開かない。
オペラ座の舞台の審査に・・・どうしても出たい。
彼に頼んでみたけれど・・・・・許してもらえない。
地下室の蝶の標本を見せられた。
・・・わたしはこの蝶の標本と同じ?
彼は毎日バレエのレッスンをしてくれる。
ここへ連れて来られて二週間。
今日は、オペラ座の審査の日・・・。
『空が見たい』
嘘をついた。
『違う衣装を着たい』
もう一つ・・・嘘をついた。
彼が衣装を取りに行っている隙に屋敷を逃げ出した。
どうしても・・・・どうしても、この審査を、受けたい!
審査を終え、街を彷徨う。
どうして?
ここ、この道だと思ったのに・・・
どうして、屋敷が見つからないの?
突然、馬の蹄と馬車の音が・・・・!!!
目を開けると、彼が目の前に。
良い知らせと、悪い知らせがあると言う。
良い知らせは、審査に合格したこと。
悪い知らせは、帰り道に馬車に轢かれてしまい足を怪我してしまったこと。
とても足が痛い。
痛くて眠れない、と言うと、彼が昔語りをしてくれた。
戦乱の最中に生まれた彼、フリードリヒ。
『人質』という名目でドイツからフランスへ送られた。
その当時、行方不明になっていた兄がいるという。
どんな運命のいたずらか、
イングランド軍を率いてきたのは・・・フリードリヒの兄。
捨てられた自分。
血族に望まれていた兄。
心に浮かんだのは肉親への愛情ではなく、憎悪。
黄薔薇の花言葉は、『裏切り』
兄を裏切り、血族を裏切り、この呪われた血を消滅させる。
それが、彼の望み。
足が思うように動かない。
彼は前のようにレッスンをしてくれるけれど・・・
だけど、動かないよ!!
レッスンをしなければ、歩けるようにすらならない、と。
わたしからバレエを取ったら、いったい何が残ると言うの?!
衝動的に自殺を図ってしまった、わたし。
薄れる意識の中で、彼がとても動揺しているのが分かる。
何故?
踊れなくなった人形は、もう必要ないものなんじゃないの?
・・・わたしは、もう何の価値もない存在・・・なんでしょう?
目覚めると、嬉しそうな彼の顔が見えた。
契約の口付けと吸血をされて、わたしは彼の血族に迎えられたようだ。
吸血鬼になることで、怪我をした足も治っている。
その対価として、もう二度と日の光は見ることができないけれど。
だけど、後悔なんかしていない。
彼と、ずっと一緒にいられるのだから。
ちょっと・・・いえ・・かなり歪んで強引で・・・いやらしいけれど。。。。
それでも、永遠に自分のものだと言ってくれる彼の言葉が嬉しい。
この先、どうなっていくのか分からないけれど、
わたしは彼とともに歩んでいく。
彼のことを、愛しているから。
ということで、今回初めて近しい血族の話しが出てきました。
イングランド軍を率いていて、
その後、どういう経緯なのかフランスにいることが分かった。
血族に、兄に憎悪を持っていたフリードリヒは兄の情報をフランス王に売る。
長いこと捕えられていたはずの兄は、
いつの間にか牢獄からいなくなってしまった。
ん?
これって・・・・
兄って・・・もしかして・・・・・・・青薔薇ノ騎士のルドルフ??
微妙に違う気もするし、そうのような気もするし・・・・・。
たけど、ルックスは兄弟とは思えないほど違うのね。
じゃ、別人?
これから、『兄』が出てくるのか?
フリードリヒを『人質』として差し出した両親は・・・・誰?
うーん、中世ヨーロッパの戦乱の時期というのは、
何やら入り組んでいて、それでなくても歴史に疎いのに・・・。
同じような国で、同じような戦乱が繰り返されているから、
同じことを指しているのか、違うのか、分からない。
もやもやするよ~(汗)
『こうじゃん』って解明できた人、コメントください!
今まで、血族の話しは出ても、ここまで絡んでくることはなかったから。
これから先のCDで徐々に血族の謎が解き明かされていくのでしょうか?!
そして、技術的なこと。
今回は、トラック移行もとてもスムーズ。
前までの妙に長いとか、妙に短いといった不自然さはありません。
とても自然でしたね。
素晴らしい♪
これも、とてもとても良い作品になりました。
さてさて・・・・・・
ここ最近、ガッツリ吸血されるもの(ディアラバ)や
とてつもなくエロいもの(新撰組黙秘録)をヘビロテしているからなのか、
立花さんの声が好みでないからなのか、
はたまた、その両方なのか。(この確率が高いな)
ゾクン感は中程度。
思わず声が出るといった身体の反応は無し。
胸がいっぱいになって涙が溢れるということも無し。
淡々と聞いていられちゃったって感じ。
紅薔薇、白薔薇、青薔薇、そして黄薔薇。
この中で、どれが一番?
と訊かれたら、迷わず『紅薔薇ノ王』と答えます。
マクシミリアンには泣かされましたからね。
胸が苦しくて、切なくて。。。
さて、次はきっと『紫薔薇ノ○○』。
(ジャケ絵の秘密からw)
どんな『彼』が現れるのか。
とてもとても、楽しみです。

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