夕方のこと。

チャイムが鳴った。

インターフォンに出る。


『はい』


「&$('##&%・・・・・いますか?」



・・・日本語を喋ってくれ。。。。



『はい?なんでしょうか?』


「あぁ、お母さんですか」



・・・どうやら、子供が出たと思ったらしい。。。

・・・ちっ、それで押し通せばよかった。



「新聞の&%’#%$’」



・・・何を言ってるのかはっきり聞こえない。面倒臭そうな相手だ。。。。

・・・でも、『新聞の・・・』って聞こえたから、勧誘だな。



『新聞店に勤めてるので他紙は取りませんから』


・・・こう言えば、すんなり帰っていく。



・・・ところが、こいつ・・・・・・・



「じゃあ、勉強のためにいかがですか?」


・・・ん?勉強?。。。何の?


『勉強って・・・何のですか?』


「紙面の読み比べとか」



ほうほう、折り込み部隊の私が他紙の紙面を読み比べて、どうするというんだ。

折り込み広告数のチェック?

そんなものは、うちの店舗でやってるよ。


『どちらの販売店?』


「・・・・・・○○新聞店です」



・・・あぁ、あそこね。やっぱり。

・・・強引な勧誘で有名な新聞。


『他紙は取らないからお帰り下さい』






実家にいる時から、ずっと変えていない購読新聞。

今は、縁ができてるから余計に変えられない。


いや、変えるつもりもこれっぽっちもないのだが。



過去に一度だけ、他紙を購読したことがある。

1ヶ月だけ。


あれは、まだ20歳くらいの時のこと。

千葉県松戸に住んでいた時のこと。



元亭主がいたから、日曜だったのかな。


チャイムが鳴り、出てみると新聞の勧誘。


うちは読売しか取らないと言っているのに、しつこい。

とにかくしつこい。

インターフォンなんてないアパートで、玄関のドアに足をはさみこんで

閉められないように小細工をしている。


・・・こいつ、女だと思って舐めてるな。。。



こういうところへは絶対に顔を出そうとしない元亭主を呼ぶ。

仕方なさそうに出て来たはいいけれど・・・。


「取ってあげれば?」


・・・なんだと~?!!

・・・お前、どっちに味方してんだ!!



この強引な勧誘員もしてやったりの表情。


『1ヶ月でも2ヶ月でもいいですから』



仕方ない。


『じゃあ、1ヶ月だけ』


読売を止める気はない。

楽しみにしてるシリーズ記事もある。

連続小説も読んでる。



「ここにハンコお願いします」



ハンコを持って、再び玄関先へ。



「ここに判を・・・」


指さされたのは翌月の月の数字。

確か、『5』。


そうしたら、いきなりハンコを押した数字の横から、線を引き始める。

ん?どゆこと?



「どうせだから、6か月イイですよね☆」


・・イイですよね☆・・・じゃないよ



『ちょっと、止めてくださいよ。何やってんですか。

私、1ヶ月だけって言いましたよね』


「ま、いいじゃないですか」


と、さっさと立ち去る。


その後ろ姿に向かって



『1ヶ月分しか新聞代払いませんからね。ちゃんと止めてくださいよ』


へらへらとした笑いを残し、立ち去っていく。



くっそ~



数日後、5月から新聞はダブルになった。

もちろん、読むのは読売新聞。

そっちは開きもせずに古新聞入れにポン。



6月1日。

入ってるじゃないか。



6月2日。

今日も入ってる。

あいつめ~




新聞販売店に電話する。


『1ヶ月だけって契約したのを、無理やり横線を引かれたんですけど。

6月分からは新聞代払いませんよ。すぐに止めてください』



ほどなく、所長が来た。

前回は玄関を開けてしまって失敗だったから、

今回は玄関脇の窓越しに対応だ。


まず、勝手に契約を伸ばしたことを謝ってきた。(当たり前だ)


続いて、泣き落とし。


『彼にも家族がいるので契約1つって大切なんです。

このまま取ってもらえませんか』


「絶対に嫌です。勝手に契約を詐称しておいて、家族がどうのって何ですか。

関係ないことですよね」


『そこを何とか・・・』



もちろん、断り、


「帰ってください」


と、窓を閉めた。



そうしたら、この『所長』どうしたと思いますか?



『何だ、この野郎!!』


という、暴言の後、玄関のドアを2度3度と蹴り飛ばした。



所長という立場の人間が、こうよ。





数ヵ月後、再び別の勧誘員が来た。


『この間、嫌なことされたので絶対取りませんから』


「え、何かあったんですか?」



この人に、事の顛末を全て話し、


『だから、うちでは今後一切お宅の新聞は取りません。

もう、二度と勧誘にも来ないでください』



「あぁ、そうですよね。そんなことあったら絶対嫌ですよね。

わかりました。勧誘に回らないように手配します」



この人はいい人だった。

本当にこの後、うちが引っ越すまでの間、一度も勧誘に来ることはなかった。





引っ越し先、当然この新聞の勧誘員が回ってくる。


ここでも、これを話し、取る気はないことを告げた。



『でも、販売店が違いますから。うちは絶対そんなことしません』


「たとえそうだとしても、読んでいるこちら側にしてみれば同じですから。

言いたいことがあるなら、松戸の○○地区の販売店に言ってください」





そうそう、勧誘員は社員の他にも『勧誘専門』の組織があって、

月に何度か勧誘専門員が回ります。


うちの店舗だけか、全国的にそうなのかはわからないけど、

とりあえず、うちの店舗では、この『勧誘員』が取ってきた契約は

社員が電話で確認することになっている。



強引な勧誘があったら、きっぱり、はっきり断ってね。










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