緊急事態宣言で外出を自粛していた時に交換しました。
5月に新車1ヶ月無料点検を実施しましたが、その時はオイル交換をしませんでした。
点検時にドリーム店へバイクを持ち込めばオイル代が無料になるのですが、走行距離が
239kmと短かったことと、オイルのグレードがG2指定でしたので、自分で交換することに
しました。(詳細は過去の記事を参照 ⇒ 5月に実施した新車点検の記事)
↓今回使用したオイルはホンダ純正ウルトラオイルです。
メーカーのオススメではG3の10Wー30です。
G2の10Wー30でも問題ないようですが、拘ってG3オイルで交換することにしました。
↑ 社外品のオイルで交換しようと思いましたが、DCTなので後々オイルが原因で不具合が
出ても困るので、信頼と実績の純正品にしました。
以前乗っていたSC68はELF社製のオイルを入れてました。
ちなみに、G2は部分合成オイル、G3は化学合成オイルです。違いはこちらから
↓ オイルフィルターも純正品です。
今回はフィルターとフィルターレンチ(工具)付きを注文しました。
↑ 次回注文するときはフィルターのみでOKです。
今まではプライヤで無理やり外していたのですが、せっかくですので。
↓ こちらはDCT用のオイルフィルターとOリングです。
エンジンオイル用のフィルターとは別にDCT用の専用フィルターが付いてます。
社外品でも入手できますが、ここはやっぱり純正品を選びたいところです。
純正以外のオイルやエレメントでDCTが壊れるとは思いませんが、オイルも純正にしましたし
不具合が起きてから社外品を疑うのも何ですから。
↓ ドレンボルトをマグネット付きのワイヤークランプできるタイプに交換しました。
SC79のDCT付きはドレンボルトが3個あります。(M/Tは1個)
↑ 当然?Goldwing用はありませんので、他車種流用です。
モンキー系エンジン用のドレンボルトがGLにも使えます。
↓ 同じドレンボルトですが、色違いです。
同色で揃えたかったのですが、在庫がありませんでしたので仕方なく色違いです。
そもそも、エンジンの下側なので見えません。
↓ 更にもう一つ、油温計のセンサーを取り付けるためのアタッチメントをドレンボルトと交換して
取り付けます。
↑ デイトナ社製の油温計を以前乗っていたSC68に付けていて、移設するためにアダプタを
交換します。(ネジ径が違うので)
↓ 左が以前乗っていたSC68の物、右がSC79用。
↓ ドレンボルトが貫通式になっていて、センサーを入れてオイルの温度を測るタイプです。
↑ センサーを外して付け替えます。
↓ センサーを取り付ける前です。
↓ そのままセンサーを付けるとオイル漏れしてしまうので、シーリングテープを巻きます。
↑ これは「シールテープ」と呼ばれているもので、水道管の継ぎ手などにもよく使われている物です。
「液体が漏れては困るネジ部」に使われます。
新品のセンサーには既にテープが巻かれていますが、再使用となるのでテープが必要です。
ホームセンター等で約100円で入手できます。
↓ SC79用にセンサーを付け替えたところ。
↓ センサーは突き出るほど長くないので、こんな感じで奥まってます。
↑ デイトナ以外のメーカーを見てもセンサーの長さは殆ど変わらないようです。
ちなみに、同じデイトナ社製の油温計でも互換性が無い場合がありますので、必ず専用品が
必要になります。(もちろん、共有できるタイプのセンサーもあります)
↓ これはDCT用オイルフィルターです。左が新品、右が取り外したもの。
↑ 汚れているように見えますが、新品のフィルターをキレイなオイルに浸しても同じくらい汚れて
見える場合があります。
また、オイルが溜まっている状態を見るのと、少量抜き取って白い紙に付けて見るのとでは
だいぶ違います。容器や量などにより見え方では汚れ具合が判断できない場合があるので
オイル交換は走行距離や期間などでしっかりと管理して交換すると良いかも知れません。
↓ 「THIS SIDE TOWARDS ENGINE」と書かれています。
「この面をエンジン側に向ける」と書いてあります。この面が上になります。
↓ 反対側には「THIS SIDE AND SPRING TOWARDS
FILTER COVER」と書いてあります。
「この面とスプリングをフィルターカバーに向ける」と書いてあります。
また、「OUT-SIDE」とも書かれており、「外側」と書いてあります。
↑ フィルターをセットする際「OUT-SIDE」と書かれた方を車両外側に向けて取り付け、
フィルターとフィルターカバーとの間にスプリングを入れて、フィルターカバーを取り付けます。
難しい作業ではありませんので向きを確認したり、スプリングをしっかりセットしたりすれば
問題ありません。
↓ 左上がオイルフィルター、油温センサーとブルーのドレンボルト、ワイヤークランプの先に
シルバーのドレンボルトが見えます。
↓ DCT用オイルフィルタ(カバー)とシルバーのドレンボルト。
↑ フィルターカバー用取り付けボルトをワイヤークランプタイプに交換してあります。
このボルトは過去の出来事。③オイルレベルゲージ交換で使用したフラワーヘッドボルトです。
ボルトの規格は M6×20mm でワイヤークランプ用の穴が開いています。
今回使用したワイヤーはステンレス製で0.7mmを選びました。(穴が1.0mmなので)
丁度良い感じでクランプできましたが、作業しにくい場所でのワイヤリングなので、少々センスに
欠けますが、次回以降、精度を上げたいと思います。
↓ 表示部はセンターフェアリングに付けました。左側が油温計、右側が電圧計です。
↓ 油温計(マルチ温度計なので別売センサーを買えば水温計にもなります)
DAYTONA社製 AQUAPROVA SERIES コンパクトオイルテンプメーター
↓ 電圧計です。ACC電源に配線してあります。
DAYTONA社製 AQUAPROVA コンパクトボルトメーター
↓ ヒューズBOXにACC電源取り出しターミナルがあるので、そこに接続しました。
見難いですが、油温計と電圧計の両方の電源をここから取っています。
↑ 見難いですが、プラスネジの上が「+」で下が「-」です。
図にある上から3番目の10Aヒューズがこのターミナル用のヒューズです。
DCTもM/Tも同じ配列です。用法・容量を守って使えば問題ありません。
ACCがONで電気が流れます。
配線は左フォグランプカバーやサイドフェアリング、トップフェアリングなど外して作業した方が
良いかと思います。
以上でオイル交換とフィルター交換と油温計取り付けと電圧計取り付けが終了です。
下記にサービスデータを記載しておきますのでご参照ください。
※2020年モデルでの規定値となります。
※最新モデルではオイル量や部品番号、締め付けトルクなどが変更になっている場合が
ありますので、参考程度にご利用ください。
◆エンジンオイル◆
ホンダ ウルトラ オイル G3 10W-30
1L缶 部品番号 08234-99961
20L缶 部品番号 08234-99967
《交換量》
DCT オイル交換のみ ⇒ 4.4L フィルター交換時 ⇒ 4.6L
M/T オイル交換のみ ⇒ 3.5L フィルター交換時 ⇒ 3.7L
《油量の確認方法》
①エンジンオイルを既定量注入し、5分程度暖気運転する。
②エンジン停止後、3分経ってからオイルレベルゲージでオイル量を確認。
※レベルゲージの「LからHの間」にオイルが付着していること。
※センタースタンドが無い場合は車体を垂直状態にして量を確認すること。
※オイルエレメントやドレンボルトからオイル漏れが無いか確認。
※オイルの入れすぎは「オイルたたき」の原因となり、出力低下や燃費の悪化、エンジン不調
などを引き起こしますので注意!
◆オイルドレンボルト◆ ※DCTは3個、M/Tは1個
ボルト ⇒ M12×12.5mm×P1.5(今回交換したボルトはこちら)
《締め付けトルク》
30N・m(3.06kgm)
◆オイルフィルター◆
純正オイルフィルター(脱着工具付き) 15010-MCE-H51
純正オイルフィルター(脱着工具付き) 15410-MFJ-D01
※新品を取り付ける際にシール部とネジ部にオイルを塗布する
《締め付けトルク》
26N・m(2.65kgm)
◆オイルフィルターカバー取付ボルト◆
ボルト ⇒ M6×18mm×P1.0(今回交換したボルトはこちら)
《締め付けトルク》
10N・m(1.02kgm) ⇒ M6ボルトの標準締め付けトルク
※「M6ボルトの標準締め付けトルク」とは
当該ボルトの締め付けトルクはサービスマニュアルで特記(記載)がありません。
その場合、ボルトのサイズから標準締め付けトルクが設定されているので参照します。
◆その他◆
今回の作業で油温計(センサー)のドレンボルトを現在の位置に取り付けた理由
⇒ DCTはドレンボルトが3個、M/Tは1個ですが、共通するボルトの位置に油温計を
付けました。 また、唯一ボルト取り付け向きが斜めになっていることも理由です。
ボルトが真下に向いていると、センサーも真下に向き、出っ張ります。
今回取り付けたところは斜めになっているため、取り回しも問題ありません。
ただし、規定トルクでの締め付けやワイヤークランプができないため、時々確認する
必要があると思います。
《今日の一言》
「春と梅雨を飛び越え」
◆解説◆
願うは、休みの日に雨にならないでほしいです。