恋をしている人しか出会えない人魚姫とフリーターのうさぎのお話。
ピーコック
「やぁ、お姫様。今日も王子様のことを考えているの?」
人魚姫
「あら、またきたの?暇なのね。」
ピーコック
「フリーターっていうのは暇なんだよ。」
人魚姫
「もっと働けばいいじゃない。」
ピーコック
「めんどくさいんだよ。まわりのやつらはめちゃくちゃ働いてる、働いてる奴ってさ働かない奴をみると働けばいいじゃんって言うじゃない?そんなの余計なお世話なんだよね。」
人魚姫
「あなたのおにいさんがこないだ来たけど恋は実ったのかしら。相手の女の子も彼が気になってたみたいだけど。」
ピーコック
「そうだね、きっともうすぐうまくいくよ。」
人魚姫
「それならよかった。ならもうあたしに会いに来ることもなくなるわね。」
ピーコック
「ねえ、たまには休んだら?休むのもひとつの仕事じゃない?」
人魚姫
「あたしはみんなの恋が実るように見守るのが仕事なの。休んでいる暇なんてないのよ。」
ピーコック
「そう、でもお姫様、自分はどうなるの?一生泡のままでいるつもりなの?」
人魚姫
「あたしはもう恋をしたあとなの。このままでいるほかにしょうがないじゃない。」
ピーコック
「ああ、魔法かなにかにかかっているんだっけ?でもさ、そんなの変わりたいって思ったらいくらでも変われるはずだよ。」
人魚姫
「でもどうやって変わったらいいのかわからないんだもの。」
ピーコック
「お姫様っていうのは軟弱で困るね。」
人魚姫
「あなたいちいちうるさいわね。あなたの恋はなかなか実らないみたいだけど。」
ピーコック
「好きになった相手が悪かったんだよ。時間がかかるのさ。」
人魚姫
「そんなこといってずっとここにくるじゃない。相手はだれ?よっぽど鈍いのね。力になってあげる。」
ピーコック
「ぜひ力になってほしいね。でもまず、その子が自分で変わりたいって思えるようになってくれなきゃ。」人魚姫
「えらそうね。」
ピーコック
「お姫様、君は一生報われない彼のことを思って泡のままで生きてるか死んでるかわからないまま終わるつもりなの?」
人魚姫
「…。」
ピーコック
「他人の恋を応援して実るのを見守って君は泡のままここで漂っている。本当はそれが居心地がいいからそうしているだけなんじゃないの?傷つかなくてすむから。違う?」
人魚姫
「違うわ。もう恋なんてしたくないだけ。」
ピーコック
「傷つくのが恐いからだろ?ほら、そうやってずっと逃げてるだけなんだよ。自分の殻に閉じ籠っているから泡のままなんだよ。」
人魚姫
「あなた失礼よ。もう帰って!あなたの恋なんて一生実らなければいいわ。」
ピーコック
「実らせるさ。お姫様、初めて会った時から俺は君に恋してた。恋をしてたから出会ったんじゃない。君に恋をするために出会ったんだ。わかる?これから君は俺を好きになるんだよ。」人魚姫
「わからないわ。強引すぎるし、あたしはあなたのことを好きかどうかわからないし…」
ピーコック
「泡のままだからわからないんだよ。もう一度恋をしてみたいと思わない?人魚姫。俺と色んな景色をみにいこう?きっと楽しいよ。」
人魚姫
「フリーターのうさぎと?なんだか笑ってしまうわ。」
ピーコック
「俺も泡になったお姫様に恋をする予定はなかったんだぜ。一緒にここから始めよう。2人ならなんとでもなるから。」
人魚姫
「でも…今は無理よ。そのうちきっとあなたを好きになって魔法をとく方法をみつけるわ。それまで待って。」
ピーコック
「そのうち、なんて当てにならないな。今がその時さ。お姫様、泡になる前の名前はなんていうの?」
人魚姫
「もう誰も呼ばない名前よ。リゲル。」
ピーコック
「リゲル、俺は君が好きだ。一緒に生きていきたい。だからもう一度笑って、一緒に歌おう。今度は誰にでも見える姿と誰にでも聞こえる声で。」
人魚姫
「また傷ついたときはどうするの?」
ピーコック
「何度だって立ち上がればいい。傷つくのが恐くて恋なんかできるか。俺だって君を好きになるのは恐いんだ。同じなんだよ。ただ君と一緒に生きたいだけ。」人魚姫
「…そうね、あたしもあなたと一緒に笑ってみたい。」
うさぎのうでのなかで泡が虹色に輝いて美しい人魚になりました。
人魚の名前はリゲル。
もう悲しい人魚姫ではありません。
ピーコック
「やぁ、お姫様。今日も王子様のことを考えているの?」
人魚姫
「あら、またきたの?暇なのね。」
ピーコック
「フリーターっていうのは暇なんだよ。」
人魚姫
「もっと働けばいいじゃない。」
ピーコック
「めんどくさいんだよ。まわりのやつらはめちゃくちゃ働いてる、働いてる奴ってさ働かない奴をみると働けばいいじゃんって言うじゃない?そんなの余計なお世話なんだよね。」
人魚姫
「あなたのおにいさんがこないだ来たけど恋は実ったのかしら。相手の女の子も彼が気になってたみたいだけど。」
ピーコック
「そうだね、きっともうすぐうまくいくよ。」
人魚姫
「それならよかった。ならもうあたしに会いに来ることもなくなるわね。」
ピーコック
「ねえ、たまには休んだら?休むのもひとつの仕事じゃない?」
人魚姫
「あたしはみんなの恋が実るように見守るのが仕事なの。休んでいる暇なんてないのよ。」
ピーコック
「そう、でもお姫様、自分はどうなるの?一生泡のままでいるつもりなの?」
人魚姫
「あたしはもう恋をしたあとなの。このままでいるほかにしょうがないじゃない。」
ピーコック
「ああ、魔法かなにかにかかっているんだっけ?でもさ、そんなの変わりたいって思ったらいくらでも変われるはずだよ。」
人魚姫
「でもどうやって変わったらいいのかわからないんだもの。」
ピーコック
「お姫様っていうのは軟弱で困るね。」
人魚姫
「あなたいちいちうるさいわね。あなたの恋はなかなか実らないみたいだけど。」
ピーコック
「好きになった相手が悪かったんだよ。時間がかかるのさ。」
人魚姫
「そんなこといってずっとここにくるじゃない。相手はだれ?よっぽど鈍いのね。力になってあげる。」
ピーコック
「ぜひ力になってほしいね。でもまず、その子が自分で変わりたいって思えるようになってくれなきゃ。」人魚姫
「えらそうね。」
ピーコック
「お姫様、君は一生報われない彼のことを思って泡のままで生きてるか死んでるかわからないまま終わるつもりなの?」
人魚姫
「…。」
ピーコック
「他人の恋を応援して実るのを見守って君は泡のままここで漂っている。本当はそれが居心地がいいからそうしているだけなんじゃないの?傷つかなくてすむから。違う?」
人魚姫
「違うわ。もう恋なんてしたくないだけ。」
ピーコック
「傷つくのが恐いからだろ?ほら、そうやってずっと逃げてるだけなんだよ。自分の殻に閉じ籠っているから泡のままなんだよ。」
人魚姫
「あなた失礼よ。もう帰って!あなたの恋なんて一生実らなければいいわ。」
ピーコック
「実らせるさ。お姫様、初めて会った時から俺は君に恋してた。恋をしてたから出会ったんじゃない。君に恋をするために出会ったんだ。わかる?これから君は俺を好きになるんだよ。」人魚姫
「わからないわ。強引すぎるし、あたしはあなたのことを好きかどうかわからないし…」
ピーコック
「泡のままだからわからないんだよ。もう一度恋をしてみたいと思わない?人魚姫。俺と色んな景色をみにいこう?きっと楽しいよ。」
人魚姫
「フリーターのうさぎと?なんだか笑ってしまうわ。」
ピーコック
「俺も泡になったお姫様に恋をする予定はなかったんだぜ。一緒にここから始めよう。2人ならなんとでもなるから。」
人魚姫
「でも…今は無理よ。そのうちきっとあなたを好きになって魔法をとく方法をみつけるわ。それまで待って。」
ピーコック
「そのうち、なんて当てにならないな。今がその時さ。お姫様、泡になる前の名前はなんていうの?」
人魚姫
「もう誰も呼ばない名前よ。リゲル。」
ピーコック
「リゲル、俺は君が好きだ。一緒に生きていきたい。だからもう一度笑って、一緒に歌おう。今度は誰にでも見える姿と誰にでも聞こえる声で。」
人魚姫
「また傷ついたときはどうするの?」
ピーコック
「何度だって立ち上がればいい。傷つくのが恐くて恋なんかできるか。俺だって君を好きになるのは恐いんだ。同じなんだよ。ただ君と一緒に生きたいだけ。」人魚姫
「…そうね、あたしもあなたと一緒に笑ってみたい。」
うさぎのうでのなかで泡が虹色に輝いて美しい人魚になりました。
人魚の名前はリゲル。
もう悲しい人魚姫ではありません。