みなさんこんにちは チェンです
少し暖かくなりましたね
みなさんお加減いかがですか?
本日の目当ては「ムービーデー」です
みんな大好きです
今日は石川啄木の詩を紹介します。当時目新しかった映画(活動写真)について綴った詩です
げに、かの場末の縁日の夜の
活動写真の小屋の中に、
青臭きアセチレン瓦斯の漂へる中に、
鋭くも響きわたりし
秋の夜の呼子の笛はかなしかりしかな。
ひょろろろと鳴りて消ゆれば、
あたり忽ち暗くなりて、
薄青きいたづら小僧の映画ぞわが眼にはうつりたる。
やがて、また、ひょろろと鳴れば、
声嗄れし説明者こそ、
西洋の幽霊の如き手つきして、
くどくどと何事を語り出でけれ。
我はただ涙ぐまれき。
されど、そは、三年も前の記憶なり。
はてしなき議論の後の疲れたる心を抱き、
同志の中の誰彼の心弱さを憎みつつ、
ただひとり、雨の夜の町を帰り来れば、
ゆくりなく、かの呼子の笛が思ひ出されたり。
――ひょろろろと、
また、ひょろろろと――
我は、ふと、涙ぐまれぬ。
げに、げに、わが心の餓ゑて空しきこと、
今も猶昔のごとし。
以上です。
映画は昔から人気がありますね
以上チェンでした~~~