みなさんこんにちは チェンです

 

本日はシネマデーということで、シネマに関する詩を紹介します。

 

ベルリン・天使の詩」(ビム・ベンダース監督)の挿入詩です

 

子供は子供だった頃、
腕をぶらぶらさせて歩いた、
小川は川になればいいのに、
川は急流になればいいのに、
水たまりは海になればいいのにと。

子供は子供だった頃、
自分が子供だとは知らず、
どんなものにも魂があり、
すべての魂はひとつだった。

子供は子供だった頃、
物事に対する意見などなく、
癖もなく、
足を組んで座ったり、
駆けまわったり、
髪にはつむじがあって、
すましもせずに写真を撮られた。

ペーター・ハントケ「幼年時代の歌」より

 

オーストリアの詩人、ペーター・ハントケの「幼年時代の歌」。冒頭で読まれるのは3連目までだけれど、詩は映画の随所で同じ天使の声によって朗読され、通奏低音のように続いてゆく。全体は10の連からなり、そのすべての連が「子供は子供だった頃……」で始まる詩だ。この言葉に呼応するように、映画の中では子供だけが天使の姿を見る。まるで、永遠を垣間見る能力が、子供にだけは残されているかのように。

 

素敵な詩ですね

以上チェンでした~~~~

 

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