36/39 長期旅行指南 | ✈地球サイズの晴天* 100カ国traveler旅ブログ

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これまで100ヵ国を旅した東京で働くさらり~まん兼バックパッカーが日本と海外に関する旅とグルメの情報・ディープスポットを紹介します.
The traveler working in Tokyo who traveled to 100 countries to introduce Journey of information blog.


閑話休題。今回、ベネズエラの治安がやばいという話が旅人の間で、蔓延
していて、実際、本当に行ったという人の話ではなく、又聞きの、その又聞き
になっているようでした。きょうびの若い旅人は、ビビりすぎというか、
情報が簡単に拾える時代だから、その安易な情報に流されるというか、
それが活きた情報なのか、本当に実際現地はそうなのか。
ただただ見極めがはっきりいって弱腰なだけなんじゃないでしょうか。
危険の感度を磨いて、もっと相手の懐深くに入っていけないのかな、
って思います。強盗だって泥棒だって人間なんです。人間対人間。相手側に
立てば、見えてくる対策はあります。どうすればリスクを回避しながら自分
の旅が遂行できるか、戦争状態の国には、それは近づかない方がいいでしょう。
それでも生活している人はいるという現実は一方ではあります。いわゆる
旅行治安、強盗、スリ、置引き等は考えればうまく回避できるはず。

あと無駄に荷物多いよね。それだけでアフリカ中南米を本気で旅する気は
あるのかって思います。30L程度なら狙われないし、走ってすぐに逃げら
れるから。ヨ-ロッパの延長線上で中南米、アフリカは深く入れませんよ。
はっきりいって旅を舐めすぎではないでしょうか。長期旅行者という悦に
浸っているだけで、何のアイデアも、今いる自分の状況もよく分かってない。
まず旅の期間にみんな悩んでいて、南米にくる頃には、東回りで6ヶ月目、
西回りで1年-1年半という旅人が平均で、もう4年、5年旅してますという
世捨て人系の旅人も、たまにいます。南米は治安悪いですが、アフリカと
比べれば、気候がよく過ごしやすいですし、非日常感に浸れるから、
一日たいして何もしなくても旅してる感は確かにあります。
とはいえですよ、アフリカ1年、中南米1年で十分旅できませんか。それって、
だらだらしてるだけじゃないですか。

短期旅行者に向かって、よく2,3日その町にいただけで、旅したと言えるか、
ブエノスアイレスに来ただけで、パタゴニアにも、イグアスにも行かずに、
アルゼンチンを旅したと言えるか、と云う長期旅行者がいます。それじゃあ
最低ガイドブックに紹介されているようなところは当然全部行っているんです
よね、って聞くともちろん行ってません。長いったって、ただ日がな無為に
一日を過ごしているだけだろ。って思います。
祭りには興味ないんです、動物も、自然も、世界遺産も、もちろんブエノス
アイレスに居てもタンゴなど見に行ってません。はぁ、って感じです。
タンゴ鑑賞は10日分の宿代ですが、1ヶ月いるなら、ブエノス20日にして
タンゴ1回見に行けよって思う。旅は長さでも広さでも遠さでもなく、その
人の納得感です。自分が納得していれば内容は何でもいいのであって、
人との比較では無いのは確かです。だから、3年、4年旅しようが、1週間で
あろうが、そんなことはどうでもいいことなのです。しかしながらですよ、
旅とは何ですか。旅の定義は、その人の経験や価値基準を高める行動な
訳ですから、それ無くして旅とはいえない訳です。何しに来てんのって。思う訳です。
サンバは2月の限られた時期しか行けないんだから、そのチャンスは人生で
そう何度もないから頑張って行けって思う。固定観念に囚われたり、自分の
可能性を閉ざすことなく限界にチャレンジし、自分の変化に期待しないこと
には何も新しいことは拡がらない。

あと社会復帰を気にしたり、漠然と旅後を悩む長期旅人も相変わらず多いです。
沈没せず真面目に旅してる人でも、そういう傾向は大きいです。それは
わからんでも無いですが、悩む暇がもったいないって。お金が尽きたら帰る
っていうのも違うって思う。借金してでも、納得して無いなら、とことん旅
すべきでしょ。そうじゃなきゃ、やはり期限は決めて、目標を決めて、
今を精一杯、旅すべきでしょう。ゴ-ルがなく、今適当なことやっているから
悩むんです。悩む暇あったら、一生懸命今を旅しろよって。

じゃあ、長旅の期限ってどう考えればいいのよって、主に26歳から35歳
くらいまでの人に告ぐ話ですが、だいたい普通に東京や大阪で働けば、年収
600万円以上は稼ぐでしょう。旅で年間400万円使って、稼ぐはずの600万円
が逸失しますから、1年旅すると1千万円、3年旅すると3千万円掛かって
ます。これは贅沢ですね。一生に一度のことだからとはいえ、そう考えると、
きちっと世界を長旅して、その後の人生も社会に恩返してあなたの存在も価値
あるものにするなら、ずばり2年だと思います。1年は短いし、2年なら季節も
考えて、アフリカ、中南米をしっかり回れます。3年以上長旅してしまう人は、
無能で無策なのかなって思います。アジアや欧州みたいな柔いところは長旅
で行く場所ではありません。はっきりいって時間の無駄。社会人の休みで
行けば済むエリアです。アフリカと中南米。全部塗りつぶして2年です。以上。

あと長旅が再就職にマイナスと考える旅人も多いですが、そんなことは
まったくありません。その人次第ですし、企業からしたら、がっつり2年旅
した人って個性で見てくれますし、尊敬すらされます。憧れられる存在に
すらなれましょう。そのためにも期限と目的を持って誇れる旅を実行するに
尽きます。あなたの価値が高まる旅であり、自分への2千万円の投資なのです。
無駄金にしないよう、しっかりと旅しましょう。社会が嫌、逃避的で、悲観的
で、差別的な若者が多くなっているのも事実ですが、人生は正解が無いから
否定はしませんが、そういう人がその後の人生がうまくいく確率は低いです。
存在価値も低く軽んじられる人になっているかなって思います。回りに流され
ることなく、しっかり自分の意思を持って、ぽつねんとせず、しっかり回り
とコミュニケ-ションもとって、宿でもさわやかに挨拶し、毎日を楽しく
和かに旅を語れる旅人であれば、日本に戻ってからも十分活躍できること
でしょう。

それと、ひとつ思ったことですが、日本人宿で、毎日繰り広げられる、やって
きた旅人に、いかにこの町が危ないか、その治安を説明するくだりは、
ただの伝統芸だと思います。もちろん話はしっかり聞いて、気を付けるに
越したことはありませんが、そんな説明を聞いただけで呪縛されてしまって
行動できなくなるのは、はっきりいって洗脳されているだけです。
今日一日、郵便局に行って、市場でご飯買って帰ってきました。それで一つ
イベントこなしたから、もうどこにも出かけませーん。一日一イベント。
それ、はっきり言って術中に嵌り過ぎです。同じ場所に長く滞在してもらう
ための商法だと気づきましょう。一つの町がどんなにいい町だからといって
観光目的で来て、同じ町に1週間以上いる意味がわかりません。時間の無駄・
人生の無駄。無目的無為。それって旅といえるのでしょうか。賢く、佳い旅を!