また職場で泣いてしまった。
楽しく笑っているから大丈夫な気がするのに、
突然雲が広がり始める。
職場で孤独は感じない。居場所もあるし、何より皆が温かい。ありがたい。
働くことに対して苦はない。
とにかく頭が働かない。眼に力が入らない。
頭に風船を被っているような圧迫感とモヤがかかったような離人感。常にピントが合わない眼鏡をかけているような浮遊感。
現実を過ごす自分をもう一人の自分が見ているような感覚で、夢の中にいるような感じ。
早く夢から醒めたい。
けど、もしかしたら自分を守るために夢から醒めないでいるのかもしれない。
夢から醒めたあとの現実を考えたくないから。思い出したくないから。傷つきたくないから。
頭に浮かぶたび消そう消そうと脳内物質が騒ぎ出す。
いよいよダメか…と、足元に崩れる崖が映る。
ギリギリ。ギリギリ。
私を安全な場所に連れて行こうとしてくれる人がいること。それを思う間は、私は大丈夫。
その人たちさえも裏切る時がきたら終わりだ。
その時が来そうで不安。
なんとか耐えたい。