惜春に友の別れとかすみ空
清流の滝の瀬めぐる花笩
鶯の声なき後に山笑う
青空や抜き出る藤に蜂も舞う
春泥を歩く野道に花一片
古街道淡き花びら弥生尽
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
惜春に友の別れとかすみ空
清流の滝の瀬めぐる花笩
鶯の声なき後に山笑う
青空や抜き出る藤に蜂も舞う
春泥を歩く野道に花一片
古街道淡き花びら弥生尽
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
啓蟚や芝根もたげる長捏か
麗らかな花笑み桜の乳母車
春暁のまどろみ醒めぬ鳥の声
まどかなる川辺よぎるつがい鴨
源流の古武士偲や蝶(カワヒラコ)
春風に放つ餅投げ弁財天祭
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
風雪に老いてなお咲く臥竜梅
玉堂の掛け軸代えて春隣
夕東風や茜に映える棚すそ野
犬連れて身ぐるみ外す二月尽
蝋下萌の川面の土手や青むかな
柊を刺して豆まく軒柱
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
老なびて孫らと囲む雑煮箸
小夜嵐餅花ゆれるや小正月
朝まだき七草がゆの湯気が立
下萠に臥せて歩や子犬かな
蝋梅の甘く香や月の霜
寄せ鍋に気高く漂う無人会
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
清流に堰て止めるや落葉舟
山裾梢に別れの草紅葉
草片に斜陽映えるや秋の宵
古刹道木枯らし抜けて朝月夜
木枯にたえる鳰の尾花かな
森かげにそっと開くや馬酔木花
夕映えに竜胆いろずく草野かな
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
月出ていざよう尾花小夜の風
山の背に茜に泳ぐ鰯雲
八朔やたわわに積しシャインかな
大空にかつぎて疎ら神輿ゆく
天高しソコダイソコダイねり廻る
三千世草夕日落ちるや虫の闇
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
梢よりすき出る風と桐一葉
川面よりやさしく発る芒かな
どことなく音もなく舞う蜻蛉か
八朔や豊穣取り入る果実の里
秋風に黄金彩る稲田かな
敬老の祝いとどきし指を折る
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
清涼を軒端に揺らす風鈴か
炎天を笑い散らすや鬼の百合
梅雨明けて凛とたたずむ立葵
入江より釣船いずる朝曇り
孫だんらん旬を頬ばる鰻かな
旅浴衣袂も煙る花火かな
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
泡満ちて父の日記念のタンブラー
梔子の離弁に注ぐ梅雨しずく
梅雨晴れ間葉裏に潜む虫を切る
鶴川台郭公槌音の新普請
学童をよぎり後押す燕かな
犬の背に散るやつつむや夕蛍
古池をとり巻く野草芒種かな
黒南風白亜柱かこむ運動会
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()
湘南の入江に遠き白き富士
湘南の蒼き入江と彩のバラ
箱根路や強者競う初夏の花
目に青葉行く手に注ぐ山法師
緑陰にこもれ眩いシャガの花
湘南の長浜づたい浜木綿花
竹垣根溢れ咲きしや木香バラ
朝風に橘香る曲坂
大井超え島田の丘のバラ道し
藤棚の花びら臥する子犬かな
理事長 逸村一徳 ![]()
![]()