大学在学中から約3年半

娘は同じ所でバイトをしていました。


接客業で話す事も多く

疲れ易さや息苦しさもあって

終わると疲れ切って帰って来ていました。

ほんの少しの勤務時間だったけれど

バイト先の人にも恵まれて

ここまで続けて来れました。


その日バイトから帰って来た娘は

口数も少なくて、お風呂に入った後

泣いて目が真っ赤でした。


何かあったのは

すぐわかったけれど

涙が溢れていて、今はそっとして欲しいと。


それからとても精神的に不安定になって

でも周りにはわからないように

過ごしていたようです。


しばらく日が経ってから

泣きながらやっと理由を話しました。


あるお客さんが

お客様相談までクレーム連絡したようで

店長さんが呼ばれたそうです。


次ミスをしたら辞めさせろと

言っていたと。


元々クレーマーの方で

周りもその事をよく知っていたから、

店長さんもその話しを娘にした時

気にしないようにと言ってくれたけれど

「辛かった。泣くのは我慢して

その後も頑張った。

前ならば気にしなかったけれど

もう無理」と。


またクレームが来たらと思うと

もう気持ちがついていかないと。


つらい気持ちを数日間誰にも伝えず

自分の中にしまい込んで

忘れようとしていたと話しました。


とてもきつかったはずです。


最近、精神的に参ってしまっている中で

頑張って続けて来たけれど

コップの水が溢れ出るように

限界だったようです。


バイトに行く事は、今の娘にとって

社会と繋がり

家族以外と接する時間でもあったし

外に出て行く機会の一つでもあったから

しばらく休みを取る選択肢もありました。

でも「心が疲れて悲鳴を上げるくらいだったら

辞めていいと思うよ」と娘に話しました。


娘の希望に合う働く時間や求人は

なかなか見つからないだろうし

今のバイト先のような理解ある

場所はないと思っていたので

どう声をかければ良いか悩みました。


このまま引きこもってしまう

キッカケになってしまうかも

しれない。


このバイトが決まった時

ホッとしたと喜んでいたっけ。

一緒に働く人達に

失敗しても見守って貰ったり

同年代のバイトの中では長く働いていたので

いろいろ覚えて最後の締め業務も

出来るようになりました。


この選択がベストだったのか…。


ついこの前も新しいメモ帳を買って

バイトに備えていました。

今回の事がなかったら

まだ続けようとは

思っていたと。


バイト先の制服を片付けているうちに

つい涙が溢れ出てしまいました。

ダメだな、私。


これから先

見つかるかな。娘の居場所が。


気持ちや身体がつらい時も行って

3年半続けて来ました。


きっと多くの人にとっては

当たり前に出来て

乗り越えて行く事かもしれないけれど

娘にとっては大きな頑張りでした。


その後話して少し落ち着いたのか

しばらく日が経ってから

辞める事を伝えました。


バイト先の方々には

迷惑をかけてしまう事になって

申し訳ない気持ちです。


でも今はゆっくり気持ちも

身体も休めよう。


今まで頑張ったね。

3年半本当にお疲れさまでした。