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彷徨う輪郭

風が冷たい青空の日は

世界が薄い

そう思う日は必ず何かを失う

或いは失ったのか

寂しさはなぜ嫌なのだろう

ありのままに帰るだけなのに

甘美な孤独

密と同じ重さの液体

とろとろ

ぽたぽた

体を預けて

肌に蜜の香りが充満したころ

僕は人ではなくなってしまった

そんな喪失感

欲しくない慰め

何も要らない

逆説を読み解けとせがむ
顔のない人々

絶望することは容易い

違う 「ここじゃない」

月光のピアノは耽美

なぜ私の胸を締め付ける美しいものは

こんなにも痛みをともなうのだろう

痛みは

自己表現に熱を使う

熱の矛盾にこんなにも私たちは苦しむ

そう寂しいのが嫌なのではない

寂しい思いをする理由がいやなだけ



水面の揺れ

足の先から湿らせて

水は音を奪う

視界も取り払って

共生とはほど遠い

搾取の関係

静かな場所が

発せられることのない

言葉へ導いていく

そっと抱き抱えていた

手に込めた力を逃がそう
僕の好きだった手が

この世界を離れていく