stand up and fight -3ページ目

未来のデザイン

秋田氏の仕事に触れたが、デザインの成果物としては、一世代前という感想を抱いている。
もちろん団塊の世代がターゲットという製品であったりするので、狙っていることでもあるかもしれないが。

というのは、プリミティブな形状と無垢の素材感の構成であることが原因だ。
僕が今新しさを感じ取れるものは、プリミティブな形状に柔らかさのテイストを加えたもの。
さらには、デコラティブな要素を加えたもの。
この傾向は建築やインテリアから始まり、アップルなどはすでに取り入れている。

これからのデザインの要素を挙げて見る。
プリミティブ+やわらかさ
ストイック+ポエティック
シームレス
連続性・フラクタル

これらを意識すると、新しくなる気がする。


感性デザイン再発見

大阪で、プロダクトデザイナー秋田道夫氏と、フェニックスデザインのトム・シェーンヘル氏の講演を聞いてきました。
抜粋として、
■デザインとは生活様式への提案である。そして、現在は地域による生活の差が少なくなってきている。現在における優れたデザインとは、世界の人々に認められなければならない。
■プロダクトデザインとは、技術と文明が伴う芸術、人間生活を豊かにする芸術。
■デザインを行う「場の力」から、デザインは生まれる。
■デザインは、デザインで無い部分が大半を占めている。
■機能を増やすには技術がいるが、機能を減らすには哲学がいる。
■ドイツの企業は、コンセプトを受け継ぎ、改善することによりデザインを行っている。
■ロジック、モラル、マジック=心を打つ魅力=質感や触感、音など
■感性が問われるのはデザイナーだけではなく、経営者に必要

感じたことは、ドイツの企業が伝統を受け継ぎながらも革新を続けているのに対し、日本の企業は新技術を次々出すことに精一杯で伝統を作ることが出来ていない。正しいものを作ろうというフィロソフィーは、デザイナーのレベルでは共通しているが、経営者のレベルでは異なっているようだ。伝統を受け継ぎながらデザインを作り上げることは非常に難易度が高いが、伝統を捨ててしまうことはただの工場になることに他ならないのではないか。

話は変わるが、デザイナーには2種類あって、
企業にデザインのあり方を伝えて、正しいものつくりを先導しデザインを作り上げて行くデザイナーと、
美しく楽しいものを提案して、ものの良さで勝負するデザイナーである。

前者の代表は秋田氏であって、コンサルタントとしての仕事が大半のように思われる。
企業が生き残ることと、その企業が作り出すものの社会的な意味・価値を最大限にすることは同じことであり、このため、デザイナーは経営者と同格の視点からものつくりを語らなければならない。

後者は、nendoや吉岡徳仁であるのだろうか。
デザインの価値を理解している企業に対して、デザインそのものの価値で勝負するタイプである。

まだまだ道の途中だが、とにかく上を目指します。

人間とデザイン

デザインとは、
世界をより良いものにしていく、とか
理想を追い求める、とか
テクノロジーとアートだ、とか
いろんな考え方があるけれども、
結局は、
人々を楽しませるものなのではないだろうか。
ブロードウェイのダンス、
ブルーノートのジャズ、
歌舞伎、
それらとの違いなんて見つからない。
人々は、素敵なものを見て、素敵な時間を過ごし、人生を豊かにする。
デザインとは、単なるショーに過ぎないのではないか。

ただ、
一流のショーは、
一瞬の輝きに永遠を費やすのだ。