リストカットと並んで過剰な問題行動とされるオーバードース(OD)。
救命救急に運ばれてくる、自殺未遂患者、薬物中毒者の多くは、 向精神薬の過剰摂取、過量服薬だ。
日本は、1990年代半ばから、精神疾患の患者数が異常に増加した国。
感染症でも無いのに、私たちの身体が突然変異でもしたかの様に、 爆発的に増えた。
そして、それとほとんど同じ時期から右肩上がりに、向精神薬の処方量 (要するに国内での消費量、売り上げ)が伸びている。 この2つの事実を、単純に精神疾患の患者が増えたから、 薬の売り上げも増えたと考えてよいのだろうか?
今年4月、先進国でも類を見ないくらい、向精神薬を多剤処方する我が国日本の厚生労働省は、
抗不安薬3種類以上、
睡眠薬3種類以上、
抗うつ薬または抗精神病薬4種類以上の処方を全て多剤処方とし、
多剤処方を行った場合には「精神科継続外来支援・指導料」をゼロ算定、
および処方料・処方箋料・薬剤料をマイナス算定する方針を示した。
これに対して、日本精神神経学会からは反対声明が出ました。
コレまで繰り返してきた、日本特有の多剤処方に自信を持っていて
それが今回、全面的に否定されたからでしょうか?
この通達はこの10月から正式に施行されます。
反対声明を出した精神科医達らは、コレまでやり続けてきた、多剤大量処方が正しいとして反対したのであれば、精神科の医師としての信念を貫き、例え診療報酬に影響があっても、自分の患者さんの為に、やり続けてきた多剤処方を普通であれば、続けると思います。
しかし、4月からコレまで、私の周りの多剤処方患者さん達は、
来院(2週間おき)する度に、薬が少しずつ、カットされています。(偶然?)
10月までに、
抗不安薬3種類、
睡眠薬3種類、
抗うつ薬または抗精神病薬4種類「未満」にするつもりなのでしょうか?
勝手なものです。
自分たちが、多剤大量に処方するだけして、
従来のお金がもらえなくなる、とされるとカットするのです。
そしてこの診療報酬改定に伴い、向精神薬多剤投与を行った保険医療機関は、
年に1回、向精神薬多剤投与の状況を地方厚生局長に報告することになっています。
これには、
1 以下の要件を満たす医師の氏名を記載すること。として、
① 臨床経験を5年以上有する医師であること。
② 適切な保険医療機関において3年以上の精神科の診療経験を有する医師であること。
③ 精神疾患に関する専門的な知識と、ICD-10(平成21年総務省告示第176号(統計法第28条及び附則第3条の規定に基づき,疾病,傷害及び死因に関する分類の名称及び分類表を定める件)の「3」の「(1) 疾病,傷害及び死因の統計分類基本分類表」に規定する分類をいう)においてF0からF9の全てについて主治医として治療した経験を有すること。
④ 精神科薬物療法に関する適切な研修を修了していること。
2 「1」について確認できる文書を添付すること。
という条件で、医師の氏名を届け出し、平成26年6月に受診した外来患者に関する状況を平成26年9月30日までに報告、平成27年度以降は、各年7月31日まで記入する様になるのです。
更に、
決められた量の向精神薬の投与を受けている患者数と、
多剤処方の患者数、向精神薬の内訳、
精神疾患名の内訳まで、細かく記入して提出します。
しかし、コレにより、つい先日、それまで「ODして薬が無くなった」と早めに来院した患者に、
建前上は注意はしつつも、処方していた医師らは
「もう薬は出せない」とし、コレまでの怠慢、患者指導の失敗のせいでは?とも思うのですが(もちろんODした患者は悪いです)その患者は、気の毒に自然に断薬させられるコトになりました。…2週間後まで。
繰り返して書きますが、ODした患者さんは悪いです。
しかし、コレまで何度もODを繰り返しては、再処方を繰り返し、
どうすればODしないのか、根本的な解決を考える事を怠ったその医師が、
診療報酬改定により、各都道府県の厚生局へ上記の内容を報告する義務が生じたとたん、
ODばかりする患者に、
処方しない(=離脱症状が起きてもODしたのだから、その患者の自業自得)
という暴挙にでた、という構図なのです。
処方薬を長年飲み続けると、耐性がつき、強い薬を求めます。
そして、確実に依存していきますし、脳が萎縮していきます。
自殺願望や現実逃避にばかり結びつけられがちのODですが、
長年服用し続けてきた患者らのODの理由には、他の薬物同様、
いわゆる「快楽」も存在します。
血液と脳を隔てる関門組織として存在し、
薬物の脳への透過性を制限している血液脳関門は、
薬物が脳へ移行する通り道となり、脳の報酬系神経回路に作用するからです。
(女性はホルモンの関係で依存が早い)
何故ODが止められないヒトがいるのか。
ニンゲンは脳が覚えてしまった気持ちいいコトを止められないからです。
例え身体に悪くても、ヒトに迷惑をかけても…。
薬物とは、覚醒剤や危険ドラッグだけではありません。
全国で、薬物依存患者と診断されている中で、
処方薬、向精神薬の依存症患者は着実にその数を増やしています。
これが、精神科医達の罪でなくて一体何なのでしょうか。
※写真は、再放送でやってたアディクション問題の放送大学か何かの講座。
アディクション患者は、覚醒剤から向精神薬へ依存対象を移行させる、という説明。
http://dailynewsagency.com/2012/07/21/an-artists-self-portraits-while-on-various-dre/
救命救急に運ばれてくる、自殺未遂患者、薬物中毒者の多くは、 向精神薬の過剰摂取、過量服薬だ。
日本は、1990年代半ばから、精神疾患の患者数が異常に増加した国。
感染症でも無いのに、私たちの身体が突然変異でもしたかの様に、 爆発的に増えた。
そして、それとほとんど同じ時期から右肩上がりに、向精神薬の処方量 (要するに国内での消費量、売り上げ)が伸びている。 この2つの事実を、単純に精神疾患の患者が増えたから、 薬の売り上げも増えたと考えてよいのだろうか?
今年4月、先進国でも類を見ないくらい、向精神薬を多剤処方する我が国日本の厚生労働省は、
抗不安薬3種類以上、
睡眠薬3種類以上、
抗うつ薬または抗精神病薬4種類以上の処方を全て多剤処方とし、
多剤処方を行った場合には「精神科継続外来支援・指導料」をゼロ算定、
および処方料・処方箋料・薬剤料をマイナス算定する方針を示した。
これに対して、日本精神神経学会からは反対声明が出ました。
コレまで繰り返してきた、日本特有の多剤処方に自信を持っていて
それが今回、全面的に否定されたからでしょうか?
この通達はこの10月から正式に施行されます。
反対声明を出した精神科医達らは、コレまでやり続けてきた、多剤大量処方が正しいとして反対したのであれば、精神科の医師としての信念を貫き、例え診療報酬に影響があっても、自分の患者さんの為に、やり続けてきた多剤処方を普通であれば、続けると思います。
しかし、4月からコレまで、私の周りの多剤処方患者さん達は、
来院(2週間おき)する度に、薬が少しずつ、カットされています。(偶然?)
10月までに、
抗不安薬3種類、
睡眠薬3種類、
抗うつ薬または抗精神病薬4種類「未満」にするつもりなのでしょうか?
勝手なものです。
自分たちが、多剤大量に処方するだけして、
従来のお金がもらえなくなる、とされるとカットするのです。
そしてこの診療報酬改定に伴い、向精神薬多剤投与を行った保険医療機関は、
年に1回、向精神薬多剤投与の状況を地方厚生局長に報告することになっています。
これには、
1 以下の要件を満たす医師の氏名を記載すること。として、
① 臨床経験を5年以上有する医師であること。
② 適切な保険医療機関において3年以上の精神科の診療経験を有する医師であること。
③ 精神疾患に関する専門的な知識と、ICD-10(平成21年総務省告示第176号(統計法第28条及び附則第3条の規定に基づき,疾病,傷害及び死因に関する分類の名称及び分類表を定める件)の「3」の「(1) 疾病,傷害及び死因の統計分類基本分類表」に規定する分類をいう)においてF0からF9の全てについて主治医として治療した経験を有すること。
④ 精神科薬物療法に関する適切な研修を修了していること。
2 「1」について確認できる文書を添付すること。
という条件で、医師の氏名を届け出し、平成26年6月に受診した外来患者に関する状況を平成26年9月30日までに報告、平成27年度以降は、各年7月31日まで記入する様になるのです。
更に、
決められた量の向精神薬の投与を受けている患者数と、
多剤処方の患者数、向精神薬の内訳、
精神疾患名の内訳まで、細かく記入して提出します。
しかし、コレにより、つい先日、それまで「ODして薬が無くなった」と早めに来院した患者に、
建前上は注意はしつつも、処方していた医師らは
「もう薬は出せない」とし、コレまでの怠慢、患者指導の失敗のせいでは?とも思うのですが(もちろんODした患者は悪いです)その患者は、気の毒に自然に断薬させられるコトになりました。…2週間後まで。
繰り返して書きますが、ODした患者さんは悪いです。
しかし、コレまで何度もODを繰り返しては、再処方を繰り返し、
どうすればODしないのか、根本的な解決を考える事を怠ったその医師が、
診療報酬改定により、各都道府県の厚生局へ上記の内容を報告する義務が生じたとたん、
ODばかりする患者に、
処方しない(=離脱症状が起きてもODしたのだから、その患者の自業自得)
という暴挙にでた、という構図なのです。
処方薬を長年飲み続けると、耐性がつき、強い薬を求めます。
そして、確実に依存していきますし、脳が萎縮していきます。
自殺願望や現実逃避にばかり結びつけられがちのODですが、
長年服用し続けてきた患者らのODの理由には、他の薬物同様、
いわゆる「快楽」も存在します。
血液と脳を隔てる関門組織として存在し、
薬物の脳への透過性を制限している血液脳関門は、
薬物が脳へ移行する通り道となり、脳の報酬系神経回路に作用するからです。
(女性はホルモンの関係で依存が早い)
何故ODが止められないヒトがいるのか。
ニンゲンは脳が覚えてしまった気持ちいいコトを止められないからです。
例え身体に悪くても、ヒトに迷惑をかけても…。
薬物とは、覚醒剤や危険ドラッグだけではありません。
全国で、薬物依存患者と診断されている中で、
処方薬、向精神薬の依存症患者は着実にその数を増やしています。
これが、精神科医達の罪でなくて一体何なのでしょうか。
※写真は、再放送でやってたアディクション問題の放送大学か何かの講座。
アディクション患者は、覚醒剤から向精神薬へ依存対象を移行させる、という説明。
http://dailynewsagency.com/2012/07/21/an-artists-self-portraits-while-on-various-dre/
