ハナが逝きました。
昨日、お昼ちょっと前に、
母からのメール。
おれは仕事中だった。
「はながしにました」
うちに来て、ほぼ20年。
最後はやせ細り、歩くのもやっと。
それでも頑張ってくれました。
小さなころは、どこの家の猫も同じようにやんちゃ。
高いところに登っては、降りられずに鳴き続ける。
小さなころから、おれの肩に乗せてたので、
大きくなってからも、抱っこすると、
「ここがいい」
って感じで肩に乗る。
でも、残念なことに、後ろ向き。
尻尾がおれの顔の前でふらふら。
一度だけ、ドライブにつれていったことがあった。
高速のSAで、ちょっと散歩。
念のために、首輪に紐をつけ、そしていつものポジションで肩に乗る。
当時は猫を連れ出す人って、まだ少なく、まして、悠然と肩に乗る猫って注目されるわけで。
外出たがりで、玄関を開けっ放しにすると、するりと外へ出てしまう。
それをまた中に入れようと、おれとハナは延々とおいかけっこ。
人間の知能をなめんなよ!
と、ばかりに急に逆方向に走り出して、
まんまと御用となるハナ。
雪の降る真冬に、再び抜け出し、それに気づかないままおれと母が外出。
暗くなって帰宅すると、全身に雪を積もらせたハナが玄関で待ってたってこともあった。
寝る時は基本、おれの腕が枕代わり。
暑くなると、足の間。
ベッドはど真ん中がお好きで、おれはいつも隅っこ。
それでも、ハナが気持ちよさそうに眠ってると、
それでいっかと。
まだまだ思い出があります。
この20年、ほんとにありがと。
ホントは埋葬したかったんだけど、借家なので火葬してもらうことに。
首輪は外しておいてくださいってことだったので、
外して、今度からおれもストラップとして使います。
柔らかな体も、硬直でかっちかち。
ぬいぐるみかと思った。
母の話によると、
うちの若造猫たちが、そっと寄り添っていたそうで。
普段は「うるせぇばあさんだな」って感じでしたが、
若造たちが寝てる時には、のそのそと近づいては毛づくろいしてたハナです。
口うるさいばあさんがいなくなって、やっぱ寂しいって思ってくれているんだろうか。
ペットを飼われてるブロガーさんたちが、永遠のお別れに直面した時に、
深く悲しんでおられるのを見て、
そんなに悲しいとも思わないおれって、冷たいのかな。
って思ったりもするけど、
でもね、あの子を育てたのはおれです。
ミルクを与え、生まれたところの環境がちょっと良くなくて、
ノミだらけで、目にも炎症があり、
それをきちんと世話したのは
おれです。
最期まで、あの子をお世話できたこと、
ほんとにありがたく思ってます。
この画像は2012年くらいかな。
若い頃の写真がほぼなくて。
まぁ、この時も、まだまだ元気いっぱいでしたが。
ハナ、ホントに、うちに来てくれてありがと。
