ハナが逝きました。 | 自分を見つけるのに45年かけたおっちゃん

ハナが逝きました。

昨日、お昼ちょっと前に、
 
母からのメール。
 
おれは仕事中だった。
 
「はながしにました」
 
うちに来て、ほぼ20年。
 
最後はやせ細り、歩くのもやっと。
 
それでも頑張ってくれました。
 
小さなころは、どこの家の猫も同じようにやんちゃ。
 
高いところに登っては、降りられずに鳴き続ける。
 
小さなころから、おれの肩に乗せてたので、
 
大きくなってからも、抱っこすると、
 
「ここがいい」
 
って感じで肩に乗る。
 
でも、残念なことに、後ろ向き。
 
尻尾がおれの顔の前でふらふら。
 
一度だけ、ドライブにつれていったことがあった。
 
高速のSAで、ちょっと散歩。
 
念のために、首輪に紐をつけ、そしていつものポジションで肩に乗る。
 
当時は猫を連れ出す人って、まだ少なく、まして、悠然と肩に乗る猫って注目されるわけで。
 
外出たがりで、玄関を開けっ放しにすると、するりと外へ出てしまう。
 
それをまた中に入れようと、おれとハナは延々とおいかけっこ。
 
人間の知能をなめんなよ!
 
と、ばかりに急に逆方向に走り出して、
 
まんまと御用となるハナ。
 
雪の降る真冬に、再び抜け出し、それに気づかないままおれと母が外出。
 
暗くなって帰宅すると、全身に雪を積もらせたハナが玄関で待ってたってこともあった。
 
寝る時は基本、おれの腕が枕代わり。
 
暑くなると、足の間。
 
ベッドはど真ん中がお好きで、おれはいつも隅っこ。
 
それでも、ハナが気持ちよさそうに眠ってると、
 
それでいっかと。
 
まだまだ思い出があります。
 
この20年、ほんとにありがと。
 
ホントは埋葬したかったんだけど、借家なので火葬してもらうことに。
 
首輪は外しておいてくださいってことだったので、
 
外して、今度からおれもストラップとして使います。
 
柔らかな体も、硬直でかっちかち。
 
ぬいぐるみかと思った。
 
母の話によると、
 
うちの若造猫たちが、そっと寄り添っていたそうで。
 
普段は「うるせぇばあさんだな」って感じでしたが、
 
若造たちが寝てる時には、のそのそと近づいては毛づくろいしてたハナです。
 
口うるさいばあさんがいなくなって、やっぱ寂しいって思ってくれているんだろうか。
 
ペットを飼われてるブロガーさんたちが、永遠のお別れに直面した時に、
 
深く悲しんでおられるのを見て、
 
そんなに悲しいとも思わないおれって、冷たいのかな。
 
って思ったりもするけど、
 
でもね、あの子を育てたのはおれです。
 
ミルクを与え、生まれたところの環境がちょっと良くなくて、
 
ノミだらけで、目にも炎症があり、
 
それをきちんと世話したのは
 
おれです。
 
最期まで、あの子をお世話できたこと、
 
ほんとにありがたく思ってます。

 
この画像は2012年くらいかな。
 
若い頃の写真がほぼなくて。
 
まぁ、この時も、まだまだ元気いっぱいでしたが。
 
ハナ、ホントに、うちに来てくれてありがと。