「名は体を表す」という具体例
ガンダムSEEDデスティニーにおいて、
彼はアレックス・ディノと名乗った。
これには訳があった。
パトリック・ザラの息子であることを隠すこと。
ヘタをすればプラントからも追われる立場になりかねない彼は
オーブへと身を寄せる。
そこにいるのはかつての仲間たち。
こちらも混乱するオーブを立て直すために奔走し、
そのカガリを影ながらサポートしたのもアレックスだった。
ただ、その身が明らかにならないよう、偽名を使わざるを得ず、
「アレックス・ディノ」はなんのとりえもないただの青年を演じ続けた結果・・・
彼(アスラン・ザラ)自身が自分の存在意義を見失ってしまい、
その心の隙間を狙われたために
ギルバート・デュランダルに操られアスラン・ザラとしてザフトへと戻った。
アレックス・ディノは無力だった。
カガリを守ってやりたい。だけど力がない。そんな自分が情けない。
だからこそ、その名にこそ力のある「アスラン・ザラ」へと戻った。
それが間違った道だとしても、彼はその力を欲した。
「名は体を表す」
デュランダルはアレックスがアスランであることを見抜き、その封印を解き、利用した。
名には力がある。
あれはいいシーンだった。
さて現実は・・・。
ファーストには3人の息子がいます。
おれから見ると甥っ子なのだが、
この3人には数字が入った名が与えられたんだけど、
その数字が問題。
長男には「一」
となれば次男には「二」、三男には「三」が与えられる・・・と思うのが
まあ、日本の常識なのだが、
ファーストは違った。
三人ともに「一」を付けた。
長男に「一」を付けるのは問題ないので誰も反対しなかったけど、
次男に命名するときに「一」のついた名を与えようとして
おれも母も、もちろん周囲の人たちも反対した。
けど、ファーストは我を貫いた。
そして三男にも「一」のついた名を与えた。
姓名判断とか占いとかは分からないけど、
これはあまりよくないのでは・・・
と思っていたんだけど、
それは現実になった。
三人のうち、人としてまともなのは長男だけ。
あとの二人は人の形をした別の生き物。
いわゆる「クズ」とか「ゴミ」がふさわしい。
表現としてどーなのよと思うかもしれませんが、実物を見るとそう表現するしかないです。
さて、ここで問題となるのは
名が人をそうさせたのか、
それともあくまで家庭環境に問題があったのか。
おれは二つとも、だと思ってる。
確かに子供は親も選べず、家庭環境も選べず、名も選べず、
そうなってしまった境遇には同情の余地がある。
でもね、それを予見したおれと母はことあるごとに
次男と三男をきちんと躾けてきた。
一向に聞かなかった。
直しもしなかった。
ファーストは、甘やかすだけ甘やかして育てた。
結果、ごみ捨てもろくにできない子供になり、
想像力がなく、利己的で協調性がない人格が形成。
学校はさぼり(三男)、仕事はしても家には貢献しない(次男)、
かくしておれの借金は減るどころか増えるばかり。
子供のころにバカなのは親の責任だけど、大人になってバカなのは本人の責任。
と言って、おれは叱ったことがある。
それでも彼らには届かない。
名前だけが原因ではないとは思う。
でも、彼らに命名しようとしたときの、あの悪い予感が確実に現実になっているとなれば、
「名は体を表す」を強く信じてしまう。
以前、ウチの会社にアルバイトが入ってきた。
当時事務職だったおれは、その人の履歴書を見る機会があった。
DQNネーム、キラキラネームという感じの名前だった。
もうどんな名前だったかも、どんな字だったかも覚えてないけど、
その字のイメージは
繊細で弱く、自分勝手で攻撃的。
そして3日目に
「面白くないんで辞めます」
と去っていった。
すっごく困った。
当時、その部署は人手が足りず、
「すぐに辞められると困るから、なるべく頑張ってね」
と当時の店長からもお願いされてたのに。
「はい、頑張ります」
そんな言葉を、おれた確かに聞いた。
そして裏切られた。
親がどんな思いでその名を与えたのかは分からないけど、
クズになってほしい、ごみになってほしい。
なんて願うワケがない。
その名を与えるべき理由があるはずだけど、
親の身勝手な願いが子供の運命を左右するのであれば、
命名は慎重にならざるを得ない。
ウチの甥っ子たちはいったいどんな人生を歩むんだろうか。
申し訳ないけど、おれはもう、見切りをつけました。
ファーストから
「もう何も言わんでくれ」
と言われたので。
ゴミを捨てる日に捨てに行かなくても、
寝坊して学校に遅れそうになってずる休みしても。
体調を崩せば休める理由になると
ずっと咳をし続け、病気であることをアピール(仮病です)。
もうばれてるのに、続行する。
そしてかいがいしく病院に連れていくファースト。
看護師なんだから、仮病くらい見抜けよ。
一年後には就職するはずなんだけど、
学校からは推薦はできないと言われたらしい(出席日数が足りないから)。
となれば自力で就職先を探さなくてはならないけど、
それもできない。
てか、おれの予見では就職できないです。
あの人材を欲しがる表社会の会社はないです。
以前、図書館で働きたいと言っていたことがあった。
そうなれば必要な資格は司書。
けどね、まあ予測はしてたけど、その理由がすごかった。
「毎日読みたい本が読める。残業がない。楽な仕事っぽい。力仕事がなさそう」
・・・アホすぎる。
司書になってこうしたい、とか、こうなりたい。とかのヴィジョンなし。
悪いけど、そんなんでは司書にはなれんです。
図書館職員をなめんな。
更に、司書の資格を得るには大学に行かなくてはならず、
もちろん、そんな学力があるわけなく、
ファーストは通信教育の大学で司書の資格がとれるところの資料を取り寄せた。
おれは、まさかと思って三男に聞いたみた。
「通信教育の大学なんだから、もちろん、就職はするんだろうね」
「え?」
どうやら通信教育でも大学に行けば就職しなくてもいいと思ってたらしい。
現在高2なんだけど、この知的レベル。
それでも我が息子はかわいいようで。
学校の先生から「〇〇クンを見てると癒されるんですよね~。いつもマイペースで」と言われて、
素直に喜ぶファースト。
ファーストよ、気づけ、お前はモンスターと認識されていて、
逆鱗に触れないよう、先生方も苦労されていることを。
先生の発言の本当の意味を察しろ。
社会人として使えないということだ。
彼女はまだ自分の罪に気づいてないです。
そして甥っ子二人も、自分たちの罪に気づかないまま、
今も勝手気ままに生きてます。
その代償、いつ払うんだろうね。

