深窓の美少年・・・ | 自分を見つけるのに45年かけたおっちゃん

深窓の美少年・・・

「深窓の美少年」




って言葉、




知ってる?




体の弱い男の子が陽の光にも当たることもできず、




窓から離れたところで、




近くて遠い外を覗く。




まぁ、そんな感じ。(;^_^A




で、







近窓の美猫




よぉっく見てね。




首、ないから。




カーテンに首だけ突っ込んで、




外を覗いてる我が姫。




姫は箱入りなもんで、




外には滅多に出ません。




時々、家出するけど。




おれがいるときは紐をつけてお散歩。




車が通るとすっとんで逃げる。




でも、お友だちは欲しいみたい。




いつも、興味深そうに外を見てる。




この前は、野良クンに威嚇されてるにもかかわらず、




楽しそうだった。




その世間知らずさが、




いっそ不憫(ノ_-。)




かわいそう過ぎる。




おれが、




おれがお前の寂しさを癒してやる!




と、




じりじりと追い詰める。




スイッチがオンになった姫は、




逃げる。




そして、自分でも止まらないくらい興奮する。




家の中をぐるぐる。




おもろいから、




ふすまを閉めた。




どぎゃん!!




我が姫、




ふすまに激突。




お前はトムか。




某動物王国のムツゴロウさん曰く、




ネコは学習能力がないそーな。




あれだけ痛い目にあっておきながら、




興奮おさまらぬ姫は、




何を思ったか、




さっきとは逆向きに爆走。




そして、ふすまの反対の面に、




激突。




姫、




楽しそうだね。