毎日少しずつ動く時間を増やし、徐々に体力も戻ってきました。

ですが、2週間に1回は抗がん剤治療。
通院といっても朝10時前から診察に行き、昼から点滴。帰れるのは14時半頃。
おまけにこの点滴、持ち帰って2日間はぶら下げたまま。
ポシェットのように下げていました。
もちろんお風呂も点滴が邪魔で思うように入れず、お風呂を我慢する日も。

この抗がん剤の厄介なところは、なんと言っても手足のしびれと言っていました。
吐き気なども感じる人もいるようでしたが母はあまり感じることはなかったよう。

代わりに足は常に砂浜を歩いている感覚。
手は、冷たいものなどを触るとビビビッとくると言っていました。おまけに舌までしびれて、味覚が少しおかしくなると。
やはり最初は慣れず抗がん剤を打つたびに憂鬱そうでした。手の感覚が気持ち悪い分、料理をするのも思うようにはできません。ですが、手袋をして工夫をしたり、「エルサになった気分♪」といつも弱音を吐いた後には前向きになっていました。

それも1週間すれば少しずつ副作用もとれ、舌の感覚も戻ってくると言っていましたが、嬉しいのも束の間。
すぐに点滴でその繰り返しでした。

副作用がある分、なんとか効いてほしい。
そう願い続けました。

そんな日々を送りながらかれこれ3ヶ月経ちました。
3ヶ月に1度はCT検査で腫瘍の大きさをみて、抗がん剤の効き具合を確認します。