自身の経験を踏まえて申しますと、パンチよりもキック(蹴り)の方が基本動作の習得という意味では時間を要するように思えます。勿論突き詰めればパンチの技術も奥深いものではありますが、レベルは別として「パンチはそこそこ打てるようになったが、蹴りは今いち!」という方が多いのではないでしょうか?
やはり片足立ち状態でバランスを取りながら上半身と下半身の動きを連動しそれぞれに動く動作はパンチ以上に意識するポイントが多いように思われます。
因みにミドルキックの基本動作は過去記事(テーマ:キック)で紹介致しましたが、特に初級者の方は注意点を一つ一つ克服しながら繰り返し練習する事が習得する近道と言えるでしょう!本日はキック(蹴り)を打つ際の意識すべきポイントのひとつをご紹介いたします。
初級者にありがちなミドルキックの蹴り方として、蹴り始めから膝から先を伸ばした状態で足全体を真っ直ぐにして蹴っている方が見受けられます。
これでは素早く遠心力を効かせたキック(蹴り)を打つ事が出来ません。
蹴り始めの動作は膝から入り、当てる直前に膝から先を伸ばして蹴り込むようにしましょう!
小さな動きから始まり大きな動きへと導いていきます。
理論的にイメージするならば・・・
ギア!
より具体的に言うならばマニュアル車(MT車)をイメージしてください。
スタートは1速。要するに小さなギアから始まり加速に合わせて2・3・・・と大きなギアに変換する事でスピードがMAXに達っしてくるといえばイメージが付きますでしょうか?
キックも同じです。試しに初めから足を真っすぐ延ばし切った蹴り方と膝から入ってから膝先を伸ばす蹴り方を自分自身で比較してみて下さい。どちらの蹴り方が素早い動作かご理解されるでしょう!
次回へとつづく