櫻葉のお話
BLなのでご注意ください

















翔ちゃんと無事、ひとつになれて
とーーっても幸せな気持ちでいっぱいだけど



「い゙だだだっ…」



躰の方はそうもいかず…

チェックアウトの時間が迫ってるって言うのにも関わらず、少し歩くだけでも腰に痛みが走る




「雅紀、大丈夫…じゃないよな」

「うぅ…しょーちゃん痛いよぉ」

「そうだよな痛いよな…ちょっと擦るか?」



眉をハの字に下げて心配そうに見てくる翔ちゃんを
可愛いと思う余裕もなく、小さく頷く




「んあぁ…いっ、たぁい…」

「無理させちまったかなぁ…」

「んぅ〜…でもハジメテだからこんなもんだよ」

「そう…か?」

「ん。それに時間が経てば治まるもん」




まだ1回しかシてないし。

きっとこれから、回数を重ねていく内に慣れて痛みじゃなく快感を得るようになる筈だし




それに




翔ちゃんの顔を見ると、オレを心配する余りに




『もっと時間を置いてからにしような』



なんて、求めてない優しさを与えてくれそうでちょっぴり不安になる




時間なんて空けたら慣れるモンも慣れねぇよ!!





「雅紀、ちょっと俺の荷物も肩に掛けて」

「…今さらだけど、しょーちゃん荷物多くね?」

「そっちのトートバッグには、昨日の使用済みタオルが詰め込まれてんの」

「あ…なるほどぉ……」

「なぁ」

「はい?」

「露骨に顔赤くするの辞めてくれます?」

「はぁっ!?な、なってねぇしっ…///」



翔ちゃんの言葉で、昨夜の事が過ぎってしまって
思わず顔を赤くしたオレを指摘しつつ

何故か窓際に置いてある椅子に座るように言うから
そのまま椅子に腰を掛けると



「ほら、乗れよ」



オレに背を向けて、片膝を立ててしゃがむ翔ちゃん



……これってまさか…?




「…、え?」

「いや。え?じゃねぇわ」

「おんぶ!?えっ、いや無理無理無理!!」

「すげぇ拒否られてんだけど」

「オレまじで重いって!」

「そりゃ身長はあるから軽くねぇだろうけど。それでも背負えない程じゃねぇよ」

「で、でも悪目立ちするしっ…」

「背中丸めて歩くお前の腰を、ひたすら摩って歩く俺って絵面でも悪目立ちするわ」

「でも…」

「いいから。早くしろ」




こっちを向いて、顎で乗るよう指示する翔ちゃんにまだ抵抗はあるけど


でも、やっぱり嬉しくない訳がなくて




「…重かったら落としていいからね」

「そんな粗末に扱う訳ねぇだろ」

「っ…失礼しまぁす…///」



翔ちゃんの行動には勿論、何気なく返された言葉にも胸がキュンキュンして仕方ない。




「っしょ、じゃあ行くか」

「うん」

「今日はこのまま、雅紀の家に行っていい?」

「え!も、勿論…!」

「ふふ。良かった」



もうっ!もうもうもうもうっ!!!

こうやって優しくしてくれるだけでも嬉しいのに
まさか、まだ一緒に居れるなんてぇ!!



「へへっ」

「ん?なに笑ってんだ?」

「幸せだなぁーって♡」

「ははっ!何だそれ」

「しょーちゃん、だいすき♡♡」




無防備な頬に軽くキスをして、そのまま背中にぎゅっとしがみつく


やっぱりオレは幸せ者なんだ♡








その後、無事に家に着いたオレは



『ちゃんと傷になってないか見ないとだろ?』


そう心配してくれる翔ちゃんに言われるがまま
少し恥ずかしい思いをする事になったけど



「ねぇ、次はいつするの?」


暫くは控えようって言われるかと心配して、問い掛けたオレの言葉に翔ちゃんは




「え?雅紀がいいならすぐにでもするけど」




真顔でそう即答して来たから、きっと慣れる日もすぐ来るだろうなと思った。









END







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はいっ!!
という訳でふたりのハジメテ無事に終わりました♡
見守ってくれて、本当にありがとう〜♬.*゚
後ほど後書きUPする予定&まだコメント返せてないので
こちらのコメントは閉じておきます‎𖤐 ̖́-‬

お付き合いありがとうございました( ᴗ͈ˬᴗ͈)