櫻葉のお話
BLなのでご注意ください

















突然の翔ちゃんの登場にポカーンとしてるオレを他所に
当の翔ちゃんは、オレの隣に来た




「え?え、しょーちゃん何で…?」

「カフェでイケメンにナンパされた」

「…はい?」

「この後2人になるからお持ち帰りされちゃうかも」

「しょーちゃん…?」

「止めたかったら、駅前のモール4階に入ってるカフェまで20分以内に来い」

「…ねぇ、何の話…?」

「…ってご親切なメッセ届いたんだよ。ほら」




そう言って見せられたスマートフォンの画面には
確かに、言われた通りのメッセージがオレから届いてる事になってる



けど



こんなメッセージを送った覚えはない。




「えっ!?ちょ、オレこんなの送ってない…」

「書き方がお前っぽくないし、最初は訳分かんねぇって思ったんだけど」

「うん…」

「俺と電話してる時に、潤と会ったつってたなと思ってさ」

「潤ちゃん……あっ!そういや…オレ確かスマホ貸した!!」




そういえば、乗り換えの時間を調べたいからってスマートフォンを貸した覚えがある…


えっ!!?その時に翔ちゃんにメッセしたの!?




潤ちゃんが何でそんなメッセージを送ったのか分からなくて、ひとり考えてると




「…あ。あれ?貴方この間…」

「どーも。あの時、自己紹介するの忘れてたので改めてさせて頂いても?」

「え?あ、あぁ!はいっ、勿論」




不意に聞こえた、翔ちゃんと先輩の会話に顔を上げた







「改めまして。相葉の恋人で、櫻井と申します」




オレの肩を優しく抱き寄せて、ハッキリと伝えられた言葉に思わず翔ちゃんを見た




「……、え?」

「…え?って何だよ。え?って」

「だっ、だって!恋人っ…」

「ん?俺ら恋人だよな?」

「そっ…れは、そうだけど…」

「だろ?お前がそんな反応するから、一瞬怯んだわ。言わない方が良かったのかって」

「そんな訳…嬉しくてびっくりしたの!!」



翔ちゃんと付き合う迄は、恋人なんて甘い関係の人は居なかったから

外で手を繋ぐのも、好きって伝え合う事も
恋人としての幸せは全部、ぜんぶ翔ちゃんが教えてくれた事



それだけでも十分、嬉しかったのに




オレらが付き合ってる事をハッキリ、口にしてくれるのがこんなにも特別嬉しい事だなんて初めて知った。





「…そう、なんですね」

「はい。なので貴方にチャンスはないです」

「何か…ははっ、久し振りに顔を見たら本当…恥ずかしいんですけど高校時代を思い出して」

「先輩…」

「ごめんな。本当に今更な事ばっかり並べて…挙げ句チャンスくれだなんて迷惑もいい所だな」




自虐気味に笑いながら話す先輩に




「先輩…オレからもいいですか?」




きっと、もう会う事はないだろうこの人へ自分の想いを伝えておこうと思った。







つづく





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みんな翔くんの登場に興奮してたね(・∀・)笑
喜んで貰えて良かったよん♬.*゚
翔くんが詰めてくの期待してくれてたかもなんだけど
ここは大人しめに先制するくらいにしておきました☆笑