櫻葉のお話
BLなのでご注意ください
録画してた雅紀の新番組を1人で鑑賞して
「ふはは、すげぇ楽しそうだな」
ビール片手にお気に入りのツマミを添えて楽しく観てたのは、本当に最初の方だけで
雅紀が喋れば喋る程、どれだけ慕ってるのかも
それガチでデートっぽくね?
なんて思うしかない公園でお散歩エピソードも
『これ言うとめっちゃ怒るんだよな』
そう言いながらも笑いながら話すその姿は
普段から甘えてるのが丸わかりで、お陰で俺はすっかり不機嫌モードに変わっていく。
「チッ。なに楽しそうにしてんだか」
そんな自分の言葉に自分で呆れつつ横に置いてたパソコンに手を伸ばして、目に入ったのは自分のブログの編集画面
「……これだわ」
何だかこのまま、俺だけがこんなモヤモヤしてんのも癪だなと思ったから
「ー…あ、もしもし松本?今ちょっといい?」
松本との出来事を活用しつつ、ちょっとばかり反撃してやろうと試みた。
「あ、しょーちゃんの更新されてる」
仕事の打ち合わせ終わり、車に乗り込んで翔ちゃんの更新されてたブログをチェックする。
「今日は月曜だから会えないもんなぁ…ん?」
会えない日が続いてたし翔ちゃん不足かも…?
を感じつつスクロールしてると、目に入ったのはメンバーである松潤の名前
「まつじゅ…あぁ!そう言えば誕プレ貰ったつってたな」
数日前にトレーニングで使うんだと見せて貰った、赤いベルトを頭に浮かべながら読んでいくけど
「……へぇ…。すげぇ嬉しそうじゃん」
やたらテンションの高さが伝わる文章に、つい漏れた声は随分と低い。
「…てか、誕プレならオレも渡したんだけど。毎年パンツパンツつってるから飽きたってか?」
パンツ以外も渡してるっつーの!!!
トゲトゲしくなる自分に虚しくなるけど
けど、だよ。
こんなわざわざ…メンバーとは言え、オレ以外の人からのプレゼントを嬉しいでーーす!
って伝える文面に面白くないってなるのは当然じゃない??
「あ〜〜だめだ…。心もギスギスしちゃう」
服の上から胸をさすさす撫でて、落ち着けと念じてるとピコン!と鳴った通知音
「…え、しょーちゃん?」
時計を見ると22時を過ぎた所で、もうすぐ本番のこのタイミングでメッセージが来るのは珍しい。
何かあったのかな?って少しの不安と
何でこのタイミングなの?って複雑さを胸にメッセージを開けたら
〝 文句あんなら俺の家で待ってろ 〟
そんな短い文面で、すぐにブログの事だと解る自分に今度は小さく笑ってしまう
〝 素直に帰るの待っててって言えないの? 〟
〝 はぁ?因みに俺は文句あるから、お前が来ないなら俺が行くだけだぞ 〟
〝 はあぁ?文句言われる覚えないんだけど 〟
〝 覚えがなくてもこっちにはあんだよ 〟
〝 えー 〟
〝 えーじゃねぇよ 〟
〝 オレだって文句あるんだからね!? 〟
〝 結局あんのかよ 〟
〝 首洗ってまってろよ! 〟
〝 …何か違うくね? 〟
〝 えっ!うそ…違うの? 〟
〝 お前は首だけじゃなくて躰洗って待っとけよ 〟
〝 それじゃあ普通のお風呂じゃん 〟
〝 だから風呂入ってベッドで待っとけって 〟
〝 ………… 〟
〝 何だよ 〟
〝 早く帰って来ないと湯冷めしちゃうかんね! 〟
「相葉さん」
「へっ!?」
「もうすぐ自宅に着きますけど、コンビニとか大丈夫ですか?」
バックミラー越しに訊いてくれるマネの声に反応しながら、緩む口元を隠しつつスマートフォンを膝に下ろす
「ごめーん!急なんだけど行き先、変更していい?」
「変更ですか?」
「うんっ。しょーちゃんの家で!」
「今から!?」
「だって、しょーちゃんが来いって言ってたんだもん」
翔ちゃんの文句が何かは知らないけど
オレだって、このブログの事で文句言ってやるんだからな!
「明日も仕事あるんですから、程々でお願いしますね」
「はぁーい」
再び震えたスマートフォンに映る画面で、本当に文句言う気あるのかと笑いそうになった。
〝 風邪ひいたら付きっきりで看病してやるよ 〟
END♡
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15日まめのTLがしょじゅんで沸いてたから
え〜〜おとのは見るのこわ…(꒪꒫꒪ )
と思いながら開いたよね〜(笑)
この心境って強火あるあるなのかしら( 'ω')?
雅紀の方もまぁまぁ妬かせる要素あるかーー???
と思ったからこんなお話になりました𖤐 ̖́-
(翔担の櫻葉erからしたらまるばつぶの妬くかなぁって♡)