モデルズ前提の櫻葉*智潤のお話
※BLなのでご注意ください






















「翔くんもさ、恋してるらしいんだよ」

「え?そうなんだ」

「しかも近しい相手らしいぞ」

「ふぅん…?」




前から行ってみたいと思ってたイタリアンの店にリーダーが予約取れたからと、誘ってくれたから

体調の悪い相葉くんの様子が気になりつつ、パスタを口に運んでると告げられた翔くんの恋愛事情




「何だ驚かねぇのか?」

「近しいつっても地元の友達とかでしょ?」

「ちげぇよ!俺らに近しい人物って事だよ」

「え、まじ??つかリーダー相手知ってんの?」




どうせ自分は知り得ない相手だろうと思ってたのに


まさか、自分達の身近な人がその対象だった事に俄然興味が沸いて思わず食い気味になってしまう。




「いやぁ…まあ、あれだよ」

「ふはっ、いやいやどれよ?」

「んふふふ。ほら翔くん、わかりやすいからさ見てりゃわかるよ」

「見てりゃ解るって…え、そんなに近しい人なの?」

「だからそう言ってんだろ?」



リーダーからのヒントで頭に浮かぶのは数人の女性スタッフと、雑誌取材のライターさんやメイクさんの数人で


その中で特に親しそうに話してる人とか、翔くんが良く話す人を模索してみるけど…




いまいちピンと来ない。




「翔くんってさ、知的美人が好きだっけ?」

「んふふ、確かに昔そう言ってたな」

「えー…そんな人居たっけなぁ…」

「まぁでもさ。結局、理想は理想でしかねぇよな」

「ん?」

「理想なんかよりも、惹かれる対象が居りゃ例えそうじゃなかったとしても好きになる要素は十分あるって事だよ」

「…なるほど?」




珍しく饒舌な上に妙に納得する事を言うって事は、リーダーの中では少なからずの確証があっての答えがあるんだろう




「ね、それって現場スタッフの子?それとも取材先?」

「ぶふっ!」

「うわ!ちょ、汚いから吹き出すなよ!」

「ばか!全然検討ちげぇわ!!」

「へ?」

「まず、スタッフじゃねぇし取材先でもねぇ」

「…はい?」

「そんで、もひとつ言うと男だから」

「……はあああぁあ!!!!?」




個室に響き渡った俺の素っ頓狂な叫び声と、してやったりな顔で笑うリーダーを見て

さっきまで確かに頭の片隅にあった、相葉くんの存在は綺麗に消えてしまった変わりに


高まるテンションと、まさかの展開に俺のアルコールを飲むペースは一気に早くなった。










つづく






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春休みも終わり甥っ子の子守り期間から脱出=͟͟͞͞(˙꒳​˙)シュッ
今日からいつも通り更新していくのでよろしくね♡
他にもお知らせ予定の事なんかもあるので
そちらもお待ちいただけたら嬉しいです‪( ◜௰◝ )‬♩*゜